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異世界<日本>編
関心 1
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『お前が俺と対の魔術士か?』
(―――…)
『役割は違えど王子を守るのは同じだ。 これからよろしく頼む』
これは夢だ…。
初めてヴォルフと会ったときの夢。
繰り返し見るほど大した内容でもないのに、時々見る。
『どうかしたか、何か言いたそうだが』
(私に何か言いたいことはないの? こんな子供が、とか)
ここに来るまで王宮のあちこちで数えるのも馬鹿馬鹿しくなるくらい言われていた。
侯爵子息だという目の前の男も同じだろうと思っていた。
『王子が選ばれたんだ。 歳がいくつであろうが大した問題ではない』
(そうかしら)
『むしろその歳で双翼候補に挙げられるほどの能力があるのなら頼もしい限りだ』
(―――…)
「…ん」
窓の外を見るとまだ日は昇っていない。青白い空が一日の天気の良さを教えてくれる。
(ああ、そうだ、洗濯しなきゃ…)
シャワーを浴びて着ている物も洗おうと服の裾に手をかける。捲り上げたところでこちらを見ていた黒犬の視線と目が合った。
「…!」
瞬時に頭の中で目線と、視界に入った部分を計算する。
どこまで見えていたのか弾き出すと、手にしていた携帯を渾身の力で犬の頭目掛けて投げつけた。
「俺が悪いのか…?」
後ろを歩くヴォルフが不満げな口調で呟く。
無視をして歩くマリナは恥ずかしいやら腹立たしいやらで、怒りが治まらない。
携帯を投げつけた後、浴室へ飛び込んでシャワーを浴びた。
洗濯している間に買い物に出てきたのだが、ヴォルフも後をついて来たのだ。
朝ごはんを買いに行くだけだから家で待ってればいいのに、気まずくてしょうがない。
まだスーパーの開かない時間なので、昨日と同じコンビニに入る。
声を掛けるのも気まずくて黙って入ると、ヴォルフは昨日と同じように店の外で待つ。
早い時間なのでレジ横の保温器の中には何も入っていない。
昨日とは違う種類の肉弁当を二個とサンドイッチを買って会計をする。
店を出たところでヴォルフが目に入る。夜と違って身体の大きな黒犬は目立っていた。
首輪は着けているものの、紐の付けられていない大型犬を避けるように反対側の歩道に渡っていく人もいる。
「お待たせ」
声を掛けて頭を撫でる。ペット扱いはしたくないが、野良だと思われても困る。ヴォルフもわかっているのか、されるがままにしていた。
「帰ろっか」
マリナの持っている袋を見て期待にしっぽを動かす。
本当にろくなもの食べてなかったんだな。
お爺さんが悪いわけではないけど、少し同情する。
歩く足取りも弾むように軽いものになっている。わかりやすい反応に笑みが込み上げてきた。
元の姿のときから顔は無愛想だけど、わかりやすいタイプだったな。
色々と馬鹿正直で別の意味でバカな主と共に苦労した。
そういえば王子はどうしてるかな。部下二人がいなくなってちゃんとやれているだろうか。
考えてみたら王国の歴史の中で魔術師と騎士を同時に失った王族というのは初めてだった気がする。
言いがかりをつけそうな人間の顔が幾人か浮かぶ。大丈夫だろうか。
フォローしてくれる人間はいつも王子に張り付いているわけにいかない人ばかりだ。
ちらりとヴォルフを見る。彼だけでも王子の傍にいれば多少は安心だったのに。
それを出来なくしたのは私だけど。
「そういえばヴォルフは何でここにいるの?」
向こうの世界にいたはずなのにどうやってこっちの世界に来たのかな。
「ん? 俺にもよくわからん」
「そう…」
どこまで走っていったのかわからないけれど、不安定な魔力の溜まった場所にでも突っ込んだんだろう。そういった場所に入り、別の場所へ飛ばされた事例はまれに聞く。異世界に落ちたというのは珍しいが。
「王子はどうしているだろうな」
「さあ」
同じことを考えていたらしい。どうせいつも王子のことしか考えていないんだろうけど。
「さあ、って心配ではないのか! 双翼として王子を支えるのがお前の役目だろう!」
「こんな離れた場所で案じたところで、できることなんて何もないでしょう。 悩むだけ時間の無駄」
「どんな状況であろうと主のことを考え行動するのが双翼の務めだろう!」
「私はもう双翼じゃない」
マリナの生まれた国では王位を継承する者には二人の従者が傍に付くことが決められていた。
騎士一人、魔術師一人が選ばれ、常に王子の傍に侍る二人。それを双翼と呼ぶ。
ヴォルフは十歳そこそこから王子に選ばれ、双翼の騎士として王子に仕えている。
マリナが正式に双翼の魔術師に任じられたのは2年前だが、双翼候補としてさらに4年、彼らとは付き合いがあった。
