30 / 38
第二章:ライバルギルドバトル編
#29.フェンリル達の謝罪と最後の先輩メンバー
しおりを挟む
スキルを使い、気が付くと以前にグランヴァルツと再会した暗い場所にいた。
外の様子を知りたいけど、どうやって見るのかわからない……だからとりあえず筋トレをすることにした。
こんなとこでやっても、表の肉体に影響があるのかはわからないけど……とりあえずやらないよりはマシ……なはず。
あとは剣の素振りもしたいけど手元にないから、相手が目の前にいるつもりで戦う偽装バトルをやってみる。
三日後のギルド対抗勝負のバトルは武器を使えないから、拳やスキルでの戦いとなる。
経験が圧倒的に足りてない僕はその分、一生懸命レベルを上げなくちゃならないんだけど……焦ってやって怪我したら何の意味もないし、迷惑をかけるだけ。
なら、自分のペースでできることを無理しない程度にやるしかない。
……まぁ、完全にマスターの受け売りなんだけどね。
しばらくして、本来ならいい汗を流してる頃に突然辺りに光が差し込み始め、一気にその光は周りを包み込んだ。
そして目を開ければ、そこはギルド内だった。
どうやら、グランヴァルツがスキルを解除したようだ。
しかし、なんかヴァンを見たら胸がドキッとしたような気がしたんだけど……気のせいだよ……ね。僕にそっちのケはないない。
さて、みんなはグランヴァルツの事をどう思ったかな?
「……グランヴァルツと話せた?」
「まぁ……な。なかなか愉快なお方だったぞ」
お、お方?マスターの言い方に違和感を感じるんだけど……
「マスターは《竜王》のスキルで跪いたのですよ」
「え、なにそれ。すっごい見たかった」
それってマスターが僕の身体に向かって跪いたってことじゃん?
うっわ、すっごい見たかった!
まぁ残念だけど、みんながグランヴァルツに不快感を持ってないようでよかったよかった。
「ああ、そうだ。お前が魔王の一角と戦った時に共闘してたフェンリルがあのあと、できるときに外で呼んでほしいとのことだ」
「え、フェンリルが?なして?」
「わからん。コウジが気絶したら申し訳なさそうにしていたぞ。魔狼王のフェンリルが獣人と共に戦うのでさえ珍しいのに、さらにはあんな顔にまでさせるのはすごいことだぞ」
あの厳つい顔で申し訳なさそうな顔を?
フェンリルも一応は獣だし、ケモ顔での表情変化も見たかった。
むぅ……なんかいろいろ見逃してる気もするけど、とりあえず置いておこう。
ていうか、マスターも魔物の言葉がわかるんですね。
とりあえず先にフェンリルの話を聞いてこいとのことで、街の外へ行くことにした。
ギルドを出ると日の光で一瞬めがくらみ、三日ぶりに見たビスコティアは、あちこち壊れた建物や道の修復やらで以前よりも活気に溢れている感じがする。
これ、もしかしなくても、僕を狙ってきた魔王ネリアメの仕業だよね?
なんだかすみません……。
この数日で知り合った街の獣人達と挨拶を交わしながら進むと、リンゴやら色々な果実を貰いながら僕は街の外のギルアナ草原に出た。
負けイベントとはいえ、魔王と戦ったなんて嘘のように心地いい風を感じながら、街への出入り口から死角になっている場所へ移動すると、ふと疑問が頭によぎった。
「《フェンリル呼び》って……どうやるんだろ?」
ただスキルを使うだけじゃダメな気がする。
よく漫画やアニメとかでは指笛で犬とかを呼んでたような?
有名なRPGゲームでは指笛の特技で魔物を呼ぶシステムがあったし……やってみるか。
スキルを乗せて指笛を思いっきり吹いてみた。
"ピューイ"っていう音が辺り一帯に広がったのを聞いて、ちょっとドキドキしてしまった。
「………」
来ない。 やはり別のやり方があるのだろうか?
