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第29話魔弾銃
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「しかしミイアがあんなに興味を持つとわな」
「ミイアはああ見えて弓に長けてな、使う武器はもっぱら弓なんだ。だから弓以外の遠距離系の武器に惹かれているんだろうな」
なるほど。確かにミイアの背中には少し小ぶりな弓が背負われている。
魔弾銃【白い雷・雷鳴】を握りしめ全体的に白ベースの銃身に美しい装飾が施された姿を愛ではじめたミイアを置いて仕留めたムヌーをストレージに仕舞うとメアが羨ましそうにこちらを見ているのに気づく。
ドラニコもストレージらしき場所から武器をだしていた為気にならなかったが、この世界の住人全員がストレージを使えるわけではなく、限られた少数しか存在しない事をメアから教えてもらう。
しかし別段珍しいわけでもないのでストレージを使えるからといって強制的に国の道具として使われる事などは無いらしい。
限られた少数といえど100人に一人という確率は数を揃えれば数人は必ず見付かる確率でもある。
「しかしそのストレージのギフトは本当に便利だな」
だがやはり冒険者にとってストレージは喉から手がでるほど欲しいギフトの一つで、それだけでストレージを持ってない冒険者と比べ倍以上も稼ぎが変わってくる。そのため馬車の護衛などストレージと関係ない依頼は双方の格差が少ないためいつも取り合いである。
そして何よりストレージがあると持ち運びが楽なのだ。
こういう世界の科学技術が発展しない一番の要因は科学より便利な能力があるからなんだろうな。
逆に魔術やギフトなどの方が現代科学より優れてるところも見受けられるため一概にどちらが優れているとは比べられない。
「まあ確かに楽だよな」
「私もミイアも持ってなかったから二人で冒険者業をしてた時は毎日無駄に二人で獲物を担いで帰らなければならない依頼は避けて部位を持ち帰るだけで良い駆除などを中心で依頼をこなしていたんだ」
「なるほど…てかミイアは冒険者だったのか?」
「あぁ。ギルド職員になるには冒険者ランクを最低D+にしなければならいからな。私と二人で頑張って上げたんだ。ギルドが派遣する以上その依頼内容を知っておかなければならなくて、斡旋している依頼の気を付けなければならない点、モンスター討伐方法などある程度知識として持ってないといけない決まりがあるのだ」
確かに少し考えれば当たり前の事である。経験がない者のアドバイスは説得力に欠けるどころか自らの生死に関わる問題でもあるため憶測でアドバイスすればギルドの信用にも関わってくる為当然の処置だろう。なにより冒険者にナメられる可能性もでてくるのだ。
「ミイアはああ見えて弓に長けてな、使う武器はもっぱら弓なんだ。だから弓以外の遠距離系の武器に惹かれているんだろうな」
なるほど。確かにミイアの背中には少し小ぶりな弓が背負われている。
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ドラニコもストレージらしき場所から武器をだしていた為気にならなかったが、この世界の住人全員がストレージを使えるわけではなく、限られた少数しか存在しない事をメアから教えてもらう。
しかし別段珍しいわけでもないのでストレージを使えるからといって強制的に国の道具として使われる事などは無いらしい。
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「しかしそのストレージのギフトは本当に便利だな」
だがやはり冒険者にとってストレージは喉から手がでるほど欲しいギフトの一つで、それだけでストレージを持ってない冒険者と比べ倍以上も稼ぎが変わってくる。そのため馬車の護衛などストレージと関係ない依頼は双方の格差が少ないためいつも取り合いである。
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逆に魔術やギフトなどの方が現代科学より優れてるところも見受けられるため一概にどちらが優れているとは比べられない。
「まあ確かに楽だよな」
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