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聖剣の秘密
聖戦の起源
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シエラ遺跡内に格納されていた戦艦内-------------
多少の戦闘は起きつつも、勝利を収めた俺、如月湊は聖戦の元凶であるミハエルと名乗る少女に、ビームピストルの銃口を向けていた。
「とりあえず、話せ…………」
俺は警戒心を露わにしながらも、巨大ロボットの残骸の前で座り込む少女に語り掛ける。
『はいはい。
分かってますよ~』
ミハエルという少女は俺の様子を見るなり、呆れたように大きな溜息を吐いた。
『あ、そうそう。
話を始める前に、一つ聞いて良いかな?』
そして、何かを思い出したような反応を示し、俺に問い掛けて来る。
「何だ…………?」
『君って、聖戦について、何処までの知識がある?』
聖戦の知識だって?
何で、そんな事を聞く必要がある?
俺は疑問に思いつつも、話を進める為、率直に答えた。
聖戦とは、こいつが作り出したロボット共が暴走し、この世界の生きとし生けるものを殺戮し続けている事を指している。
しかも、そのロボット共は、この世界の剣や魔法などのものが一切通用せず、人を殺す度に進化していく。
だから、各国は、それに唯一対抗出来る俺を狙って、あの手この手とムカつく事をしてくるのだ。
つい先日も、仲間を贄にして、召喚して来たエセ勇者とかな…………。
『ふ~ん…………そういう認識なんだ…………。
なるほどね~』
俺の率直な話を聞いて、何か、考えるような仕草をするミハエル。
顎に手を当て、暫く、無言だったのだが-------------ふと、視線を上げると身体を浮遊させて、『付いて来て』と言って来た。
俺は銃口を向けながらも、ミハエルの後を付いて行く。
しばし、数分、彼女の後に付いて歩くと、彼女は格納庫内にあるコンソールを操作して、とある映像を目の前にある壁のモニターに映し出す。
これは…………ロボット同士の戦闘映像か何かか?
見覚えのあるロボット共が、互いに互いを壊し合っている。
『これは数千年前-------------私がまだ、こんな幽霊みたいな姿になってなかった頃の映像よ』
数千年前の映像?
は?
何で、急にそんな話してんだよ?
『この映像はね?
あのロボット達が暴走した直後のものなの』
「だから、何だって言うだよ…………?」
俺が訝しげに、ミハエルの方へと視線を向けていると、ミハエルの表情が見る見る悲痛なものになっていった。
「左側のロボット達の背後を見てみて…………』
はい?
左?
言われてみて、気付いたが、映像の左側に映るロボット達の背後に、何やら黒い点のようなものが蠢いている。
映像が荒く、遠かった事もあって、見え辛かったが、とある地点で一機のロボットの視点に変わって、あの黒い点が何なのか分かった。
「人間…………?」
そのロボットの視点には、子供を担いで、必死に逃げ惑う親子の姿があったのだが、次の瞬間-------------その視界に映った親子が光に包まれ、映像はそこで途切れた。
『何も出来なかったんだ』
ミハエルが俺の方へと向き直ると、その顔は今にも泣きそうな程、悲しげに微笑んでいる。
『こんな筈じゃなかった。
本当なら、私達は世界を救う筈だった。
あの人が私達を裏切らなければ、今の聖戦すら起きなかったかもしれない』
あの人?
『でも、今は君という希望がある。
私は私達の希望の全てを託したい。
だから、全てを話すね?
私達、聖戦救済教会【ハイファ】の世界救済計画の詳細を-------------』
あの…………一つ言っても良いでしょうか?
これ、絶対、聞いちゃいけない案件ではないでしょうか?
全く持って、聞きたくないのですが…………。
多少の戦闘は起きつつも、勝利を収めた俺、如月湊は聖戦の元凶であるミハエルと名乗る少女に、ビームピストルの銃口を向けていた。
「とりあえず、話せ…………」
俺は警戒心を露わにしながらも、巨大ロボットの残骸の前で座り込む少女に語り掛ける。
『はいはい。
分かってますよ~』
ミハエルという少女は俺の様子を見るなり、呆れたように大きな溜息を吐いた。
『あ、そうそう。
話を始める前に、一つ聞いて良いかな?』
そして、何かを思い出したような反応を示し、俺に問い掛けて来る。
「何だ…………?」
『君って、聖戦について、何処までの知識がある?』
聖戦の知識だって?
何で、そんな事を聞く必要がある?
俺は疑問に思いつつも、話を進める為、率直に答えた。
聖戦とは、こいつが作り出したロボット共が暴走し、この世界の生きとし生けるものを殺戮し続けている事を指している。
しかも、そのロボット共は、この世界の剣や魔法などのものが一切通用せず、人を殺す度に進化していく。
だから、各国は、それに唯一対抗出来る俺を狙って、あの手この手とムカつく事をしてくるのだ。
つい先日も、仲間を贄にして、召喚して来たエセ勇者とかな…………。
『ふ~ん…………そういう認識なんだ…………。
なるほどね~』
俺の率直な話を聞いて、何か、考えるような仕草をするミハエル。
顎に手を当て、暫く、無言だったのだが-------------ふと、視線を上げると身体を浮遊させて、『付いて来て』と言って来た。
俺は銃口を向けながらも、ミハエルの後を付いて行く。
しばし、数分、彼女の後に付いて歩くと、彼女は格納庫内にあるコンソールを操作して、とある映像を目の前にある壁のモニターに映し出す。
これは…………ロボット同士の戦闘映像か何かか?
見覚えのあるロボット共が、互いに互いを壊し合っている。
『これは数千年前-------------私がまだ、こんな幽霊みたいな姿になってなかった頃の映像よ』
数千年前の映像?
は?
何で、急にそんな話してんだよ?
『この映像はね?
あのロボット達が暴走した直後のものなの』
「だから、何だって言うだよ…………?」
俺が訝しげに、ミハエルの方へと視線を向けていると、ミハエルの表情が見る見る悲痛なものになっていった。
「左側のロボット達の背後を見てみて…………』
はい?
左?
言われてみて、気付いたが、映像の左側に映るロボット達の背後に、何やら黒い点のようなものが蠢いている。
映像が荒く、遠かった事もあって、見え辛かったが、とある地点で一機のロボットの視点に変わって、あの黒い点が何なのか分かった。
「人間…………?」
そのロボットの視点には、子供を担いで、必死に逃げ惑う親子の姿があったのだが、次の瞬間-------------その視界に映った親子が光に包まれ、映像はそこで途切れた。
『何も出来なかったんだ』
ミハエルが俺の方へと向き直ると、その顔は今にも泣きそうな程、悲しげに微笑んでいる。
『こんな筈じゃなかった。
本当なら、私達は世界を救う筈だった。
あの人が私達を裏切らなければ、今の聖戦すら起きなかったかもしれない』
あの人?
『でも、今は君という希望がある。
私は私達の希望の全てを託したい。
だから、全てを話すね?
私達、聖戦救済教会【ハイファ】の世界救済計画の詳細を-------------』
あの…………一つ言っても良いでしょうか?
これ、絶対、聞いちゃいけない案件ではないでしょうか?
全く持って、聞きたくないのですが…………。
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