……と思っていたら、ギルアナ草原の奥の方からドドドドという音と地響き共に土煙が上がってるのが見える。なんだあれ?
段々と音も土煙も大きくなって……
「って、何か来たぁ!!」
え、ちょ、あれってよく見たらフェンリルじゃん!!
1、2、3……土煙で数がわからん!!怖い怖い!!
このままぶつかるんじゃないかと思ったら、急ブレーキをかけてきて僕の目の前で完全に停止した。
し、心臓に悪い……
ひぃ、ふぅ、みぃ……五匹か。
『やっと呼んだか、小僧』
「三日間眠ってたからね……」
『む、そうなのか……悪かったな、助けに入ったはずが役にたたず』
前にいるリーダーらしきフェンリルが申し訳なさそうに頭を下げると、後ろにいるフェンリルが同じく頭を下げた。
別に気にしなくていいのに。
第一、フェンリル達が来てくれなかったらあんなものじゃなかった気がするし、僕にはまだ一対多数のバトル経験がまったくないからテンパって何もできなかったと思う。
まぁ、あの連続攻撃で結局はほとんどなにもできてなかったけどね。
「そんなに気にしないで。僕は充分に助けてもらったよ。実際に直接攻撃を救われた場面があったし」
『しかし……っ』
「それに、僕は獣人でフェンリルは魔物……異種族なのに助けてくれるのは嬉しいよ」
言いながら首をこすると、最初は気持ちよさそうに唸っていたけど途中でハッとして首をブンブンと振り回して辞めさせた。
うん、なんか可愛い。
『とにかく!ピンチの時は呼んでくれ。我々、魔狼王フェンリルの誇りと意地にかけて、小僧……いや、主(ぬし)を護ろう』
「う、うん……ありがとう」
別にそんなのかけなくていいのに……と言いたかったけど、『いいや!それでは我々の気が……』とかなんとか言いそうだから言わないでおこう。
右前脚を出してきたからなんとなく握ってみた。
『熟練度が一定に到達……称号《フェンリルの主》を獲得しました』
なんかまーた変なスキルを獲得してるし。
仲間とは思っていても、部下みたいな事思ってないんだけどなぁ。
はぁ……こういうスキルしかないのかな?
フェンリルに貰った果実を渡す(銜えさせる)と、『では!』と嬉しそうに言って帰って行ってしまった。
慌ただしいなぁ。
よし、僕も頑張ろう!気合を入れてギルドに戻ろう!
そして、三日後のバトルに向けて特訓だぁ!!
帰る途中、僕は誰かに見られてることに気付かずに……
ギルドに戻ると、みんなと一緒に知らない誰かがいたことに気が付いた。 依頼人かな?
「戻ったか、コウジ」
「はい……その獣人は依頼人ですか?」
「いや、ウチの最後のメンバーだ。猿獣人の……」
クルッとこっちを振り向いたと思ったら、シュン!っという効果音が似合うくらい一瞬で僕の目の前に来た。
ビックリした……忍者かな?
黒い服と口元をスカーフで覆ってて、なんだか怪しく見えるんですけど?
「ベロニカだ。よろしく頼む」
「あ……うん、よろしく……」
なんという低い声だろうか。
あまりの低さにビックリしてしまった……
「そいつは隠密が得意でな、情報収集が主な仕事なんだ。それで、さっきの緊急事態とはなんだ?」
「ハッ!三日後のギルド対抗のバトルパートなのですが、対戦相手がヴァノを出すようです」
「なんだと!?」
ヴァノ? それはいったい誰なんだろうか?
「ち……クソ兄貴かよ……厄介な……」
「兄貴!?」
え、ヴァンのお兄さんなの!?
