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第269話防音がしっかりとしてる部屋
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後は曖昧な記憶しかないのだがレニア達やサラ達、そしてメアミイアにただただ知識を見せびらかしていた事は覚えている為に反省しなければとクロは思う。
彼女達はこんな話しよりももっとクロの事を聞きたかったはずである。
それでも彼女達は話しを遮るでも無くただ静かに聞いていてくれていたので今度はクロの昔話でも話してやろうかなと思わなくもない。
そう思える程にはクロの中で彼女達は大切になりつつある。
途中からクロの身体に密着出来るポジションの争奪戦があった様ななかった様な気がしないでもないのだが。
「……………」
「おかえりお兄ちゃん」
千鳥足とまでとは行かないまでもそこそこ酔っていたクロなのだがその一言で酔いも全て消え、血の気が一気に引いていくのがわかる。
ちなみに女性陣は女性陣だけで色々と話す事があるらしくまだ居酒屋に残っているので現在はクロ一人である。
「……た、ただいま?」
「なんで疑問文なのよ?まあいいわ。それよりも私との約束……覚えてるよね?」
「えっと……一緒に買い物だっけ?」
「そうそう。だからピンク街にある高級宿屋に行くよ!お兄ちゃん!」
正直言えば今まで完全に忘れていた。いや生命維持の為に本能的に記憶の片隅に追いやっていたのだろう。
とにかくそんな事は今はどうでも良くて兎に角この場をはぐらかしてどうにか有耶無耶にしなければ。
そう思い適当に返したクロの言葉をフル無視してアーシェがクロの腕を掴みピンク街にある高級宿屋にドナドナと引きずり込んで行く。
会話というコミニュケーションを遮断された今、クロに残された道は逃走しか残っていないのだがそれも既に対策されておりアーシェが腕を掴まれた際魔術によりアーシェと距離を離れるとアーシェの元に転移するエンチャント魔術をクロに施されているため逃走はまず無理だろう。
その魔術も破壊されなくされている為破壊する事も諦めた方が良いだろう。
「いらっしゃいませ。どの部屋をご希望ですか?」
「そうね……防音がしっかりとしてる部屋をお願い」
頭をフル回転させている今現在も時間は流れて情景は刻々と変化して行く。
この時ほど時よ止まれと願った時は無いだろう。
しかも防音がしっかりしている部屋を予約しようとしているあたり恐怖心が増して行く。
裸足で逃げれるのならばとっくに逃げているレベルである。
彼女達はこんな話しよりももっとクロの事を聞きたかったはずである。
それでも彼女達は話しを遮るでも無くただ静かに聞いていてくれていたので今度はクロの昔話でも話してやろうかなと思わなくもない。
そう思える程にはクロの中で彼女達は大切になりつつある。
途中からクロの身体に密着出来るポジションの争奪戦があった様ななかった様な気がしないでもないのだが。
「……………」
「おかえりお兄ちゃん」
千鳥足とまでとは行かないまでもそこそこ酔っていたクロなのだがその一言で酔いも全て消え、血の気が一気に引いていくのがわかる。
ちなみに女性陣は女性陣だけで色々と話す事があるらしくまだ居酒屋に残っているので現在はクロ一人である。
「……た、ただいま?」
「なんで疑問文なのよ?まあいいわ。それよりも私との約束……覚えてるよね?」
「えっと……一緒に買い物だっけ?」
「そうそう。だからピンク街にある高級宿屋に行くよ!お兄ちゃん!」
正直言えば今まで完全に忘れていた。いや生命維持の為に本能的に記憶の片隅に追いやっていたのだろう。
とにかくそんな事は今はどうでも良くて兎に角この場をはぐらかしてどうにか有耶無耶にしなければ。
そう思い適当に返したクロの言葉をフル無視してアーシェがクロの腕を掴みピンク街にある高級宿屋にドナドナと引きずり込んで行く。
会話というコミニュケーションを遮断された今、クロに残された道は逃走しか残っていないのだがそれも既に対策されておりアーシェが腕を掴まれた際魔術によりアーシェと距離を離れるとアーシェの元に転移するエンチャント魔術をクロに施されているため逃走はまず無理だろう。
その魔術も破壊されなくされている為破壊する事も諦めた方が良いだろう。
「いらっしゃいませ。どの部屋をご希望ですか?」
「そうね……防音がしっかりとしてる部屋をお願い」
頭をフル回転させている今現在も時間は流れて情景は刻々と変化して行く。
この時ほど時よ止まれと願った時は無いだろう。
しかも防音がしっかりしている部屋を予約しようとしているあたり恐怖心が増して行く。
裸足で逃げれるのならばとっくに逃げているレベルである。
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