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セレスタ 波乱の婚約式編
孫娘の友人としての彼女
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ユージン・エミスは糾弾に近いことをしに来た集団の一番後ろで様子を見守っていた。
前方にはマリナ殿の存在を疎ましく思っている者たちが集まり、後ろの方には状況を知りたい者たちが集まっている。
私もその一人だ。
口々に双翼の魔術師はどこにいるのかと声を上げる者たちの話を聞きながら王子を見つめる。
普段と変わらぬ穏やかな笑みを浮かべる王子は貴族たちの話を黙って聞いているのみ。
双翼の魔術師がいないことをどう思っているのか、その顔からは読み取れない。
行方不明であることを否定するでもなく声を荒げる者たちの話を聞いていた。
焦れた一人が拙速に核心に迫る。
「騎士団が国境の街で馬車を検めていたという話もあります。
それがマールアの物だったとも。
マリナ殿は王宮にいないのではないですか!?」
切り札というべき情報を早々に切った貴族に内心で呆れる。
それを言って何をしたいのか。王子が双翼の不在を隠したいと思っていれば別だが、そうでなければ意味のない行為だ。
表情こそ変わらないものの、王子の瞳は不快そうな光を宿していた。
黙ったままの王子は一人一人の顔を瞳に写し次の言葉を待っている。
王子が言葉を発しないのを見て貴族がさらに深い所へ突っ込んだ。
「マリナ殿は王子を裏切ってマールアへ向かったのですか!? はっきりとお聞かせ願いたい!」
(馬鹿か……)
考えなしのセリフに王子とその後ろに控えるヴォルフ殿から鋭い怒気が飛んだ。
裏切りを口にした貴族は飛ばされた怒気に身体を震わせ、青褪める。
王子は穏やかな笑みを浮かべたまま発言した貴族に問いかけた。
「マリナが私を裏切ったと……?」
問われた貴族は王子の逆鱗に触れたことに焦り言葉を探す。
助けを求めるように周りを見るが誰も目を合わせようとしない。
助けを拒まれて冷や汗を流す貴族はどうにか言い繕おうとするが言い訳を見つけられず意味のない音を発するだけだった。
返事を返さない男を咎めることなく王子が語り始める。
「口に出さなくともマリナがいないことを不思議に思っている者は多いだろう」
無言で首肯する貴族たちを眺めて王子は事実を明らかにした。
「マリナが王宮にいない、これは事実だ。
それがマールアによるものとも判明している」
いっそ穏やかなほど平静な声で王子が告げる。
小さなざわめきが広がる。思ったよりも驚く者は少なかった。
幾人かの貴族は納得したように頷いている。予想を立てた中では最悪に近い。
王子が不在を認めたことで青褪めていた男が息を吹き返す。
「ならばやはりマリナ殿はマールアへ出奔し……!」
言葉の途中で男がまた青褪め始める。
懲りずに失言をした男に周りからも冷たい視線が飛んでいた。
笑顔を崩さない王子も恐ろしいが、無表情のヴォルフ殿も恐ろしい。
「マリナが私を裏切ることはない」
静かだがはっきりとした声で告げる王子にそれぞれが見せた反応はまちまちだった。
その信頼に警戒を浮かべる者、あるいは王子の心を知り覚悟を決める者。ただ嫌悪感を表す者など様々だ。
「望まぬ形でマールアに攫われたのだということは他ならぬマリナが示してくれた」
詳細は明らかにしなかったが、何らかの痕跡があったのだろうと知れる。
「私はこれをマールアに因る私への攻撃だと判断した」
王子の発言の重さに息を呑む音が聞こえた。
「マリナは必ず連れ戻す。 近くマールアは私の双翼に手を出したことを後悔するだろう」
王子の口からはっきりとマリナ殿を連れ戻すと告げた。
それはつまりマールアに乗り込んでの奪還になるということだ。
予想よりも緊迫した事態に、周囲へ驚きが広がる。
「し、しかし……、マールアと戦争になる可能性も!」
「だからどうだというのかな?」
戦争も辞さないと言うような王子のセリフに居合わせた者は瞠目した。
自分も驚きを隠せない。
穏やかで、時に甘いと侮られていた王子の発した言葉だとは思えなかった。
震える声で青年貴族が口を開く。
「まさか……、本当にマールアと戦争をするおつもりですか?」
ふっとおかしそうに息を吐いた王子は青年貴族の言葉を一蹴する。
「セレスタは他国に戦を仕掛けることはない。 それは皆もわかっているだろう」
王子の言葉は戦を否定したが安堵する者は誰もいない。
「だがこのまま黙っていることはできない」
王子は本気で双翼を取り戻すために騎士団を動かすつもりなのだ。
「お待ちください! 魔術師一人のために戦争が起こる危険を冒すつもりなのですか!?」
叫ぶような声で失言をした男が問う。
王子は揺るがぬ声で返事をした。
「私自身は戦争になる可能性は低いと思っている。
しかし可能性はゼロではない。 奪還の際に衝突をする可能性もある」
マールアに連れ去られた彼女がどこにいるかはわからないが、必ず護衛が付き、逃がさないよう監視しているだろう。
救出に向かった騎士団と戦闘になる危険性は王子もわかっていると語った。
「だが、それでも私は同じ決断をするだろう」
決然とした言葉で王子は宣言した。
「何故ですか! わざわざマールアと事を構えるなど……!