てことは、マスターの幼馴染でもあるんだよね…… マスターがそんなに驚くってことは、かなり強いのだろうか……
「いったいなぜだ?アイツはこういう行事には参加するような奴じゃだろう」
「仕事の途中でシールスの街に寄ったそうです。街の状況を見て何があったのか聞き……それでコウジに興味を持ったそうでして」
ああ、ジャドーと戦った時のか……溜息出るなぁ……まったく。
ていうか、どんな相手なのかな?
「ねぇ、ヴァノって?」
「ああ、ヴァノはヴァンの兄だ。そんなわけで俺の幼馴染に当たるわけだが……とにかく、奴の戦闘センスは群を抜いている。俺より遅くスキルの開花したが、そこからグングンと実力を開花していってな……ギルドに入ってわずか半月でSランクに上り詰めたんだ。まさに天才ってやつだな」
半月でSランク!?
……ないわー。勝てるビジョンが見えないわー。
これ、バトルパートにまで持ってこられたらほぼ確実に負け決定だな……
「と、いうわけでヴァン、バルト!お前達で先に二勝してくれ」
「まっかして!」
「ったりまえだ。コウジとアイツを戦わせるわけにはいかないからな」
ヴァン……仮にもお兄さんにその言い方……よっぽど嫌いなんだね。 まぁ、とにかく今は念には念を入れて特訓をしておくしかないね。
外の様子を知りたいけど、どうやって見るのかわからない……だからとりあえず筋トレをすることにした。
こんなとこでやっても、表の肉体に影響があるのかはわからないけど……とりあえずやらないよりはマシ……なはず。
あとは剣の素振りもしたいけど手元にないから、相手が目の前にいるつもりで戦う偽装バトルをやってみる。
三日後のギルド対抗勝負のバトルは武器を使えないから、拳やスキルでの戦いとなる。
経験が圧倒的に足りてない僕はその分、一生懸命レベルを上げなくちゃならないんだけど……焦ってやって怪我したら何の意味もないし、迷惑をかけるだけ。
なら、自分のペースでできることを無理しない程度にやるしかない。
……まぁ、完全にマスターの受け売りなんだけどね。
しばらくして、本来ならいい汗を流してる頃に突然辺りに光が差し込み始め、一気にその光は周りを包み込んだ。
そして目を開ければ、そこはギルド内だった。
どうやら、グランヴァルツがスキルを解除したようだ。
しかし、なんかヴァンを見たら胸がドキッとしたような気がしたんだけど……気のせいだよ……ね。僕にそっちのケはないない。
さて、みんなはグランヴァルツの事をどう思ったかな?
「……グランヴァルツと話せた?」
「まぁ……な。なかなか愉快なお方だったぞ」
お、お方?マスターの言い方に違和感を感じるんだけど……
「マスターは《竜王》のスキルで跪いたのですよ」
「え、なにそれ。すっごい見たかった」
それってマスターが僕の身体に向かって跪いたってことじゃん?
うっわ、すっごい見たかった!
まぁ残念だけど、みんながグランヴァルツに不快感を持ってないようでよかったよかった。
「ああ、そうだ。お前が魔王の一角と戦った時に共闘してたフェンリルがあのあと、できるときに外で呼んでほしいとのことだ」
「え、フェンリルが?なして?」
「わからん。コウジが気絶したら申し訳なさそうにしていたぞ。魔狼王のフェンリルが獣人と共に戦うのでさえ珍しいのに、さらにはあんな顔にまでさせるのはすごいことだぞ」
あの厳つい顔で申し訳なさそうな顔を?
フェンリルも一応は獣だし、ケモ顔での表情変化も見たかった。
むぅ……なんかいろいろ見逃してる気もするけど、とりあえず置いておこう。
ていうか、マスターも魔物の言葉がわかるんですね。
とりあえず先にフェンリルの話を聞いてこいとのことで、街の外へ行くことにした。
ギルドを出ると日の光で一瞬めがくらみ、三日ぶりに見たビスコティアは、あちこち壊れた建物や道の修復やらで以前よりも活気に溢れている感じがする。
これ、もしかしなくても、僕を狙ってきた魔王ネリアメの仕業だよね?
