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水の遺跡
閑話 助けなくては…………?
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「主がピンチです」
湊がシエラ湖へと突入した瞬間、多くの水柱が多数出現した。
その光景を目の当たりにして-------------何故か、棒読みで全く困った素振りも見せず、端的に呟くアルダート。
移動要塞のレーダーでは、多くの敵ロボット軍に囲まれながら、奮闘して戦う主の反応がモニターに映し出されている。
「何か、主を救う手立てはないのでしょうか。
憂鬱な気分です」
そうは言っているが、これまた何故か、楽しげにモニターを見つめるアルダート。
「あぁ…………主よ。
こんなわたくしのような非力で、力になれないメイドをお許しください」
そして、大袈裟に崩れ落ちて、ヨヨヨとすすり泣くアルダート。
もしここに湊がいたら、お前、キャラ崩壊してね? とか、ツッコミを入れそうな場面だが-------------
生憎、その湊はシエラ湖で戦闘中、アルダートの妹達、シスターズは、姉のおふざけを気にする事もなく、湊の指示通りの元、愚直に作業を続けている。
最早、ここはアルダートの独壇場。
誰も彼女の暴挙を止めるものはいない。
それ故に-------------
「あ、そうでございました」
何かを思い出したかのように、アルダートが手を叩くと、要塞のブリッジのコンソールを操作して、何やら、怪しげな赤いボタンを出現させた。
「ターゲットにロックオン。
照準を入力。
照射システム起動」
そして、何やら不安げな言葉も飛び出す。
「準備も完了した事ですし、後はうっかり言い忘れた通信装置を付けて----------」
再び、コンソールを操作するアルダートが、ニヤリと凶悪に口元を歪める。
通信装置を起動して、主である湊との回線が繋がった事を確認するなり、大きく息を吸って、叫んだ。
「主よ!!!
今すぐ、そこから離れてください!!!」
例の赤いボタンを押されると、要塞から巨大なレーザー砲が発射される。
レーザーがシエラ湖に命中すると、穴がポッカリと空いたように、命中した部分の水が削り取られ、湖の底の大地が地上に現れる。
その光景を見つめて、酷く楽しげに笑うアルダートの姿は、まるで、新しいおもちゃでも手に入れた子供のようなだった。
湊がシエラ湖へと突入した瞬間、多くの水柱が多数出現した。
その光景を目の当たりにして-------------何故か、棒読みで全く困った素振りも見せず、端的に呟くアルダート。
移動要塞のレーダーでは、多くの敵ロボット軍に囲まれながら、奮闘して戦う主の反応がモニターに映し出されている。
「何か、主を救う手立てはないのでしょうか。
憂鬱な気分です」
そうは言っているが、これまた何故か、楽しげにモニターを見つめるアルダート。
「あぁ…………主よ。
こんなわたくしのような非力で、力になれないメイドをお許しください」
そして、大袈裟に崩れ落ちて、ヨヨヨとすすり泣くアルダート。
もしここに湊がいたら、お前、キャラ崩壊してね? とか、ツッコミを入れそうな場面だが-------------
生憎、その湊はシエラ湖で戦闘中、アルダートの妹達、シスターズは、姉のおふざけを気にする事もなく、湊の指示通りの元、愚直に作業を続けている。
最早、ここはアルダートの独壇場。
誰も彼女の暴挙を止めるものはいない。
それ故に-------------
「あ、そうでございました」
何かを思い出したかのように、アルダートが手を叩くと、要塞のブリッジのコンソールを操作して、何やら、怪しげな赤いボタンを出現させた。
「ターゲットにロックオン。
照準を入力。
照射システム起動」
そして、何やら不安げな言葉も飛び出す。
「準備も完了した事ですし、後はうっかり言い忘れた通信装置を付けて----------」
再び、コンソールを操作するアルダートが、ニヤリと凶悪に口元を歪める。
通信装置を起動して、主である湊との回線が繋がった事を確認するなり、大きく息を吸って、叫んだ。
「主よ!!!
今すぐ、そこから離れてください!!!」
例の赤いボタンを押されると、要塞から巨大なレーザー砲が発射される。
レーザーがシエラ湖に命中すると、穴がポッカリと空いたように、命中した部分の水が削り取られ、湖の底の大地が地上に現れる。
その光景を見つめて、酷く楽しげに笑うアルダートの姿は、まるで、新しいおもちゃでも手に入れた子供のようなだった。
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