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第1章・転生しました

1-24 家でひとりぼっち

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そういえば、と考える。
レオ─レオナルドは人間と狼の獣人でしたよね。なら人の姿をしてもおかしくありません。
でも、ヒト以外の獣人の場合、はたして獣と言えるのでしょうか。

だってヒトじゃないですし…!

ヒトじゃないですし…!!

一応、〝公式設定〟としては〝動物の進化系〟が獣人らしいです。いろいろな知識を得て、なんやかんやあって、今のようなヒト型になったんだとかなんとか。
つまり、ネコとウマのハーフもヒト型な訳でして…。
どんな獣人も「動物×動物+ヒト」ってわけです。
だからレオは「狼×ヒト+ヒト」ってなわけですね。
なるほど、こうしてみると落ちこぼれって呼ばれる理由がわかりますね。(種族的な)
レオくんはゆーとーせーですけども。(能力的な)

獣人はまぁ一応動物ですので基本人間より身体能力高いんですね。ですからレオくんはヒトの血があるはずのなのにそこらの獣人より身体能力とか色々高いから妬まれる、と。

…獣人は馬鹿なんですか?
みんなが馬鹿にするからレオくん頑張ってたのに、頑張った成果を妬まれるってどゆこと。
1発なぐってやろうか、あ?
私は(十年後には)偉大なる闇魔法ぞ?
おめぇらなんかには負けねぇんだよ!

とまぁこんな脳内茶番はさておき、今日は第5回姉妹未来会議です。まだお昼ですが、お父さんもお母さんもいませんからね!

ととと、どころかドドド、くらいの勢いでリリスと部屋の前に走る。そして気持ち的にはバァン!と扉を開くと

「やっほーリリス!お待ちかね、姉妹未来会議の時間だよ!」

「いや、待ってないし」

そんな言葉が聞こえて来るのかと思いきや、部屋には自分の声が響くだけ。…リリスは?私なら隠れるという可能性もありますがリリスはそんな面倒なことしませんし、光魔法じゃ隠れることはできません。
あれれ~?おっかしいぞ~?
そんな効果音(?)が聞こえてきそうな私の脳内。私、昨日、リリスに、明日、会議するって、行ったんですけど!?そして見つけた机の上の置き手紙。

『あなたとの会談の予定だったけれど、天界の使徒から呼び出されたのよ…。私の正体に気づいたみたい。悪いけど、そちらを優先させてもらうわ。あなたとの会議より魔界の安全が大切よ。できるだけ急ぐけれど、時間はかかるかもしれないわ。

リリス』

あんたとの会議より友だちとの時間の方が大切だからそっちに行くわ、できるだけ急ぐけれど期待はしないでね。ということでしょうか?
でもそれなら〝天界の使徒〟って何でしょう?天界…教会?…まあいいや。魔界が私または家族との時間なのは分かりました。

でも、大事なのはそこじゃない。
そう。

私ひとりぼっち!
図書館以外はほとんど誰かと一緒に居たから誰もいないと辛いです…。
レオのところにでも行こうかと思いましたが、約束は日曜日ですので、それ以外に行ったらレオに迷惑が…!
私は何をしたらいいんだ…!!!

…しょうがない。私の使う闇魔法の性質やらなんやらについてまとめましょう。

まず性質。
性質とは、例えば火属性ならガス、酸素など燃やす、爆発させる為に必要な物質を周りの物質から変化させる、といったように、「魔法を使うために周りの物質をどんな物質に変化させるか」ということです。
水属性なら酸素と水素ですが、その他は少し特殊で、木属性なら酸素と水素で水の分子を作り、その後時間を進める、植物の限界を突破させる為の、地球にはない特別な物質を必要とします。光属性は名前の通り光を発するための物質と、怪我や異常状態(病気含む)を癒す為の物質です。
因みに、光属性はきっと地球にもある物質でしょうが、私の医療、化学知識は無に等しいので知りません。

そして闇属性。実はこれ、全て地球にはない物質です。
1つ目は、木属性でも使われた時間の物質。いわゆる魔法収納マジックストレージに、収納した時と変わらない状態を保つためです。
2つ目は、他の魔法を吸収する物質。相手の魔法をある程度吸収し、効果を軽減させる魔法に使われます。魔法の名前はまだ知りません。
3つ目は…呪い。まじないではありません。のろいです。危険な魔法です。詳しいことは知りませんが、ラスボスを倒すために使うそうです。
ヒロイン怖っっっっ!!

あ、ヒロイン私だ。
という冗談は置いといてー。闇魔法の使い道は…。

あれ?もう言っちゃったことない?性質と一緒に行っちゃったことない?

やっちゃったぜ☆

…もうやることないじゃーーーん!


そういえば、この状況初めてじゃないですよね。
20話にもこんなことありましたよね!?(メタい)
最初の方に「日曜日以外にレオのとこ行くと迷惑が」とか言ってましたけど20話レオのとこ言ってましたよね!?(メタい)

知らない。
私は知らないのです。
起こったことは仕方が無いのです。
作者のミスなんて私は知らないのです。

ではまた。
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