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第3話
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僕たち「銀河踏破部」のシルバーギャラクティック社へのコネは完璧である。
両親が幹部であるテラと天才科学者の娘シーラ、2人からのつてで銀河踏破部6人は18歳になるとすぐに準備訓練を受けることが許可された。
さらに高校の部活動がそのままチームを組んで銀河探索に行くのは、若者への宣伝にちょうどよいということになり、とんとん拍子にことが進んで、なんならシルバーギャラクティック社が大々的に新若者世代へアピールするための広告塔になってしまった。
そんなことで、高校の授業が終わると毎日シルバーギャラクティック社の特別講義を受けているのである。
最初の頃は大はしゃぎであったが、数ヶ月間みっちりと勉強漬けになってくると、僕の頭はそろそろ燃え尽きそうである。
「あぁ、今日もたぎるような講義でありましたね~」
ウメチャがさっそく今日の講義の内容を復習しようとする
「わかった、わかった、復習はまた今度な!僕は限界だー」
「ふふ、トーマくん寝てたもんね」
「ははは、ごめんね、シーラ」
「しっかりやれよなトーマ」「うるせい、ミカ!」
「ところで来週からは一緒に乗船するパイロットや他の乗客と一緒の実技訓練が始まるらしいわよ」
テラが優しく微笑みながら、これからの予定を説明してくれた。
まだ正式なプログラムは公表されていないが、実物大の擬似宇宙船キャビン、シュミレーターおよび母機を利用したフライト体験など各種訓練が始まるとのことだ。
「来月からは、いよいよシルバーギャラクティック社本社に全員集合ですね!」
「楽しみだよな、チリリ」「トーマさんに会うのも楽しみです!」
両親が幹部であるテラと天才科学者の娘シーラ、2人からのつてで銀河踏破部6人は18歳になるとすぐに準備訓練を受けることが許可された。
さらに高校の部活動がそのままチームを組んで銀河探索に行くのは、若者への宣伝にちょうどよいということになり、とんとん拍子にことが進んで、なんならシルバーギャラクティック社が大々的に新若者世代へアピールするための広告塔になってしまった。
そんなことで、高校の授業が終わると毎日シルバーギャラクティック社の特別講義を受けているのである。
最初の頃は大はしゃぎであったが、数ヶ月間みっちりと勉強漬けになってくると、僕の頭はそろそろ燃え尽きそうである。
「あぁ、今日もたぎるような講義でありましたね~」
ウメチャがさっそく今日の講義の内容を復習しようとする
「わかった、わかった、復習はまた今度な!僕は限界だー」
「ふふ、トーマくん寝てたもんね」
「ははは、ごめんね、シーラ」
「しっかりやれよなトーマ」「うるせい、ミカ!」
「ところで来週からは一緒に乗船するパイロットや他の乗客と一緒の実技訓練が始まるらしいわよ」
テラが優しく微笑みながら、これからの予定を説明してくれた。
まだ正式なプログラムは公表されていないが、実物大の擬似宇宙船キャビン、シュミレーターおよび母機を利用したフライト体験など各種訓練が始まるとのことだ。
「来月からは、いよいよシルバーギャラクティック社本社に全員集合ですね!」
「楽しみだよな、チリリ」「トーマさんに会うのも楽しみです!」
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