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自己進化プログラム
原因は?
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「はあはあ…………。
我が最愛の妹達に縄で縛り付けられるわたくし---------------最高のご褒美です」
その後、数分と掛からず捕縛されたアルダートはロープでグルグル巻きにされて、正座されていた。
もちろん、俺は両手を組んで仁王立ちである。
というか、前から思っていたが…………。
お前、ドMだろ?
ま、それは置いといて-------------
「それで…………?
今回の原因は何なのかな…………?」
「はい。
原因はあの戦闘機のシステムにインストールされたとあるプログラムです」
急に従順に話始めやがった。
ほんと、コロコロと態度を変えやがって-------------
つか、その恍惚な笑みはやめろよな…………?
お前、今、お茶の間に見せられないような顔してんぞ?
「そのプログラムってのは何だ…………?」
「簡単に言えば、奴らにインストールされていたプログラムと同じ系統のものです」
「おい、今、何つった…………?」
「ですから、奴らがインストールされたプログラムと同じ系統のものが、この機体にも組み込まれているんです」
「…………へっ?」
思わず間抜けな声を上げる俺。
おいおい、奴らがインストールされていたプログラムっていや…………《殺人昇華プログラム》の事か…………?
人を殺す度に、進化していくあの物騒な…………!?
「何で、そんな物騒なもんが入ってやがんだ!?」
「物騒?
そんな事はありませんよ?
この機体にインストールされているのは《自立昇華プログラム》と言われるものです」
「自立昇華プログラム…………?
そいつは奴らにインストールされていた例の《殺人昇華プログラム》とどう違うんだ…………?」
アルダートの説明によると、《自立昇華プログラム》とは、例の物騒なプログラムを基に、派生発展させたシステムで-------------
こいつらの作成者であり、聖戦の元凶である研究者が偶然にも作り出してしまったプログラムなのだそうだ。
このプログラムは、人を殺す事に進化するのではなく、戦闘をこなしていく度に、進化していくようになっている。
簡単に言えば、人を殺して強くなるか、戦って強くなるか-------------
その違いだ。
つまりこいつは、奴らとの戦いを得て、【新たな進化を遂げた機体】だという事か…………。
まぁ、俺のスキルの影響もあって進化した可能性も否めないが-------------一つ疑問に思った事もある。
何故、こんな画期的なプログラムを奴らにインストールせず、野蛮で物騒な《殺人昇華プログラム》の方をインストールさせたのか、だ。
未だに信用出来ないが、問い詰めたアルダートもそこまでは、メモリーに記録されていないと言い張っている。
もしかして、インストールさせなくてはならない理由でもあったのか?
無い頭で考えてみたが、結局結論は出ない。
その答えも他の遺跡を調べれば分かるのかもしれないが-------------
また、厄介な謎が出来ちまったな…………。
「あっ…………。
そういえば、主に言い忘れていた事がありました」
わざとらしく、何かを思い出したかのようや仕草をするアルダート。
まだ、何かあんのかよ?
一体、何だ?
思わず、頭を抱える俺をニヤニヤと悪どく笑うポンコツメイドは囁くようにして、俺の耳元でとある事を報告して来る。
「例の件、うまく行ったようですよ?」
「…………ほぉ~…………?」
その報告に思わず笑みを溢す俺。
そいつは重畳だな…………。
なら、しばらくは経過を見るとしますかね…………?
俺はアルダートに新たな指示を付け加えておくと、自室へと戻って行く。
どうやら、思っていたよりも、再会する日は近いようだ-------------
なぁ…………?
聖女様-------------
我が最愛の妹達に縄で縛り付けられるわたくし---------------最高のご褒美です」
その後、数分と掛からず捕縛されたアルダートはロープでグルグル巻きにされて、正座されていた。
もちろん、俺は両手を組んで仁王立ちである。
というか、前から思っていたが…………。
お前、ドMだろ?
ま、それは置いといて-------------
「それで…………?
今回の原因は何なのかな…………?」
「はい。
原因はあの戦闘機のシステムにインストールされたとあるプログラムです」
急に従順に話始めやがった。
ほんと、コロコロと態度を変えやがって-------------
つか、その恍惚な笑みはやめろよな…………?
お前、今、お茶の間に見せられないような顔してんぞ?
「そのプログラムってのは何だ…………?」
「簡単に言えば、奴らにインストールされていたプログラムと同じ系統のものです」
「おい、今、何つった…………?」
「ですから、奴らがインストールされたプログラムと同じ系統のものが、この機体にも組み込まれているんです」
「…………へっ?」
思わず間抜けな声を上げる俺。
おいおい、奴らがインストールされていたプログラムっていや…………《殺人昇華プログラム》の事か…………?
人を殺す度に、進化していくあの物騒な…………!?
「何で、そんな物騒なもんが入ってやがんだ!?」
「物騒?
そんな事はありませんよ?
この機体にインストールされているのは《自立昇華プログラム》と言われるものです」
「自立昇華プログラム…………?
そいつは奴らにインストールされていた例の《殺人昇華プログラム》とどう違うんだ…………?」
アルダートの説明によると、《自立昇華プログラム》とは、例の物騒なプログラムを基に、派生発展させたシステムで-------------
こいつらの作成者であり、聖戦の元凶である研究者が偶然にも作り出してしまったプログラムなのだそうだ。
このプログラムは、人を殺す事に進化するのではなく、戦闘をこなしていく度に、進化していくようになっている。
簡単に言えば、人を殺して強くなるか、戦って強くなるか-------------
その違いだ。
つまりこいつは、奴らとの戦いを得て、【新たな進化を遂げた機体】だという事か…………。
まぁ、俺のスキルの影響もあって進化した可能性も否めないが-------------一つ疑問に思った事もある。
何故、こんな画期的なプログラムを奴らにインストールせず、野蛮で物騒な《殺人昇華プログラム》の方をインストールさせたのか、だ。
未だに信用出来ないが、問い詰めたアルダートもそこまでは、メモリーに記録されていないと言い張っている。
もしかして、インストールさせなくてはならない理由でもあったのか?
無い頭で考えてみたが、結局結論は出ない。
その答えも他の遺跡を調べれば分かるのかもしれないが-------------
また、厄介な謎が出来ちまったな…………。
「あっ…………。
そういえば、主に言い忘れていた事がありました」
わざとらしく、何かを思い出したかのようや仕草をするアルダート。
まだ、何かあんのかよ?
一体、何だ?
思わず、頭を抱える俺をニヤニヤと悪どく笑うポンコツメイドは囁くようにして、俺の耳元でとある事を報告して来る。
「例の件、うまく行ったようですよ?」
「…………ほぉ~…………?」
その報告に思わず笑みを溢す俺。
そいつは重畳だな…………。
なら、しばらくは経過を見るとしますかね…………?
俺はアルダートに新たな指示を付け加えておくと、自室へと戻って行く。
どうやら、思っていたよりも、再会する日は近いようだ-------------
なぁ…………?
聖女様-------------
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