双翼候補になったときにはすでに関係の出来上がっていた二人の間でマリナは一から関係を構築していく必要があった。6年が経った今でもそれができたとは思えない。
物心つく前を除いて、生きてきた時間の半分を一緒に過ごしても、それ以上の時間を過ごしてきた二人の間には踏み入れない絆があった。
元々望まれて双翼になったのでもない、マリナがいなくても王子は問題を感じないと思う。
むしろ、うるさい人間がいなくなってせいせいしているかも。
そんな胸の内なんて想像もしないでヴォルフは眉をしかめた。
「何を言っているんだ。 一度選ばれた使命を放棄するなんてお前らしくないぞ」
「放棄するわけじゃないわ。 もう王子には必要ないみたいだから、双翼と名乗るにはふさわしくない、ということよ」
魔力を奪いこの世界に飛ばしたのだから、マリナの力はもういらないということだ。
「本気で言ってるのか?」
ヴォルフが責めるような目で見る。
「本気も何も…。 私をいらないと判断したのは王子の方よ」
追放したということはこれから先も私が必要ないとの判断なんだろう。
あの状態でそこまで考えていたとは思わないけれど。
「お前は王子に対する態度はともかく、役目に関しては真面目に取り組んでいるものだと思っていた」
失望した、みたいに言われて苛立ちが込み上げる。
「何度も言わせないで。 役目を取り上げて追放したのは王子よ。 私に文句を言うのはお門違いだわ」
「俺は、片翼としてお前を信頼していた」
「だから何?」
刺々しい声で問い返す。
「そんなに簡単に捨てられるものだったのか? お前にとっては」
「少なくともしがみつくようなものではないわ」
心外な台詞にも淡々と答える。ヴォルフみたいに尽くしたといえるほど王子を慕って支えたわけじゃない。
それでもマリナなりに助言をし、力を添え、王子を支えてきたつもりだ。
いらないと言われるのは慣れている。しがみついてみっともない真似をするのだけは嫌だった。
つまらないプライドと言われてもそれすら無くしたらマリナには何も残らない。
「お前、向こうの世界にも戻らないつもりか?」
「戻る理由がどこにあるの?」
国に戻ってももう居場所はない。主を裏切って他国に付く気もない。幸いこの世界は居心地も悪くないので、ここで生きていくのもいいと思っている。
ヴォルフのことがなければ、戻るための魔力なんて、多分必要としなかった。
「…!」
絶句したヴォルフが立ち止まっている間に先へ進む。
振り返って顔を見る勇気はなかった。
(―――…)
『役割は違えど王子を守るのは同じだ。 これからよろしく頼む』
これは夢だ…。
初めてヴォルフと会ったときの夢。
繰り返し見るほど大した内容でもないのに、時々見る。
『どうかしたか、何か言いたそうだが』
(私に何か言いたいことはないの? こんな子供が、とか)
ここに来るまで王宮のあちこちで数えるのも馬鹿馬鹿しくなるくらい言われていた。
侯爵子息だという目の前の男も同じだろうと思っていた。
『王子が選ばれたんだ。 歳がいくつであろうが大した問題ではない』
(そうかしら)
『むしろその歳で双翼候補に挙げられるほどの能力があるのなら頼もしい限りだ』
(―――…)
「…ん」
窓の外を見るとまだ日は昇っていない。青白い空が一日の天気の良さを教えてくれる。
(ああ、そうだ、洗濯しなきゃ…)
シャワーを浴びて着ている物も洗おうと服の裾に手をかける。捲り上げたところでこちらを見ていた黒犬の視線と目が合った。
「…!」
瞬時に頭の中で目線と、視界に入った部分を計算する。
どこまで見えていたのか弾き出すと、手にしていた携帯を渾身の力で犬の頭目掛けて投げつけた。
「俺が悪いのか…?」
後ろを歩くヴォルフが不満げな口調で呟く。
無視をして歩くマリナは恥ずかしいやら腹立たしいやらで、怒りが治まらない。
携帯を投げつけた後、浴室へ飛び込んでシャワーを浴びた。
洗濯している間に買い物に出てきたのだが、ヴォルフも後をついて来たのだ。
朝ごはんを買いに行くだけだから家で待ってればいいのに、気まずくてしょうがない。
まだスーパーの開かない時間なので、昨日と同じコンビニに入る。
声を掛けるのも気まずくて黙って入ると、ヴォルフは昨日と同じように店の外で待つ。
早い時間なのでレジ横の保温器の中には何も入っていない。
昨日とは違う種類の肉弁当を二個とサンドイッチを買って会計をする。
店を出たところでヴォルフが目に入る。夜と違って身体の大きな黒犬は目立っていた。
首輪は着けているものの、紐の付けられていない大型犬を避けるように反対側の歩道に渡っていく人もいる。
「お待たせ」
声を掛けて頭を撫でる。ペット扱いはしたくないが、野良だと思われても困る。ヴォルフもわかっているのか、されるがままにしていた。
「帰ろっか」
マリナの持っている袋を見て期待にしっぽを動かす。
