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セレスタ 弟さんの結婚式編
メルヒオールとミリアムの別れ
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マリナ様の姿が見えなくなるまで見送って手を降ろす。
(ありがとうございます)
追いかけて来てくれたのは優しさだけじゃないと思ってもいいのでしょうか。
言われた言葉を胸の中で繰り返す。
顔を見せに来てほしいと言ってくれた。
それは強制力はないけれど、王子の側近く仕える方が直々に与えた言葉として残る。
嫁いで行った後も訪ねていいのですね。
与えてくれた言葉を抱きしめると瞳から涙が落ちた。
尊敬しているとマリナ様に言ったことがある。
冗談めかして言った言葉に嫌そうに顔を顰めていたけれど、あれもミリアムの本心だ。
姉のように敬愛し、妹のように案じていた。
メルヒオールが自身の師匠に捧げている想いと少し似ているかもしれない。
この人なら裏切らないと信じられる人。
突き放す言葉も厳しい態度もミリアムを見ているからこそ。
何も言わない家族よりも親しみを感じていた。
メルヒオールはミリアムを家族に見限られたと言ったけれど、ミリアムも家族を見限っている。
応えてほしいなんて思いはとうの昔に消え失せた。
残っているのはわずかな情と彼らには決して理解出来ないのだと見下す歪んだ優越感。
その歪みを知っていてなお受け入れて笑ってくれる人なんて出会うことすら難しい。
本当に。年下なんて思えないほどに懐の広い人だ。
魔術師長様もそのような包容力に溢れた方なのだと噂で聞いた。
弟子は包容力の欠片もないけれど。
そのメルヒオールは未だ立ち去らず露台を見上げるミリアムを黙って見ていた。
「あら、まだいたのですか?」
視線を下げて意地悪く笑う。
「悪かったね、恋人でも何でもない人間が話を聞いて」
「かまいませんよ? 私とマリナ様の友情に見られて困ることなんてありませんから」
友情と表すのが一番きれいな表現だろう。
依存とか執着とか、粘ついた感情ではない。
ミリアムとメルヒオールの間にあるようなものにはしたくなかった。
「俺は恋人にはなれなかったわけだ」
メルヒオールが皮肉に口元を歪めた。
欠片でもそう思っていてくれたのかと胸が高鳴る。
けれど口にするのは真反対の言葉。
「引き止めてもくれない恋人なんて居ても仕方ないと思いませんか?」
酷なことを言っていると思う。
実際に引き止められたら面倒が増えるだけなのに。
引き止めなかったのは事実なのでメルヒオールも反論できずに唇を噛む。
「オマエにとって俺ってなんだったの?」
恋人、なんて甘く優しい言葉では飾られない人だった。
「一時親しくしていた友人、でしょうか」
鏡に映った自分のようだと思っていた。
似たように歪んでいるから向かい合っても胸に抱えた醜さが気にならない。
メルヒオールといるのはとても楽だった。
けれど、メルヒオールと一緒にいてもお互いに救われないのもわかっている。
だから……。
傷付けるとわかっていてもミリアムは口にした。
自分を救えるのは自分だけだと、一番言われたくないだろう言葉を。
「私が欲しいものと貴方が欲しいものはとてもよく似ていますね。
自分を裏切らない友人、何をしても見捨てない庇護者。
一途に愛情を注いでくれる人を欲しがっている」
「止めろよ…」
擦れるような声でメルヒオールが呟く。
「でも、与えられることを望むだけで自分からは愛を注がない」
「止めろって!」
「私は与えられるのを待つのは止めます」
与えられる人間になれるかはわからない。
信頼も愛情も一瞬で消えるものだと知っている。
家族のように寄せていた信頼を裏切られたあの時、当たり前に胸にあったはずのきれいな感情が感じられなくなった。
「マリナ様が気づかせてくれたから」
