31 / 95
第31話暗黙のルール
しおりを挟む
「ミナと言います。今日は皆さん、一日宜しくお願いしますね?」
「そして私がミナの友達で同僚のマリコですっ!!よろしくーっ!!」
そして私は高城の紹介に続くように自己紹介をすると、それに続けとばかりに眞子が自己紹介をする。
しかし眞子よ、恐らくリア充グループに合わせてその無駄にテンションの高いお姉さんキャラクターにしたのであろうが、それを演じ切れるだけの体力があるのか甚だ々疑問なんですけど。
むしろ昼を迎える前に死にかけたウシガエルの如くぐでってしまい、この無駄にテンションの高いキャラクター設定を悔いる未来しか見えないのだが、本当に大丈夫なのだろうか?
(ちょっと眞子っ!!そのキャラクター設定で最後まで待つのっ!?)
(私を誰だと思っているのよ?ファッションモデルである姉を持つ眞子様よっ!!私と同じDNAから生み出されたお姉ちゃんに出来て妹の私に出来ない訳が無いわっ!!)
(それは普段眞子のお姉ちゃんがそういうお仕事をしているから暑さや寒さに耐性や、一日乗り切れるだけの体力が付いているだけで、いきなりやれと言われてもできるものでもないでしょうっ!?)
そして私は眞子とやいのやいのと小声で言い合いをしている間、後から遅れてやって来た男性陣が皆惚けてしまっている事に気付けずにいたのであった。
◆
「しかしミナさんとマリコさんはお綺麗ですねっ!!」
「あ、それ私も思ったっ!!肌も綺麗だし、まさに将来成りたい大人な女性って感じですねっ!!」
「そ、そうかな?ありがとうございます。でもあなた達の方が私なんかよりも元は良いんだから将来は私なんかよりももっと美人で綺麗な大人な女性になれるはずですよ」
「ミナさんに言われるとそんな気がして来ましたっ!!ありがとうございますっ!!頑張りますっ!!」
「ありがとうございますっ!!」
「ぷぷぷぷぷぷぷぷっぷすーぷすーっぷすすすすーっ」
そして今私たちは電車に揺られながら目的地である海へと向かっていた。
それは良いのだが、リア充グループの女子という生き物は語尾に『!!』を付けなければ喋ってはいけない等という暗黙のルールとかあるのだろうか?
とりあえずキンキンと脳内に響く甲高い、若さ特有の声に頭がぐわんぐわんと悲鳴を上げながらも何とか年上の出来る女性像を演じ、その光景を見て必死に笑うのを我慢している眞子を見る事により冷静さを取り戻すと共に眞子には後できっちりと私を陰で笑い飛ばしている事の落とし前は付けさせて頂くと心に誓う。
「あ、あのっ!!」
そんな時、今まで沈黙していた石田小百合が意を決したような表情で私に話しかけて来る。
「そして私がミナの友達で同僚のマリコですっ!!よろしくーっ!!」
そして私は高城の紹介に続くように自己紹介をすると、それに続けとばかりに眞子が自己紹介をする。
しかし眞子よ、恐らくリア充グループに合わせてその無駄にテンションの高いお姉さんキャラクターにしたのであろうが、それを演じ切れるだけの体力があるのか甚だ々疑問なんですけど。
むしろ昼を迎える前に死にかけたウシガエルの如くぐでってしまい、この無駄にテンションの高いキャラクター設定を悔いる未来しか見えないのだが、本当に大丈夫なのだろうか?
(ちょっと眞子っ!!そのキャラクター設定で最後まで待つのっ!?)
(私を誰だと思っているのよ?ファッションモデルである姉を持つ眞子様よっ!!私と同じDNAから生み出されたお姉ちゃんに出来て妹の私に出来ない訳が無いわっ!!)
(それは普段眞子のお姉ちゃんがそういうお仕事をしているから暑さや寒さに耐性や、一日乗り切れるだけの体力が付いているだけで、いきなりやれと言われてもできるものでもないでしょうっ!?)
そして私は眞子とやいのやいのと小声で言い合いをしている間、後から遅れてやって来た男性陣が皆惚けてしまっている事に気付けずにいたのであった。
◆
「しかしミナさんとマリコさんはお綺麗ですねっ!!」
「あ、それ私も思ったっ!!肌も綺麗だし、まさに将来成りたい大人な女性って感じですねっ!!」
「そ、そうかな?ありがとうございます。でもあなた達の方が私なんかよりも元は良いんだから将来は私なんかよりももっと美人で綺麗な大人な女性になれるはずですよ」
「ミナさんに言われるとそんな気がして来ましたっ!!ありがとうございますっ!!頑張りますっ!!」
「ありがとうございますっ!!」
「ぷぷぷぷぷぷぷぷっぷすーぷすーっぷすすすすーっ」
そして今私たちは電車に揺られながら目的地である海へと向かっていた。
それは良いのだが、リア充グループの女子という生き物は語尾に『!!』を付けなければ喋ってはいけない等という暗黙のルールとかあるのだろうか?
とりあえずキンキンと脳内に響く甲高い、若さ特有の声に頭がぐわんぐわんと悲鳴を上げながらも何とか年上の出来る女性像を演じ、その光景を見て必死に笑うのを我慢している眞子を見る事により冷静さを取り戻すと共に眞子には後できっちりと私を陰で笑い飛ばしている事の落とし前は付けさせて頂くと心に誓う。
「あ、あのっ!!」
そんな時、今まで沈黙していた石田小百合が意を決したような表情で私に話しかけて来る。
22
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
極道に大切に飼われた、お姫様
真木
恋愛
珈涼は父の組のため、生粋の極道、月岡に大切に飼われるようにして暮らすことになる。憧れていた月岡に甲斐甲斐しく世話を焼かれるのも、教え込まれるように夜ごと結ばれるのも、珈涼はただ恐ろしくて殻にこもっていく。繊細で怖がりな少女と、愛情の伝え方が下手な極道の、すれ違いラブストーリー。
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
官能令嬢小説 大公妃は初夜で初恋夫と護衛騎士に乱される
絵夢子
恋愛
憧れの大公と大聖堂で挙式し大公妃となったローズ。大公は護衛騎士を初夜の寝室に招き入れる。
大公のためだけに守ってきたローズの柔肌は、護衛騎士の前で暴かれ、
大公は護衛騎士に自身の新妻への奉仕を命じる。
護衛騎士の目前で処女を奪われながらも、大公の言葉や行為に自分への情を感じ取るローズ。
大公カーライルの妻ローズへの思いとは。
恥辱の初夜から始まった夫婦の行先は?
~連載始めました~
【R-18】藤堂課長は逃げる地味女子を溺愛したい。~地味女子は推しを拒みたい。
~連載中~
【R-18有】皇太子の執着と義兄の献身
【R18】やがて犯される病
開き茄子(あきなす)
恋愛
『凌辱モノ』をテーマにした短編連作の男性向け18禁小説です。
女の子が男にレイプされたり凌辱されたりして可哀そうな目にあいます。
女の子側に救いのない話がメインとなるので、とにかく可哀そうでエロい話が好きな人向けです。
※ノクターンノベルスとpixivにも掲載しております。
内容に違いはありませんので、お好きなサイトでご覧下さい。
また、新シリーズとしてファンタジーものの長編小説(エロ)を企画中です。
更新準備が整いましたらこちらとTwitterでご報告させていただきます。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる