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第26話 今から待ち遠しい
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そしてサーシャは最早俺の事など眼中に無いとばかりに、俺の声を無視して歩き始め、消えて行った。
俺があの雑魚よりも弱い?
試合じゃなくて殺し合いだったら俺の方が殺されていた?
高等部最後の大会は試合形式だったから俺が勝てた?
その試合すら俺はレンブラントに手加減されていた?
「………ふざけんな………ふざけんじゃねぇっ!!」
そして俺は怒りに任せて宮廷の壁を『魔力そのもの』でぶち壊す。
「良いだろう。お前の前でレンブラントを殺せば良いんだな?」
しかし、考えてみれば簡単な事じゃ無いか。
もしかしたらサーシャは俺にレンブラントの雑魚を殺して欲しいだけかも知れない。
「分かりにくい照れ隠しをしやがって」
サーシャはいつもそうだ。
女心は分からないとは良く言うもののサーシャ程捻くれているものもそう居ないのではと俺は思う。
「分かったよサーシャ。俺がレンブラントの野郎を殺して上げるから」
もしレンブラントを殺した事を罪に問われれば、レンブラントが国家反逆のクーデターを企てていたとか適当な事をでっち上げれば良いだろう。
何故ならば俺は宮廷魔術師様だからな。
そして俺は壊した壁を土魔術で直すと最近出来た弟子の為に学園へと向かう。
「我が師匠、ダグラス様。お待ちしておりました」
そして俺の弟子は頭を垂れて出迎えてくれる。
コレが普通の反応だ。
なんて言ったって俺は過去最強の魔術師だからな。
サーシャが少し変わっているだけだ。
「弟子よ、最近変わった事はあるか? ほんの些細なことでも良い」
「変わった事でございますか………そうですわね、私のライバルでもあるお方にやっと師匠が出来たのですが、その師匠の与えたバッジが見た事も無い紋様で、【万色】という聞いた事も無い二つ名でしたわ。我がお師匠様は何かご存知ではないでしょうか?」
「貴様、今【万色】と言ったか?」
「え、ええ。確かに【万色】と言いましたわ」
「くくくくく…………」
「お師匠様?」
「あはははははははっ!! コレは良いっ! 実に面白い話じゃないかっ!!」
まさか、あの雑魚が弟子を取り、更に俺の弟子が昨年戦って勝ったライバルだと言うでは無いかっ!! コレを聞いては声を出して笑ってしまうのも致し方ない事だろう。
弟子対決でも勝って、そのあと本人相手にも叩き潰してやるわ。
あぁ、その日が今から待ち遠しい。
そう思いながら単なるイメージアップの為に片手間でやろうと思って取った弟子を、この日から本格的に指導し始めるのであった。
俺があの雑魚よりも弱い?
試合じゃなくて殺し合いだったら俺の方が殺されていた?
高等部最後の大会は試合形式だったから俺が勝てた?
その試合すら俺はレンブラントに手加減されていた?
「………ふざけんな………ふざけんじゃねぇっ!!」
そして俺は怒りに任せて宮廷の壁を『魔力そのもの』でぶち壊す。
「良いだろう。お前の前でレンブラントを殺せば良いんだな?」
しかし、考えてみれば簡単な事じゃ無いか。
もしかしたらサーシャは俺にレンブラントの雑魚を殺して欲しいだけかも知れない。
「分かりにくい照れ隠しをしやがって」
サーシャはいつもそうだ。
女心は分からないとは良く言うもののサーシャ程捻くれているものもそう居ないのではと俺は思う。
「分かったよサーシャ。俺がレンブラントの野郎を殺して上げるから」
もしレンブラントを殺した事を罪に問われれば、レンブラントが国家反逆のクーデターを企てていたとか適当な事をでっち上げれば良いだろう。
何故ならば俺は宮廷魔術師様だからな。
そして俺は壊した壁を土魔術で直すと最近出来た弟子の為に学園へと向かう。
「我が師匠、ダグラス様。お待ちしておりました」
そして俺の弟子は頭を垂れて出迎えてくれる。
コレが普通の反応だ。
なんて言ったって俺は過去最強の魔術師だからな。
サーシャが少し変わっているだけだ。
「弟子よ、最近変わった事はあるか? ほんの些細なことでも良い」
「変わった事でございますか………そうですわね、私のライバルでもあるお方にやっと師匠が出来たのですが、その師匠の与えたバッジが見た事も無い紋様で、【万色】という聞いた事も無い二つ名でしたわ。我がお師匠様は何かご存知ではないでしょうか?」
「貴様、今【万色】と言ったか?」
「え、ええ。確かに【万色】と言いましたわ」
「くくくくく…………」
「お師匠様?」
「あはははははははっ!! コレは良いっ! 実に面白い話じゃないかっ!!」
まさか、あの雑魚が弟子を取り、更に俺の弟子が昨年戦って勝ったライバルだと言うでは無いかっ!! コレを聞いては声を出して笑ってしまうのも致し方ない事だろう。
弟子対決でも勝って、そのあと本人相手にも叩き潰してやるわ。
あぁ、その日が今から待ち遠しい。
そう思いながら単なるイメージアップの為に片手間でやろうと思って取った弟子を、この日から本格的に指導し始めるのであった。
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