マリナ様に変化させられた時、憧れのような純粋で綺麗な感情がまだあったことに震えた。
「きっと出来ると自分を信じます」
これから会う人に、信頼と愛情を注げるように。
次にマリナ様に会うときに幸せだと笑える自分でいたい。
「私は幸せだって言えるよう、努力します」
メルヒオールは蒼白な顔でミリアムを見ている。
「幸せと言えるようになるには与えられるだけでは難しいですね?」
満足しているというのと幸せとは少し違う。
「メルヒオールにも幸せになってほしいと思っています」
心から誰かを、自分を愛して幸せだと笑って欲しい。
「止めろ!!」
メルヒオールが叫んだ。
目を瞑り耳を塞いで聞きたくないと全身で訴えていた。
近づいて耳を押さえている手に触れる。
驚いてメルヒオールが目を開く。
「メルヒオール」
押さえていた手を耳から外す。
何を言われるのかと恐怖する瞳に胸が締め付けられた。
「私は、自分が見捨てられる原因になった事件に感謝しています」
更なる驚愕にメルヒオールの目が見開かれる。
きっと何を言っているのかと思っているだろう。
一生の傷になるような事件。
ミリアムも自分が十分に傷つけられたのを理解している。
それでも……。
「あの件がなく普通に生きていたら、こうして貴方と触れ合うことはなかった」
普通に、純粋に育ったらメルヒオールは理解できなかったと思う。
出会うことがあってもきっと近寄らなかった。
傷を負ったからこそ触れ合えた。歪みのない真っ直ぐな鏡面だったら目も向けないだろう。
自分の歪みを直視したい人なんていない。
ミリアムの言葉にメルヒオールが呆れた声で問いかける。
嘲るように口を歪めながらも瞳が潤んでいた。
「馬鹿じゃないの?
最低の行為をした男を許せたわけ?」
成人してすぐの夜会でエスコートを請け負ってくれた人。
両親の信頼も厚く、ミリアムも兄のように慕っていた。
その信頼を利用しミリアムに一生ものの傷を負わせた。
「許さないし、忘れませんよ」
きっぱりと否定する。
忘れようと思っても忘れられることではない。
マリナ様には同じ轍を踏ませたくなかったので伝手を使って注意を促した。
卑劣な人間の考えることは一緒だから。
「だったら!」
「それでも貴方と出会えたことが嬉しかったのです」
初めて会ったとき、既視感を感じた。
マリナ様や魔術師長様と話すメルヒオールの姿が自分と重なって。
「恋とか綺麗に語れる感情ではありませんけれど、貴方のことが好きですよ」
けれどメルヒオールが欲しているものはミリアムには与えられない。
「ふざけるなよ…」
涙混じりの声でメルヒオールが悪態を吐く。
「勝手過ぎだ」
「ええ、身勝手なんです」
本当に。酷く身勝手な女だと思う。
「だからメルヒオールも勝手に幸せになってくれませんか」
願いまで勝手に押し付ける酷い人間だ。
「…!」
メルヒオールに触れていた手が払いのけられる。
拒絶に諦めと痛みを感じたのは一瞬。
熱いほどに熱を持ったくちづけで唇を塞がれた。
押さえつけるように掴まれた腕と背中に回された手に震えが走る。
「…っ!」
憤りの混じったぎらぎらとした瞳で見つめられて、心が震えた。
激しくミリアムを欲する熱に溺れる。
「………」
長すぎるくちづけが終わりようやく息を整える。
「結婚前から浮気をする女と印象付けたいのですか」
憎まれ口を叩くとメルヒオールも口元をつり上げて笑う。
「俺は恋人にもなれない男らしいから? 浮気とは言えないね」
「じゃあ何ですか?」
何の意味も無い戯れとでもいうんでしょうか。
「餞別?」
「何ですかそれ」
「勝手にしろって言ったから」
ミリアムが言ったのは『勝手に幸せになって』であって『勝手にしろ』ではない。
「形のない餞別ですか」
メルヒオールが笑う。その顔に影がないのを見てミリアムも微笑む。
「記憶には残るだろ」
「そうですね?」
他の何よりも残るかもしれない。
メルヒオールを見つめると彼もミリアムをじっと見つめた。
別れの言葉は出てこない。