本当にろくなもの食べてなかったんだな。
お爺さんが悪いわけではないけど、少し同情する。
歩く足取りも弾むように軽いものになっている。わかりやすい反応に笑みが込み上げてきた。
元の姿のときから顔は無愛想だけど、わかりやすいタイプだったな。
色々と馬鹿正直で別の意味でバカな主と共に苦労した。
そういえば王子はどうしてるかな。部下二人がいなくなってちゃんとやれているだろうか。
考えてみたら王国の歴史の中で魔術師と騎士を同時に失った王族というのは初めてだった気がする。
言いがかりをつけそうな人間の顔が幾人か浮かぶ。大丈夫だろうか。
フォローしてくれる人間はいつも王子に張り付いているわけにいかない人ばかりだ。
ちらりとヴォルフを見る。彼だけでも王子の傍にいれば多少は安心だったのに。
それを出来なくしたのは私だけど。
「そういえばヴォルフは何でここにいるの?」
向こうの世界にいたはずなのにどうやってこっちの世界に来たのかな。
「ん? 俺にもよくわからん」
「そう…」
どこまで走っていったのかわからないけれど、不安定な魔力の溜まった場所にでも突っ込んだんだろう。そういった場所に入り、別の場所へ飛ばされた事例はまれに聞く。異世界に落ちたというのは珍しいが。
「王子はどうしているだろうな」
「さあ」
同じことを考えていたらしい。どうせいつも王子のことしか考えていないんだろうけど。
「さあ、って心配ではないのか! 双翼として王子を支えるのがお前の役目だろう!」
「こんな離れた場所で案じたところで、できることなんて何もないでしょう。 悩むだけ時間の無駄」
「どんな状況であろうと主のことを考え行動するのが双翼の務めだろう!」
「私はもう双翼じゃない」
マリナの生まれた国では王位を継承する者には二人の従者が傍に付くことが決められていた。
騎士一人、魔術師一人が選ばれ、常に王子の傍に侍る二人。それを双翼と呼ぶ。
ヴォルフは十歳そこそこから王子に選ばれ、双翼の騎士として王子に仕えている。
マリナが正式に双翼の魔術師に任じられたのは2年前だが、双翼候補としてさらに4年、彼らとは付き合いがあった。
双翼候補になったときにはすでに関係の出来上がっていた二人の間でマリナは一から関係を構築していく必要があった。6年が経った今でもそれができたとは思えない。
物心つく前を除いて、生きてきた時間の半分を一緒に過ごしても、それ以上の時間を過ごしてきた二人の間には踏み入れない絆があった。
元々望まれて双翼になったのでもない、マリナがいなくても王子は問題を感じないと思う。
むしろ、うるさい人間がいなくなってせいせいしているかも。
そんな胸の内なんて想像もしないでヴォルフは眉をしかめた。
「何を言っているんだ。 一度選ばれた使命を放棄するなんてお前らしくないぞ」
「放棄するわけじゃないわ。 もう王子には必要ないみたいだから、双翼と名乗るにはふさわしくない、ということよ」
魔力を奪いこの世界に飛ばしたのだから、マリナの力はもういらないということだ。
「本気で言ってるのか?」
ヴォルフが責めるような目で見る。
「本気も何も…。 私をいらないと判断したのは王子の方よ」
追放したということはこれから先も私が必要ないとの判断なんだろう。
あの状態でそこまで考えていたとは思わないけれど。
「お前は王子に対する態度はともかく、役目に関しては真面目に取り組んでいるものだと思っていた」
失望した、みたいに言われて苛立ちが込み上げる。
「何度も言わせないで。 役目を取り上げて追放したのは王子よ。 私に文句を言うのはお門違いだわ」
「俺は、片翼としてお前を信頼していた」
「だから何?」
刺々しい声で問い返す。
「そんなに簡単に捨てられるものだったのか? お前にとっては」
「少なくともしがみつくようなものではないわ」
心外な台詞にも淡々と答える。ヴォルフみたいに尽くしたといえるほど王子を慕って支えたわけじゃない。
それでもマリナなりに助言をし、力を添え、王子を支えてきたつもりだ。
いらないと言われるのは慣れている。しがみついてみっともない真似をするのだけは嫌だった。
つまらないプライドと言われてもそれすら無くしたらマリナには何も残らない。
「お前、向こうの世界にも戻らないつもりか?」
「戻る理由がどこにあるの?」
国に戻ってももう居場所はない。主を裏切って他国に付く気もない。幸いこの世界は居心地も悪くないので、ここで生きていくのもいいと思っている。
ヴォルフのことがなければ、戻るための魔力なんて、多分必要としなかった。
「…!」
絶句したヴォルフが立ち止まっている間に先へ進む。
振り返って顔を見る勇気はなかった。
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