それくらいなら彼女を懸け橋として友好を結ぶなど、譲歩を引き出す努力をするべきではないのですか……!」
「黙れ!!」
空気を切り裂くような叱責が飛んだ。
愚かな進言をしようとした男は穏やかな王子の怒鳴り声に硬直した。
「マリナは私の双翼だ……!!
双翼は剣であり、盾であり、自身の一部ともいえる存在。
自らの一部を傷つけられて黙っている王族などいない!」
王子の気迫に呑まれたように場が静まり返る。
「このことは陛下や二卿にも話してある。
私の双翼を害するということは私を、セレスタの次期国王を害したと同じ事。
救出に行った者と衝突があり、その結果マールアに損害が出たとしてもそれはあちらの撒いた種だ」
マールアがそれを盾に譲歩などと言い出すようならセレスタ側もただでは済ませないと王子は結んだ。
毅然とした態度で告げた王子に知らぬ一面を見、息を呑んだのはわずかの間。
王子の言に従うと決めた者から頭を垂れていく。
自身も頭を下げながら王子の変化に高揚を感じた。
今日を境に王子を甘いと侮る人間は激減するだろう。
これも双翼の魔女が与えた変化なのか。
知らぬ間に友人になっていた孫娘の変化も彼女が関わっていると聞く。
私の命令にはっきり否と言い望む未来を告げた。
息子の助言もあって望みを受け入れたが、自ら行動することを選んだシャルロッテは明らかに以前よりも輝きを増している。
いつか私にも紹介したいと言うほど大切な友人だという。
私の心情を慮ってか具体的な話をしてきたことはないが、紹介したいというのは本気だろう。
その彼女が攫われたなどと聞けばどう思うか。
私が心配していたのはその一点だ。
今日の王子の話を聞いて安堵した。
孫娘が悲しむことにはならぬだろう。
私自身にとっては双翼の魔術師が帰ろうと帰らなかろうとどちらでもいいが、友人が攫われたと聞けばシャルロッテは心を痛める優しい子だ。
今日の王子の宣言でマリナ殿の不在は急速に広まるだろう。
噂として聞く前に私から話をしておいた方がよさそうだ。
散会を告げて去っていく王子の足音を聞きながら予定を組み立てる。
ついでに孫息子の顔も見ていくかと完全に足音が聞こえなくなったところで立ち上がり、謁見室を後にした。
前方にはマリナ殿の存在を疎ましく思っている者たちが集まり、後ろの方には状況を知りたい者たちが集まっている。
私もその一人だ。
口々に双翼の魔術師はどこにいるのかと声を上げる者たちの話を聞きながら王子を見つめる。
普段と変わらぬ穏やかな笑みを浮かべる王子は貴族たちの話を黙って聞いているのみ。
双翼の魔術師がいないことをどう思っているのか、その顔からは読み取れない。
行方不明であることを否定するでもなく声を荒げる者たちの話を聞いていた。
焦れた一人が拙速に核心に迫る。
「騎士団が国境の街で馬車を検めていたという話もあります。
それがマールアの物だったとも。
マリナ殿は王宮にいないのではないですか!?」
切り札というべき情報を早々に切った貴族に内心で呆れる。
それを言って何をしたいのか。王子が双翼の不在を隠したいと思っていれば別だが、そうでなければ意味のない行為だ。
表情こそ変わらないものの、王子の瞳は不快そうな光を宿していた。
黙ったままの王子は一人一人の顔を瞳に写し次の言葉を待っている。
王子が言葉を発しないのを見て貴族がさらに深い所へ突っ込んだ。
「マリナ殿は王子を裏切ってマールアへ向かったのですか!? はっきりとお聞かせ願いたい!」
(馬鹿か……)
考えなしのセリフに王子とその後ろに控えるヴォルフ殿から鋭い怒気が飛んだ。
裏切りを口にした貴族は飛ばされた怒気に身体を震わせ、青褪める。
王子は穏やかな笑みを浮かべたまま発言した貴族に問いかけた。
「マリナが私を裏切ったと……?」
問われた貴族は王子の逆鱗に触れたことに焦り言葉を探す。
助けを求めるように周りを見るが誰も目を合わせようとしない。
助けを拒まれて冷や汗を流す貴族はどうにか言い繕おうとするが言い訳を見つけられず意味のない音を発するだけだった。
返事を返さない男を咎めることなく王子が語り始める。
「口に出さなくともマリナがいないことを不思議に思っている者は多いだろう」
無言で首肯する貴族たちを眺めて王子は事実を明らかにした。
「マリナが王宮にいない、これは事実だ。
それがマールアによるものとも判明している」
いっそ穏やかなほど平静な声で王子が告げる。
小さなざわめきが広がる。思ったよりも驚く者は少なかった。
幾人かの貴族は納得したように頷いている。予想を立てた中では最悪に近い。
王子が不在を認めたことで青褪めていた男が息を吹き返す。
「ならばやはりマリナ殿はマールアへ出奔し……!」