ふっと目で笑い合い、共に背を向ける。
どこまでも勝手な、恋人に成り切れなかった二人の関係はここで終わった。
(ありがとうございます)
追いかけて来てくれたのは優しさだけじゃないと思ってもいいのでしょうか。
言われた言葉を胸の中で繰り返す。
顔を見せに来てほしいと言ってくれた。
それは強制力はないけれど、王子の側近く仕える方が直々に与えた言葉として残る。
嫁いで行った後も訪ねていいのですね。
与えてくれた言葉を抱きしめると瞳から涙が落ちた。
尊敬しているとマリナ様に言ったことがある。
冗談めかして言った言葉に嫌そうに顔を顰めていたけれど、あれもミリアムの本心だ。
姉のように敬愛し、妹のように案じていた。
メルヒオールが自身の師匠に捧げている想いと少し似ているかもしれない。
この人なら裏切らないと信じられる人。
突き放す言葉も厳しい態度もミリアムを見ているからこそ。
何も言わない家族よりも親しみを感じていた。
メルヒオールはミリアムを家族に見限られたと言ったけれど、ミリアムも家族を見限っている。
応えてほしいなんて思いはとうの昔に消え失せた。
残っているのはわずかな情と彼らには決して理解出来ないのだと見下す歪んだ優越感。
その歪みを知っていてなお受け入れて笑ってくれる人なんて出会うことすら難しい。
本当に。年下なんて思えないほどに懐の広い人だ。
魔術師長様もそのような包容力に溢れた方なのだと噂で聞いた。
弟子は包容力の欠片もないけれど。
そのメルヒオールは未だ立ち去らず露台を見上げるミリアムを黙って見ていた。
「あら、まだいたのですか?」
視線を下げて意地悪く笑う。
「悪かったね、恋人でも何でもない人間が話を聞いて」
「かまいませんよ? 私とマリナ様の友情に見られて困ることなんてありませんから」
友情と表すのが一番きれいな表現だろう。
依存とか執着とか、粘ついた感情ではない。
ミリアムとメルヒオールの間にあるようなものにはしたくなかった。
「俺は恋人にはなれなかったわけだ」
メルヒオールが皮肉に口元を歪めた。
欠片でもそう思っていてくれたのかと胸が高鳴る。
けれど口にするのは真反対の言葉。
「引き止めてもくれない恋人なんて居ても仕方ないと思いませんか?」
酷なことを言っていると思う。
実際に引き止められたら面倒が増えるだけなのに。
引き止めなかったのは事実なのでメルヒオールも反論できずに唇を噛む。
「オマエにとって俺ってなんだったの?」
恋人、なんて甘く優しい言葉では飾られない人だった。
「一時親しくしていた友人、でしょうか」
鏡に映った自分のようだと思っていた。
似たように歪んでいるから向かい合っても胸に抱えた醜さが気にならない。
メルヒオールといるのはとても楽だった。
けれど、メルヒオールと一緒にいてもお互いに救われないのもわかっている。
だから……。
傷付けるとわかっていてもミリアムは口にした。
自分を救えるのは自分だけだと、一番言われたくないだろう言葉を。
「私が欲しいものと貴方が欲しいものはとてもよく似ていますね。
自分を裏切らない友人、何をしても見捨てない庇護者。
一途に愛情を注いでくれる人を欲しがっている」
「止めろよ…」
擦れるような声でメルヒオールが呟く。
「でも、与えられることを望むだけで自分からは愛を注がない」
「止めろって!」
「私は与えられるのを待つのは止めます」
与えられる人間になれるかはわからない。
信頼も愛情も一瞬で消えるものだと知っている。
家族のように寄せていた信頼を裏切られたあの時、当たり前に胸にあったはずのきれいな感情が感じられなくなった。
「マリナ様が気づかせてくれたから」
マリナ様に変化させられた時、憧れのような純粋で綺麗な感情がまだあったことに震えた。
「きっと出来ると自分を信じます」
これから会う人に、信頼と愛情を注げるように。
次にマリナ様に会うときに幸せだと笑える自分でいたい。
「私は幸せだって言えるよう、努力します」
