ネガティブ・クリエイト〜史上最弱と呼ばれた暗殺者は世界最強であることを知らない〜

 勇者パーティーの一員であるキリヤは、魔王討伐の歴史の中でも、史上最弱と呼ばれる暗殺者(アサシン)で、常日頃から仲間達から不当な扱いを受けていた。

 ある日、魔王の幹部との戦闘にて、仲間をかばって負傷したにも関わらず、治療もせずに、置いてけぼりにされたのを境に、キリヤは勇者パーティーを抜ける決意を固める。

 そして、置き手紙を残し、当てもなく旅へと出た日。

 何も知らない勇者一行は、朝方に置き手紙の中身を確認して----------

「こんな人、いたっけ……?」

 キリヤが勇者パーティーにいたことすら忘れられていた。

 実はキリヤは影が極端に薄過ぎるだけの、歴代勇者をも超える史上最強の暗殺者だった!?

 それを知らずに旅先で、色々な事件や問題を解決しながら、勘違いで、全て勇者が解決したことになっていく不憫(ふびん)な主人公の物語。
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