なんだかすみません……。
この数日で知り合った街の獣人達と挨拶を交わしながら進むと、リンゴやら色々な果実を貰いながら僕は街の外のギルアナ草原に出た。
負けイベントとはいえ、魔王と戦ったなんて嘘のように心地いい風を感じながら、街への出入り口から死角になっている場所へ移動すると、ふと疑問が頭によぎった。
「《フェンリル呼び》って……どうやるんだろ?」
ただスキルを使うだけじゃダメな気がする。
よく漫画やアニメとかでは指笛で犬とかを呼んでたような?
有名なRPGゲームでは指笛の特技で魔物を呼ぶシステムがあったし……やってみるか。
スキルを乗せて指笛を思いっきり吹いてみた。
"ピューイ"っていう音が辺り一帯に広がったのを聞いて、ちょっとドキドキしてしまった。
「………」
来ない。 やはり別のやり方があるのだろうか?
……と思っていたら、ギルアナ草原の奥の方からドドドドという音と地響き共に土煙が上がってるのが見える。なんだあれ?
段々と音も土煙も大きくなって……
「って、何か来たぁ!!」
え、ちょ、あれってよく見たらフェンリルじゃん!!
1、2、3……土煙で数がわからん!!怖い怖い!!
このままぶつかるんじゃないかと思ったら、急ブレーキをかけてきて僕の目の前で完全に停止した。
し、心臓に悪い……
ひぃ、ふぅ、みぃ……五匹か。
『やっと呼んだか、小僧』
「三日間眠ってたからね……」
『む、そうなのか……悪かったな、助けに入ったはずが役にたたず』
前にいるリーダーらしきフェンリルが申し訳なさそうに頭を下げると、後ろにいるフェンリルが同じく頭を下げた。
別に気にしなくていいのに。
第一、フェンリル達が来てくれなかったらあんなものじゃなかった気がするし、僕にはまだ一対多数のバトル経験がまったくないからテンパって何もできなかったと思う。
まぁ、あの連続攻撃で結局はほとんどなにもできてなかったけどね。
「そんなに気にしないで。僕は充分に助けてもらったよ。実際に直接攻撃を救われた場面があったし」
『しかし……っ』
「それに、僕は獣人でフェンリルは魔物……異種族なのに助けてくれるのは嬉しいよ」
言いながら首をこすると、最初は気持ちよさそうに唸っていたけど途中でハッとして首をブンブンと振り回して辞めさせた。
うん、なんか可愛い。
『とにかく!ピンチの時は呼んでくれ。我々、魔狼王フェンリルの誇りと意地にかけて、小僧……いや、主(ぬし)を護ろう』
「う、うん……ありがとう」
別にそんなのかけなくていいのに……と言いたかったけど、『いいや!それでは我々の気が……』とかなんとか言いそうだから言わないでおこう。
右前脚を出してきたからなんとなく握ってみた。
『熟練度が一定に到達……称号《フェンリルの主》を獲得しました』
なんかまーた変なスキルを獲得してるし。
仲間とは思っていても、部下みたいな事思ってないんだけどなぁ。
はぁ……こういうスキルしかないのかな?
フェンリルに貰った果実を渡す(銜えさせる)と、『では!』と嬉しそうに言って帰って行ってしまった。
慌ただしいなぁ。
よし、僕も頑張ろう!気合を入れてギルドに戻ろう!
そして、三日後のバトルに向けて特訓だぁ!!
帰る途中、僕は誰かに見られてることに気付かずに……
ギルドに戻ると、みんなと一緒に知らない誰かがいたことに気が付いた。 依頼人かな?
「戻ったか、コウジ」
「はい……その獣人は依頼人ですか?」
「いや、ウチの最後のメンバーだ。猿獣人の……」
クルッとこっちを振り向いたと思ったら、シュン!っという効果音が似合うくらい一瞬で僕の目の前に来た。
ビックリした……忍者かな?