メルヒオールは蒼白な顔でミリアムを見ている。
「幸せと言えるようになるには与えられるだけでは難しいですね?」
満足しているというのと幸せとは少し違う。
「メルヒオールにも幸せになってほしいと思っています」
心から誰かを、自分を愛して幸せだと笑って欲しい。
「止めろ!!」
メルヒオールが叫んだ。
目を瞑り耳を塞いで聞きたくないと全身で訴えていた。
近づいて耳を押さえている手に触れる。
驚いてメルヒオールが目を開く。
「メルヒオール」
押さえていた手を耳から外す。
何を言われるのかと恐怖する瞳に胸が締め付けられた。
「私は、自分が見捨てられる原因になった事件に感謝しています」
更なる驚愕にメルヒオールの目が見開かれる。
きっと何を言っているのかと思っているだろう。
一生の傷になるような事件。
ミリアムも自分が十分に傷つけられたのを理解している。
それでも……。
「あの件がなく普通に生きていたら、こうして貴方と触れ合うことはなかった」
普通に、純粋に育ったらメルヒオールは理解できなかったと思う。
出会うことがあってもきっと近寄らなかった。
傷を負ったからこそ触れ合えた。歪みのない真っ直ぐな鏡面だったら目も向けないだろう。
自分の歪みを直視したい人なんていない。
ミリアムの言葉にメルヒオールが呆れた声で問いかける。
嘲るように口を歪めながらも瞳が潤んでいた。
「馬鹿じゃないの?
最低の行為をした男を許せたわけ?」
成人してすぐの夜会でエスコートを請け負ってくれた人。
両親の信頼も厚く、ミリアムも兄のように慕っていた。
その信頼を利用しミリアムに一生ものの傷を負わせた。
「許さないし、忘れませんよ」
きっぱりと否定する。
忘れようと思っても忘れられることではない。
マリナ様には同じ轍を踏ませたくなかったので伝手を使って注意を促した。
卑劣な人間の考えることは一緒だから。
「だったら!」
「それでも貴方と出会えたことが嬉しかったのです」
初めて会ったとき、既視感を感じた。
マリナ様や魔術師長様と話すメルヒオールの姿が自分と重なって。
「恋とか綺麗に語れる感情ではありませんけれど、貴方のことが好きですよ」
けれどメルヒオールが欲しているものはミリアムには与えられない。
「ふざけるなよ…」
涙混じりの声でメルヒオールが悪態を吐く。
「勝手過ぎだ」
「ええ、身勝手なんです」
本当に。酷く身勝手な女だと思う。
「だからメルヒオールも勝手に幸せになってくれませんか」
願いまで勝手に押し付ける酷い人間だ。
「…!」
メルヒオールに触れていた手が払いのけられる。
拒絶に諦めと痛みを感じたのは一瞬。
熱いほどに熱を持ったくちづけで唇を塞がれた。
押さえつけるように掴まれた腕と背中に回された手に震えが走る。
「…っ!」
憤りの混じったぎらぎらとした瞳で見つめられて、心が震えた。
激しくミリアムを欲する熱に溺れる。
「………」
長すぎるくちづけが終わりようやく息を整える。
「結婚前から浮気をする女と印象付けたいのですか」
憎まれ口を叩くとメルヒオールも口元をつり上げて笑う。
「俺は恋人にもなれない男らしいから? 浮気とは言えないね」
「じゃあ何ですか?」
何の意味も無い戯れとでもいうんでしょうか。
「餞別?」
「何ですかそれ」
「勝手にしろって言ったから」
ミリアムが言ったのは『勝手に幸せになって』であって『勝手にしろ』ではない。
「形のない餞別ですか」
メルヒオールが笑う。その顔に影がないのを見てミリアムも微笑む。
「記憶には残るだろ」
「そうですね?」
他の何よりも残るかもしれない。
メルヒオールを見つめると彼もミリアムをじっと見つめた。
別れの言葉は出てこない。
ふっと目で笑い合い、共に背を向ける。
どこまでも勝手な、恋人に成り切れなかった二人の関係はここで終わった。
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