言葉の途中で男がまた青褪め始める。
懲りずに失言をした男に周りからも冷たい視線が飛んでいた。
笑顔を崩さない王子も恐ろしいが、無表情のヴォルフ殿も恐ろしい。
「マリナが私を裏切ることはない」
静かだがはっきりとした声で告げる王子にそれぞれが見せた反応はまちまちだった。
その信頼に警戒を浮かべる者、あるいは王子の心を知り覚悟を決める者。ただ嫌悪感を表す者など様々だ。
「望まぬ形でマールアに攫われたのだということは他ならぬマリナが示してくれた」
詳細は明らかにしなかったが、何らかの痕跡があったのだろうと知れる。
「私はこれをマールアに因る私への攻撃だと判断した」
王子の発言の重さに息を呑む音が聞こえた。
「マリナは必ず連れ戻す。 近くマールアは私の双翼に手を出したことを後悔するだろう」
王子の口からはっきりとマリナ殿を連れ戻すと告げた。
それはつまりマールアに乗り込んでの奪還になるということだ。
予想よりも緊迫した事態に、周囲へ驚きが広がる。
「し、しかし……、マールアと戦争になる可能性も!」
「だからどうだというのかな?」
戦争も辞さないと言うような王子のセリフに居合わせた者は瞠目した。
自分も驚きを隠せない。
穏やかで、時に甘いと侮られていた王子の発した言葉だとは思えなかった。
震える声で青年貴族が口を開く。
「まさか……、本当にマールアと戦争をするおつもりですか?」
ふっとおかしそうに息を吐いた王子は青年貴族の言葉を一蹴する。
「セレスタは他国に戦を仕掛けることはない。 それは皆もわかっているだろう」
王子の言葉は戦を否定したが安堵する者は誰もいない。
「だがこのまま黙っていることはできない」
王子は本気で双翼を取り戻すために騎士団を動かすつもりなのだ。
「お待ちください! 魔術師一人のために戦争が起こる危険を冒すつもりなのですか!?」
叫ぶような声で失言をした男が問う。
王子は揺るがぬ声で返事をした。
「私自身は戦争になる可能性は低いと思っている。
しかし可能性はゼロではない。 奪還の際に衝突をする可能性もある」
マールアに連れ去られた彼女がどこにいるかはわからないが、必ず護衛が付き、逃がさないよう監視しているだろう。
救出に向かった騎士団と戦闘になる危険性は王子もわかっていると語った。
「だが、それでも私は同じ決断をするだろう」
決然とした言葉で王子は宣言した。
「何故ですか! わざわざマールアと事を構えるなど……!
それくらいなら彼女を懸け橋として友好を結ぶなど、譲歩を引き出す努力をするべきではないのですか……!」
「黙れ!!」
空気を切り裂くような叱責が飛んだ。
愚かな進言をしようとした男は穏やかな王子の怒鳴り声に硬直した。
「マリナは私の双翼だ……!!
双翼は剣であり、盾であり、自身の一部ともいえる存在。
自らの一部を傷つけられて黙っている王族などいない!」
王子の気迫に呑まれたように場が静まり返る。
「このことは陛下や二卿にも話してある。
私の双翼を害するということは私を、セレスタの次期国王を害したと同じ事。
救出に行った者と衝突があり、その結果マールアに損害が出たとしてもそれはあちらの撒いた種だ」
マールアがそれを盾に譲歩などと言い出すようならセレスタ側もただでは済ませないと王子は結んだ。
毅然とした態度で告げた王子に知らぬ一面を見、息を呑んだのはわずかの間。
王子の言に従うと決めた者から頭を垂れていく。
自身も頭を下げながら王子の変化に高揚を感じた。
今日を境に王子を甘いと侮る人間は激減するだろう。
これも双翼の魔女が与えた変化なのか。
知らぬ間に友人になっていた孫娘の変化も彼女が関わっていると聞く。
私の命令にはっきり否と言い望む未来を告げた。
息子の助言もあって望みを受け入れたが、自ら行動することを選んだシャルロッテは明らかに以前よりも輝きを増している。
いつか私にも紹介したいと言うほど大切な友人だという。
私の心情を慮ってか具体的な話をしてきたことはないが、紹介したいというのは本気だろう。
その彼女が攫われたなどと聞けばどう思うか。
私が心配していたのはその一点だ。
今日の王子の話を聞いて安堵した。
孫娘が悲しむことにはならぬだろう。
私自身にとっては双翼の魔術師が帰ろうと帰らなかろうとどちらでもいいが、友人が攫われたと聞けばシャルロッテは心を痛める優しい子だ。
今日の王子の宣言でマリナ殿の不在は急速に広まるだろう。
噂として聞く前に私から話をしておいた方がよさそうだ。
散会を告げて去っていく王子の足音を聞きながら予定を組み立てる。
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