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水の遺跡
意外な見抜き方
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『影です』
俺は周りを警戒しながら、アルダートが何故、見えず、センサーにも捉えられない敵の位置が知れたのか、尋ねてみた。
意外な返答に、思わず俺も言葉を失った。
『先程、主の戦闘をこちらでモニターしている時に、主に迫る影を確認しましたので、咄嗟に申し上げました』
『なる程…………影ね…………』
意外な弱点だった。
どうやら、あのステルス野郎は、透明化して姿を消したり、センサーに捉えられなくても、陽の光までには耐性がないようだ。
だったら、奴を見つけるのは、簡単だ。
俺は照明弾を一発上へと放った。
すると、水中を光が照らし-------------
『そこだっ!!』
近場に落ちていた敵のバズーカ砲を掴んで、トリガーを引いた。
要するに、光を放てば、影が出来た所に奴はいる。
だったら、その影のある方へと向かって、攻撃すれば、自ずと当たるのだ。
バズーカの弾頭が命中と、奴が姿を表す。
やはり、見た目からして、海賊船の船長のような感じで、右手にハルバート型の実体剣。
左腕自体が銃器のような形をしており、その背中のバックパックはブースター型の水中モーターのようだ。
運良く二発目の弾頭が頭部を粉砕。
何故か、また姿を消さない所を見るに、恐らくあの頭部が透明化とジャミング機能を搭載していたのだろう。
その証拠に、今までセンサーに反応が無かった奴の姿がはっきりと映っている。
『貰った!!』
態勢が崩れた奴は左腕から魚雷を数発放ち、俺はデルタシールドで、その全てを叩き斬った。
叩き斬られた魚雷は突き抜けた俺の背後で爆散し、奴はバックパックのモーターをフル回転して、間一髪の所で避けた。
デルタシールドの斬撃が空振りするが、ここは俺の奥の手。
実はまだミサイルは残っている。
コンテナをパージしても、元々、この機体に搭載されているミサイルポッドなら関係ない。
後ろ腰から展開されたミサイルポッドを乱射。
ほぼ、ゼロ距離で放たれたミサイルが敵に命中し、その爆発で俺自体も多少のダメージを負ったが、動けない訳ではない。
慌てて体勢を整え、デルタシールドを構える。
頭部、両腕、バックパックの水中モーターの一部を破壊され、水中を漂うそいつにデルタシールドの先端を突き立てる。
《パージ》
俺はそのまま、デルタシールドを左腕から切り離して、敵から離れた。
その途端、敵は爆散した。
俺はそれを見届けると、機体の状態をステータス画面で確認する。
視界には、機体の損傷箇所の一覧が表示される。
------------------------------------------
右腕部欠損。
右推進システム異常。
火器管制システム停止。
センサー稼働率四十パーセント減。
飛行形態への変形不能。
------------------------------------------
次々と表示される機体の状況。
何とか、まだ動けるみたいだが、これ以上の戦闘は無理そうだ。
後、使えそうな武装はアーマーナイフ。
ナイフ型の実体剣のみだ。
まあ、心もとないが、無いよりはマシだ。
『デルタアームの初陣にしては、かなりハードワークだな…………』
『主はトラブルメーカーでありますから』
ノイズでうまく聞き取れなかったが、きっと腹立たしい事言ったんだろう。
帰ったら、一発殴ろう。
そう心に決めて、性能が落ちているが、センサーに表示された例の目標地点へとブースターを点火して、進む。
『座標はこの辺りの筈だが…………』
周りを見渡すが、出入り口らしきものが見当たらない。
周りに海藻が生い茂り、この湖に住んでいるであろう見た事もない魚達が泳いでいるだけだった。
俺は周りを警戒しながら、アルダートが何故、見えず、センサーにも捉えられない敵の位置が知れたのか、尋ねてみた。
意外な返答に、思わず俺も言葉を失った。
『先程、主の戦闘をこちらでモニターしている時に、主に迫る影を確認しましたので、咄嗟に申し上げました』
『なる程…………影ね…………』
意外な弱点だった。
どうやら、あのステルス野郎は、透明化して姿を消したり、センサーに捉えられなくても、陽の光までには耐性がないようだ。
だったら、奴を見つけるのは、簡単だ。
俺は照明弾を一発上へと放った。
すると、水中を光が照らし-------------
『そこだっ!!』
近場に落ちていた敵のバズーカ砲を掴んで、トリガーを引いた。
要するに、光を放てば、影が出来た所に奴はいる。
だったら、その影のある方へと向かって、攻撃すれば、自ずと当たるのだ。
バズーカの弾頭が命中と、奴が姿を表す。
やはり、見た目からして、海賊船の船長のような感じで、右手にハルバート型の実体剣。
左腕自体が銃器のような形をしており、その背中のバックパックはブースター型の水中モーターのようだ。
運良く二発目の弾頭が頭部を粉砕。
何故か、また姿を消さない所を見るに、恐らくあの頭部が透明化とジャミング機能を搭載していたのだろう。
その証拠に、今までセンサーに反応が無かった奴の姿がはっきりと映っている。
『貰った!!』
態勢が崩れた奴は左腕から魚雷を数発放ち、俺はデルタシールドで、その全てを叩き斬った。
叩き斬られた魚雷は突き抜けた俺の背後で爆散し、奴はバックパックのモーターをフル回転して、間一髪の所で避けた。
デルタシールドの斬撃が空振りするが、ここは俺の奥の手。
実はまだミサイルは残っている。
コンテナをパージしても、元々、この機体に搭載されているミサイルポッドなら関係ない。
後ろ腰から展開されたミサイルポッドを乱射。
ほぼ、ゼロ距離で放たれたミサイルが敵に命中し、その爆発で俺自体も多少のダメージを負ったが、動けない訳ではない。
慌てて体勢を整え、デルタシールドを構える。
頭部、両腕、バックパックの水中モーターの一部を破壊され、水中を漂うそいつにデルタシールドの先端を突き立てる。
《パージ》
俺はそのまま、デルタシールドを左腕から切り離して、敵から離れた。
その途端、敵は爆散した。
俺はそれを見届けると、機体の状態をステータス画面で確認する。
視界には、機体の損傷箇所の一覧が表示される。
------------------------------------------
右腕部欠損。
右推進システム異常。
火器管制システム停止。
センサー稼働率四十パーセント減。
飛行形態への変形不能。
------------------------------------------
次々と表示される機体の状況。
何とか、まだ動けるみたいだが、これ以上の戦闘は無理そうだ。
後、使えそうな武装はアーマーナイフ。
ナイフ型の実体剣のみだ。
まあ、心もとないが、無いよりはマシだ。
『デルタアームの初陣にしては、かなりハードワークだな…………』
『主はトラブルメーカーでありますから』
ノイズでうまく聞き取れなかったが、きっと腹立たしい事言ったんだろう。
帰ったら、一発殴ろう。
そう心に決めて、性能が落ちているが、センサーに表示された例の目標地点へとブースターを点火して、進む。
『座標はこの辺りの筈だが…………』
周りを見渡すが、出入り口らしきものが見当たらない。
周りに海藻が生い茂り、この湖に住んでいるであろう見た事もない魚達が泳いでいるだけだった。
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