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第20話 多彩な属性魔術の数々
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「意外と瞑想って難しいですね」
「そうですわね。ですが、なんだか頭がスッキリした様な感覚です」
そして俺は瞑想を終えたレヴィアに告げる。
「よし、ではレヴィアは一度俺と模擬戦をおこなってもらう。それから、コレからの練習内容を考えていこうと思う」
「わ、分かりましたっ! あの【万色】と呼ばれたお方と模擬戦と言えど対戦できるなど、まるで夢の様ですっ!」
「だから俺は【万色】では無いっての」
そう返事をするレヴィアの表情は、まるでオモチャを目の前にした犬の様に嬉しそうに返事をする。
もしレヴィアに尻尾が有ればブンブンと降りまくっていた事だろう。
「それでは、これよりレンブラントとレヴィアの模擬戦を始めます。ルールは高等部全国魔術師大会戦闘の部と同等のものといたしますわ。異論は無いでしょうか?」
「ああ、それで構わない」
「構いませんっ!」
そして俺達はレヴィアが刈ってくれた闘技場の真ん中へと進み、愛しい奴隷であるリーシャの説明に合意する。
当のレヴィアは今にも襲いかかって来そうなほど目をギラつかせているので、もしかしてコイツ戦闘狂なんじゃ無いか?と思えて来て早まったかも知れないと思っているとリーシャの口から模擬戦開始の声が上がる。
レヴィアは前回俺の正体を賭けて試合をした時と同じ様に先ずは一気に距離を詰めて来ると愛刀である真紅の刀状の剣を使って攻撃して来る。
その剣筋には全く手加減など見れず、下手をすれば死んでしまう程の攻撃を連続で攻撃して来るでは無いか。
コイツ、今まで俺の事を憧れていただの何だのと言ってはいたものの、本当は俺の事が大っ嫌いなのでは? と思ってしまう程には殺しに来ている。
そして何よりも目を見張るのが多彩な属性魔術の数々である。
レヴィアはそれらを駆使して時には水魔術を、時には炎魔術や風魔術を使って攻撃して来る。
その姿はまさに【万色】と言っても良いだろうと思える位には。
しかしながら、それでも俺の目から見たレヴィアの数多の攻撃は物足りないと思えるわけで、やはりそこで俺とレヴィアとの違いである前世の知識の有無が関係して来ている様であった。
そして俺はレヴィアの放った水魔術と同段位同魔術にも関わらず更に質の高い水魔術を、炎魔術には、風魔術には、といった感じでレヴィアの放った魔術に合わせて同段位同魔術で蹴散らしかつ上回って行く。
「ま、参りました………」
「よくぞここまで独学で仕上げたものだな、大したものだ」
「あ、ありがとう、ございますっ」
「そうですわね。ですが、なんだか頭がスッキリした様な感覚です」
そして俺は瞑想を終えたレヴィアに告げる。
「よし、ではレヴィアは一度俺と模擬戦をおこなってもらう。それから、コレからの練習内容を考えていこうと思う」
「わ、分かりましたっ! あの【万色】と呼ばれたお方と模擬戦と言えど対戦できるなど、まるで夢の様ですっ!」
「だから俺は【万色】では無いっての」
そう返事をするレヴィアの表情は、まるでオモチャを目の前にした犬の様に嬉しそうに返事をする。
もしレヴィアに尻尾が有ればブンブンと降りまくっていた事だろう。
「それでは、これよりレンブラントとレヴィアの模擬戦を始めます。ルールは高等部全国魔術師大会戦闘の部と同等のものといたしますわ。異論は無いでしょうか?」
「ああ、それで構わない」
「構いませんっ!」
そして俺達はレヴィアが刈ってくれた闘技場の真ん中へと進み、愛しい奴隷であるリーシャの説明に合意する。
当のレヴィアは今にも襲いかかって来そうなほど目をギラつかせているので、もしかしてコイツ戦闘狂なんじゃ無いか?と思えて来て早まったかも知れないと思っているとリーシャの口から模擬戦開始の声が上がる。
レヴィアは前回俺の正体を賭けて試合をした時と同じ様に先ずは一気に距離を詰めて来ると愛刀である真紅の刀状の剣を使って攻撃して来る。
その剣筋には全く手加減など見れず、下手をすれば死んでしまう程の攻撃を連続で攻撃して来るでは無いか。
コイツ、今まで俺の事を憧れていただの何だのと言ってはいたものの、本当は俺の事が大っ嫌いなのでは? と思ってしまう程には殺しに来ている。
そして何よりも目を見張るのが多彩な属性魔術の数々である。
レヴィアはそれらを駆使して時には水魔術を、時には炎魔術や風魔術を使って攻撃して来る。
その姿はまさに【万色】と言っても良いだろうと思える位には。
しかしながら、それでも俺の目から見たレヴィアの数多の攻撃は物足りないと思えるわけで、やはりそこで俺とレヴィアとの違いである前世の知識の有無が関係して来ている様であった。
そして俺はレヴィアの放った水魔術と同段位同魔術にも関わらず更に質の高い水魔術を、炎魔術には、風魔術には、といった感じでレヴィアの放った魔術に合わせて同段位同魔術で蹴散らしかつ上回って行く。
「ま、参りました………」
「よくぞここまで独学で仕上げたものだな、大したものだ」
「あ、ありがとう、ございますっ」
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