十六夜誠也の奇妙な冒険

第２章 狂人十指

鋼鉄爪〈スチールクロー〉

ー北九州ー
「やっと着いたぜ。それにしてもだりぃー。」
そう言ったのはリウス
リウス「ゼラスのやつ、とっくに南九州を制圧してるかな？まあいいか。俺は俺のペースで頑張ろ。」

リウスはしばらく歩いていると、人間を発見する
その人間は何処かに向かって歩いている
リウス「やっと見つけたぜ！一人目をよ！」
リウスは人間に襲いかかる
リウス「もらったぁぁぁ！！」
長い爪を人間に向ける
？？？「ん？」
人間は近づいてくるリウスを見るや、その爪をかわし背後に回り込み背中を蹴る
リウス「なっ、にい！？」
リウスは飛ばされる
リウス「てめぇ何者だ！？」
？？？「何者でもいいだろ。お前に教えたとこで何にも得はない。」
リウス「俺は十指のリウスだ！」
聞かれてもいないのに答える
？？？「十指？」
リウス「ウェイパー様が死んだ今、俺たちが日本を制圧するんだよ！」
？？？「達ってことは、まだ他にもいるってことか。」
リウス「ああ。全10人さ。」
？？？「ふぅーん。」
リウス「なんだよその反応？興味がないのかよ？」
？？？「だって制圧だとか十指だとかさ、下らないんだよ。死んでろよ。」
リウス「んだとぉ！お前許さん！殺す！」
リウスは爪を鋼鉄化する
リウスの能力は体の鋼鉄化だ
鋼鉄の爪で人間に襲いかかる
リウス「俺の能力は鋼鉄化と転移しかねえが、お前を殺すのには充分すぎるぜ！」
超感染体の能力はほとんどが転移だ
十指にも、身体能力が上がるが能力が転移と個々の能力の二つしかないものもいる
転移のみの十指もいる
だから食い合いで他の能力を得ようとしている
ユナ以外は食い合いを何回か行っている
それでも能力が一つ、二つの十指もいる
それがリウスだ
リウス「鋼鉄爪〈スチールクロー〉！！」
怒濤の連続攻撃だ
？？？「ふっ。」
人間は笑う
リウスの攻撃を全てかわしつつ
リウス「何で、当たらないんだよ！？」
リウスの速さは人間が追い付くには困難なほどだ
？？？「遅いね。」
謎の人間は地面に置いてある槍を持つ
？？？「乱槍〈レヴォルトランス〉！」
リウス「なっ！？」
リウスの爪が
鋼鉄の爪が割れる
？？？「ふ。案外柔らかいな。」
リウス「へっ、割れてもまた生えるんだよ！」
リウスは爪を見せる
先程割れた場所は元通りとなっている
リウス「それにしてもお前、、その黒い槍にその技術、神槍士と見受けた。」
？？？「あれ？ばれちゃったかー。」
人間は槍を巧みに振り回し地面に刺す
「そうだよ。俺は神槍士、蘭桜皐月(らんおうこうげつ)さ。」