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第210話貴方達はお箸を知らないのですか?
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そんなベッテンの姿を見て、ウィンディーネの眼中にすら入っていない帝国軍という肩書きの軽さにコンラッドは思わず笑い出してしまう。
そして笑う事により緊張感が解れたのかコンラッドは空腹を感じ、そしてウィンディーネに食事を催促する。
「では食器を渡しますので皆さん私の所まで来てくださいね」
そしてコンラッドの返事を聞いたウィンディーネはストレージから食器を出すとコンラッドとベッテン、そして部下達全員に配りミセルとレイチェルへストレージから大きめな鍋と大量の材料を渡す。
「………こ、コンラッド大佐……渡されたこの二本の棒は何ですかね?」
そしてウィンディーネから食器を受け取ったロン・フルムがコンラッドに食器と一緒にわたされた二本の棒を手に取りマジマジと見ながらコンラッドにこの棒の用途を聞いてくる。
最年長のロンが分からないのだ。
俺が分かるはずが無いだろうと思いはするもウィンディーネの手前何故か分からないとは言いたくないと思ってしまう。
「貴方達はお箸を知らないのですか?」
「お箸?なんだそりゃ」
「スプーンやフォークと同じ食べ物を食べる為の食器です」
そんな小さな見栄のせいで言葉に詰まったコンラッドに変わりウィンディーネがロンに二本の棒の説明をしだす。
どうやらこの二本の棒はウィンディーネの説明を聞いた限りでは『お箸』という食器なのだと言うのだがどの様に使うのか見当もつかない。
それは俺だけでは無くロンや他の部下達も同じく見当もつかないみたいなのがその表情から見て取れるのだがベッテンだけは「フォークみたいにぶっ刺すのね!」と納得しているみたいである。
「このお箸は物を挟み掴む道具です。それに刺す事は行儀が悪い使い方ですよ」
しかしそんなベッテンの反応にウィンディーネはため息を一つすると苦笑いを浮かべ自らお箸を手に持つと片手で器用に二本使い綴じたり開いたりを繰り返す。
「クロ様やクロ様のご友人方はいつもお箸で食べていたからお箸が主流だと思ったのですけれど、ミセルやレイチェルもお箸を扱えなかったわね………ではフォークとスプーンを……」
「いや、命の恩人にそこまでして貰っては悪いのでフォークとスプーンは自分達のを使わせてもらうわ」
「そんな事よりも食事のメニューはなんなんだ!!」
「ミセルとレイチェルに聞いて来なさい」
そして笑う事により緊張感が解れたのかコンラッドは空腹を感じ、そしてウィンディーネに食事を催促する。
「では食器を渡しますので皆さん私の所まで来てくださいね」
そしてコンラッドの返事を聞いたウィンディーネはストレージから食器を出すとコンラッドとベッテン、そして部下達全員に配りミセルとレイチェルへストレージから大きめな鍋と大量の材料を渡す。
「………こ、コンラッド大佐……渡されたこの二本の棒は何ですかね?」
そしてウィンディーネから食器を受け取ったロン・フルムがコンラッドに食器と一緒にわたされた二本の棒を手に取りマジマジと見ながらコンラッドにこの棒の用途を聞いてくる。
最年長のロンが分からないのだ。
俺が分かるはずが無いだろうと思いはするもウィンディーネの手前何故か分からないとは言いたくないと思ってしまう。
「貴方達はお箸を知らないのですか?」
「お箸?なんだそりゃ」
「スプーンやフォークと同じ食べ物を食べる為の食器です」
そんな小さな見栄のせいで言葉に詰まったコンラッドに変わりウィンディーネがロンに二本の棒の説明をしだす。
どうやらこの二本の棒はウィンディーネの説明を聞いた限りでは『お箸』という食器なのだと言うのだがどの様に使うのか見当もつかない。
それは俺だけでは無くロンや他の部下達も同じく見当もつかないみたいなのがその表情から見て取れるのだがベッテンだけは「フォークみたいにぶっ刺すのね!」と納得しているみたいである。
「このお箸は物を挟み掴む道具です。それに刺す事は行儀が悪い使い方ですよ」
しかしそんなベッテンの反応にウィンディーネはため息を一つすると苦笑いを浮かべ自らお箸を手に持つと片手で器用に二本使い綴じたり開いたりを繰り返す。
「クロ様やクロ様のご友人方はいつもお箸で食べていたからお箸が主流だと思ったのですけれど、ミセルやレイチェルもお箸を扱えなかったわね………ではフォークとスプーンを……」
「いや、命の恩人にそこまでして貰っては悪いのでフォークとスプーンは自分達のを使わせてもらうわ」
「そんな事よりも食事のメニューはなんなんだ!!」
「ミセルとレイチェルに聞いて来なさい」
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