黒い服と口元をスカーフで覆ってて、なんだか怪しく見えるんですけど?
「ベロニカだ。よろしく頼む」
「あ……うん、よろしく……」
なんという低い声だろうか。
あまりの低さにビックリしてしまった……
「そいつは隠密が得意でな、情報収集が主な仕事なんだ。それで、さっきの緊急事態とはなんだ?」
「ハッ!三日後のギルド対抗のバトルパートなのですが、対戦相手がヴァノを出すようです」
「なんだと!?」
ヴァノ? それはいったい誰なんだろうか?
「ち……クソ兄貴かよ……厄介な……」
「兄貴!?」
え、ヴァンのお兄さんなの!?
てことは、マスターの幼馴染でもあるんだよね…… マスターがそんなに驚くってことは、かなり強いのだろうか……
「いったいなぜだ?アイツはこういう行事には参加するような奴じゃだろう」
「仕事の途中でシールスの街に寄ったそうです。街の状況を見て何があったのか聞き……それでコウジに興味を持ったそうでして」
ああ、ジャドーと戦った時のか……溜息出るなぁ……まったく。
ていうか、どんな相手なのかな?
「ねぇ、ヴァノって?」
「ああ、ヴァノはヴァンの兄だ。そんなわけで俺の幼馴染に当たるわけだが……とにかく、奴の戦闘センスは群を抜いている。俺より遅くスキルの開花したが、そこからグングンと実力を開花していってな……ギルドに入ってわずか半月でSランクに上り詰めたんだ。まさに天才ってやつだな」
半月でSランク!?
……ないわー。勝てるビジョンが見えないわー。
これ、バトルパートにまで持ってこられたらほぼ確実に負け決定だな……
「と、いうわけでヴァン、バルト!お前達で先に二勝してくれ」
「まっかして!」
「ったりまえだ。コウジとアイツを戦わせるわけにはいかないからな」
ヴァン……仮にもお兄さんにその言い方……よっぽど嫌いなんだね。 まぁ、とにかく今は念には念を入れて特訓をしておくしかないね。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
えっ、じいちゃん昔勇者だったのっ!?〜祖父の遺品整理をしてたら異世界に飛ばされ、行方不明だった父に魔王の心臓を要求されたので逃げる事にした〜
楠ノ木雫
ファンタジー
まだ16歳の奥村留衣は、ずっと一人で育ててくれていた祖父を亡くした。親戚も両親もいないため、一人で遺品整理をしていた時に偶然見つけた腕輪。ふとそれを嵌めてみたら、いきなり違う世界に飛ばされてしまった。
目の前に浮かんでいた、よくあるシステムウィンドウというものに書かれていたものは『勇者の孫』。そう、亡くなった祖父はこの世界の勇者だったのだ。
そして、行方不明だと言われていた両親に会う事に。だが、祖父が以前討伐した魔王の心臓を渡すよう要求されたのでドラゴンを召喚して逃げた!
追われつつも、故郷らしい異世界での楽しい(?)セカンドライフが今始まる!
※他の投稿サイトにも掲載しています。
こちらの世界でも図太く生きていきます
柚子ライム
ファンタジー
銀座を歩いていたら異世界に!?
若返って異世界デビュー。
がんばって生きていこうと思います。
のんびり更新になる予定。
気長にお付き合いいただけると幸いです。
★加筆修正中★
なろう様にも掲載しています。
勇者パーティーを追い出された大魔法導士、辺境の地でスローライフを満喫します ~特Aランクの最強魔法使い~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
クロード・ディスタンスは最強の魔法使い。しかしある日勇者パーティーを追放されてしまう。
勇者パーティーの一員として魔王退治をしてくると大口叩いて故郷を出てきた手前帰ることも出来ない俺は自分のことを誰も知らない辺境の地でひっそりと生きていくことを決めたのだった。
前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる