266 / 400
第266話クロに身体を密着させる
しおりを挟む
「お師匠が……」
「この街から……」
「いなくなる……」
逆にレニア達は先程までクロの彼女達の目の前でこれ見よがしに抱きついていたのだがクロがこの街から出て行く旨を聞くと一様に驚愕し、収まり始めた涙がまたしても溢れでて来ようとし始める。
「流石にここまでクロの事を街の人間が大魔王と呼ばれる様になったらね……」
「ま、私はいつでもこの街を出ていける準備はしているから良いんだけど……そこの元婚約者さん達も付いて行きたそうだし尚更よね」
サラがこの街を出て行く理由を推測し、キンバリーはクロが出て行くなら付いて行くと宣言する。
それを皮切りにサラとターニャもクロに付いて行くとキンバリーに続く。
「別にデモンズゲートが有るから無理について来る必要はな……」
「必要無いなんて言ったらシバくので、シバかれたいのでしたらその後をどうぞ」
「……すみませんでした」
クロからすれば今の生活を捨ててでも付いて来てくれようとする気持ちだけで十分であり会おうと思えばデモンズゲートですぐ会える為、この街に残る様に言おうとしたのだがサラの威圧によりとてもじゃないがその先を言えるような度胸と勇気はクロには無かった。
「わ、私達もお師匠に付いて行きたいのですけど……この大会の結果を故郷に伝える為に一度帰郷しなければならないので……」
そしてレニア達はこれからそれぞれの故郷に一度帰郷するとの事で少し寂しげにしているのだが、何かを期待するような目でもじもじしながらクロの胸板に抱きついているレニアが上目遣いでクロを見つめて来る。
「なっ!?卑怯ですわよレニア!!お、お師匠様……レニアの故郷よりも私の故郷に一緒に行きませんかっ!?」
「お師匠様こんな二人のド田舎の故郷なんかよりも私の故郷の方が素晴らしいですから是非私の故郷に一緒に来られた方がきっと良いのではないでしょうか?」
「なっ、そう言うエシリアの故郷だってド田舎ではないですか!!」
「そうですわよ!!」
レニア、ユーコ、エシリアがお互いに自分の故郷にクロを誘い、その際ユーコとエシリアはレニア同様にクロに身体を密着させる。
そこには友情の枠を超えた女の三つ巴の戦いが繰り広げられようとしているのだがクロの彼女の手前レニア達はクロに抱きつく程度に収まっている。
「この街から……」
「いなくなる……」
逆にレニア達は先程までクロの彼女達の目の前でこれ見よがしに抱きついていたのだがクロがこの街から出て行く旨を聞くと一様に驚愕し、収まり始めた涙がまたしても溢れでて来ようとし始める。
「流石にここまでクロの事を街の人間が大魔王と呼ばれる様になったらね……」
「ま、私はいつでもこの街を出ていける準備はしているから良いんだけど……そこの元婚約者さん達も付いて行きたそうだし尚更よね」
サラがこの街を出て行く理由を推測し、キンバリーはクロが出て行くなら付いて行くと宣言する。
それを皮切りにサラとターニャもクロに付いて行くとキンバリーに続く。
「別にデモンズゲートが有るから無理について来る必要はな……」
「必要無いなんて言ったらシバくので、シバかれたいのでしたらその後をどうぞ」
「……すみませんでした」
クロからすれば今の生活を捨ててでも付いて来てくれようとする気持ちだけで十分であり会おうと思えばデモンズゲートですぐ会える為、この街に残る様に言おうとしたのだがサラの威圧によりとてもじゃないがその先を言えるような度胸と勇気はクロには無かった。
「わ、私達もお師匠に付いて行きたいのですけど……この大会の結果を故郷に伝える為に一度帰郷しなければならないので……」
そしてレニア達はこれからそれぞれの故郷に一度帰郷するとの事で少し寂しげにしているのだが、何かを期待するような目でもじもじしながらクロの胸板に抱きついているレニアが上目遣いでクロを見つめて来る。
「なっ!?卑怯ですわよレニア!!お、お師匠様……レニアの故郷よりも私の故郷に一緒に行きませんかっ!?」
「お師匠様こんな二人のド田舎の故郷なんかよりも私の故郷の方が素晴らしいですから是非私の故郷に一緒に来られた方がきっと良いのではないでしょうか?」
「なっ、そう言うエシリアの故郷だってド田舎ではないですか!!」
「そうですわよ!!」
レニア、ユーコ、エシリアがお互いに自分の故郷にクロを誘い、その際ユーコとエシリアはレニア同様にクロに身体を密着させる。
そこには友情の枠を超えた女の三つ巴の戦いが繰り広げられようとしているのだがクロの彼女の手前レニア達はクロに抱きつく程度に収まっている。
0
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
Switch jobs ~転移先で自由気ままな転職生活~
天秤兎
ファンタジー
突然、何故か異世界でチート能力と不老不死を手に入れてしまったアラフォー38歳独身ライフ満喫中だったサラリーマン 主人公 神代 紫(かみしろ ゆかり)。
現実世界と同様、異世界でも仕事をしなければ生きて行けないのは変わりなく、突然身に付いた自分の能力や異世界文化に戸惑いながら自由きままに転職しながら生活する行き当たりばったりの異世界放浪記です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
異世界漂流者ハーレム奇譚 ─望んでるわけでもなく目指してるわけでもないのに増えていくのは仕様です─
虹音 雪娜
ファンタジー
単身赴任中の派遣SE、遊佐尚斗は、ある日目が覚めると森の中に。
直感と感覚で現実世界での人生が終わり異世界に転生したことを知ると、元々異世界ものと呼ばれるジャンルが好きだった尚斗は、それで知り得たことを元に異世界もの定番のチートがあること、若返りしていることが分かり、今度こそ悔いの無いようこの異世界で第二の人生を歩むことを決意。
転生した世界には、尚斗の他にも既に転生、転移、召喚されている人がおり、この世界では総じて『漂流者』と呼ばれていた。
流れ着いたばかりの尚斗は運良くこの世界の人達に受け入れられて、異世界もので憧れていた冒険者としてやっていくことを決める。
そこで3人の獣人の姫達─シータ、マール、アーネと出会い、冒険者パーティーを組む事になったが、何故か事を起こす度周りに異性が増えていき…。
本人の意志とは無関係で勝手にハーレムメンバーとして増えていく異性達(現在31.5人)とあれやこれやありながら冒険者として異世界を過ごしていく日常(稀にエッチとシリアス含む)を綴るお話です。
※横書きベースで書いているので、縦読みにするとおかしな部分もあるかと思いますがご容赦を。
※纏めて書いたものを話数分割しているので、違和感を覚える部分もあるかと思いますがご容赦を(一話4000〜6000文字程度)。
※基本的にのんびりまったり進行です(会話率6割程度)。
※小説家になろう様に同タイトルで投稿しています。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる