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第272話女たらし
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そうこうしている間もイルミナは身支度を速やかに済ませデモンズゲートを開く。
「クロ様……私は今物凄く幸せなんですよ?」
そう言葉を残すとイルミナはデモンズゲートの向こう側、ノクタスの街へと帰って行く。
「……危なかった」
帰り際の言葉と表情は本当に卑怯だと思えるほど美しく、花が咲き誇るというような描写がまさに似合うと思ってしまう。
その破壊力たるや危うく惚れそうになったほどである。
「……お兄ちゃんってああいう娘がタイプなんだ」
「な、なんの事だか」
「まあ良いけど……私も今幸せだし?」
そんなクロの心情を見透かしたのだろうアーシェがクロを茶化すのだが、その表情は緩みきっておりクロに甘える様に身体を寄せて来てその大きな胸を押し付けてくる。
元の世界に戻れるとして今更どのツラ下げて戻れと言うのか……。
彼女数人も作り奴隷もいる現状では今更感しか無いのだがそれでもクロの中で一線は超えてないつもりであったが、彼女でも奴隷でも娼婦ですらない女性を、しかも二人も一度に相手したのである。
一線って何?美味しいの?と言わんばかりの超え方である。
「……ごめんね?」
「終わった事だからもう良いよ。 それに俺の優柔不断が招いた結果でもあるしなんだかんだで美女二人も抱けたんだ。 いち男性としてみればありがたい話だしな。 アーシェに、前世の事もあるのに答えを出さなかった結果でもあるし俺こそ謝らなけらばならないと思う。 すまなかった」
一応アーシェもクロを半ば強引に男女の中になった事を悪いと思っているのかこちらを探る様に謝罪してくるのだが、両成敗という事でこの件は終わりにする。
正直言うと今まで元の世界なのか前世なのか未だにわからないのだが、前の世界の事を気にし過ぎるきらいがあったのだが前の世界でも繋がりがあるアーシェと一線を超えた事で色んな事から吹っ切れたきっかけにもなったのは事実である。
きっかけというか諦めとも言えるのだが。
「あと一応感謝している。ありがとうな」
「どっ…どういたしまして!!」
一応心身的にも楽になった事は間違いないのでアーシェに感謝の言葉を述べ頭を優しく撫でてやると、ボン!という音が聞こえて来そうなほどアーシェの顔が一気に真っ赤になり、どもりながら返事をする。
「顔が真っ赤だぞ?」
「う、うるさい見るなバカ!! 女たらし!! 変態!!」
「クロ様……私は今物凄く幸せなんですよ?」
そう言葉を残すとイルミナはデモンズゲートの向こう側、ノクタスの街へと帰って行く。
「……危なかった」
帰り際の言葉と表情は本当に卑怯だと思えるほど美しく、花が咲き誇るというような描写がまさに似合うと思ってしまう。
その破壊力たるや危うく惚れそうになったほどである。
「……お兄ちゃんってああいう娘がタイプなんだ」
「な、なんの事だか」
「まあ良いけど……私も今幸せだし?」
そんなクロの心情を見透かしたのだろうアーシェがクロを茶化すのだが、その表情は緩みきっておりクロに甘える様に身体を寄せて来てその大きな胸を押し付けてくる。
元の世界に戻れるとして今更どのツラ下げて戻れと言うのか……。
彼女数人も作り奴隷もいる現状では今更感しか無いのだがそれでもクロの中で一線は超えてないつもりであったが、彼女でも奴隷でも娼婦ですらない女性を、しかも二人も一度に相手したのである。
一線って何?美味しいの?と言わんばかりの超え方である。
「……ごめんね?」
「終わった事だからもう良いよ。 それに俺の優柔不断が招いた結果でもあるしなんだかんだで美女二人も抱けたんだ。 いち男性としてみればありがたい話だしな。 アーシェに、前世の事もあるのに答えを出さなかった結果でもあるし俺こそ謝らなけらばならないと思う。 すまなかった」
一応アーシェもクロを半ば強引に男女の中になった事を悪いと思っているのかこちらを探る様に謝罪してくるのだが、両成敗という事でこの件は終わりにする。
正直言うと今まで元の世界なのか前世なのか未だにわからないのだが、前の世界の事を気にし過ぎるきらいがあったのだが前の世界でも繋がりがあるアーシェと一線を超えた事で色んな事から吹っ切れたきっかけにもなったのは事実である。
きっかけというか諦めとも言えるのだが。
「あと一応感謝している。ありがとうな」
「どっ…どういたしまして!!」
一応心身的にも楽になった事は間違いないのでアーシェに感謝の言葉を述べ頭を優しく撫でてやると、ボン!という音が聞こえて来そうなほどアーシェの顔が一気に真っ赤になり、どもりながら返事をする。
「顔が真っ赤だぞ?」
「う、うるさい見るなバカ!! 女たらし!! 変態!!」
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