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第二章:ライバルギルドバトル編
#21.深夜での出会いと初報酬
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……何だろう、誰かに呼ばれてる気がする。
まだ空は暗く、ヴァンは爆睡しているから、深夜だっていうのがわかる。
深夜に誰かが呼ぶ?否、呼ばない。
きっと気のせいだし、疲れてるからもう一回寝よっと……と思ったけど、やっぱり誰かに呼ばれてる気がする。
もしかしてスキルのせい?テレパシーみたいなのってあったっけ?
とりあえず、カンを頼りに探してみることにした。
外に出ると、深夜でも月明かりでほのかに明るく、少ないながらもいろんな獣人が街中を歩いている。
そんな中を僕はキョロキョロしながら呼んでいる主を探していた。
まったく……いったいどこなんだろ?
次第に街の外に……いや、街の外からなの?
警備員の獣人に挨拶して外に出ると、深夜でも爽やかな風が吹いていた。
夜に草原に入るのもいいもんだね。
光のエレメントをい持って辺りを歩いてみると、隅の方に何かがいるのがわかった。
近づいてみると、白い……子犬?子狼?らしき生き物がとらばさみみたいなトラップに引っかかっていた。
この子なんだろうか?辺りを見てみると似たようなトラップがいくつもあって、この子しかいないから間違いなさそう。
かわいそうに……血が出てるや。
回復魔法を使えたらいいんだけど……僕は使えないからなぁ……
トラップから外してあげ、包帯がないから服の袖を破いて傷口に巻いて縛ってあげると、頬をペロンと舐められ、思い切りじゃれてきた。
これは……懐かれたっぽい?
移動してみると、後ろを尻尾を振りながらトコトコと付いてくる。
あー、これは完全に懐かれましたね。
なんだか、呼ばれてる感じもしなくなったし、やはりこの子だったか。
どうするかなー……僕は居候だし、連れ帰るわけにはいかんだろし。
それに、ここにいるってことは魔物っぽいから余計に、だ。
とりあえず、近くに落ちていた木の枝を拾って投げてみると、子犬と思えないすごい速さで追いかけてキャッチすると、尻尾を振りながら戻ってきた。
あぁ……なんだかペットみたいで可愛い。
とりあえず、頭を撫でてみた。
『条件が一定に到達……称号スキル《魔物使い》を獲得しました』
あ、スキルが……って、待て待て!魔物使いってなんだ、魔物使いって。
なんかゲームの職業みたいだし、別にこの子を使うとか……そんなつもりないんですけど?
とりあえず、今はもう帰って寝たい。
まだ深夜だし、これ以上ここにいたら怪しまれるかもだし。
「君はもう親や仲間のとこへ帰りな?心配してるかもよ」
「キュウ……」
小さく寂しそうに鳴くと、俯いてクルリと振り向いて数歩歩き、振り返って「キャン!」と鳴いて去っていった。
『条件が一定に到達……スキル《フェンリル呼び》を獲得しました』
え、ちょっと待って……あの子、フェンリルなの!?
フェンリルといったら……RPGでの魔狼の中で最強の魔族じゃん!!
……マジヤバくね?
あの子の親に見つかったら……マジヤバくね?
うん、これからはとりあえずあの子の親に見つからないように気を付けないと。あと、その仲間にも。
ていうか、フェンリル呼びってことは、文字通りフェンリルを呼ぶんだよね?
今の状況で、どうしてそんなのが獲得したのか……なんか気になるけど、今はとりあえず帰って寝よう。
ググッと背伸びして、綺麗な三日月を見上げる。月も太陽も向こうの世界と全然変わらない。
そう思いながらも、僕は街に入ってヴァンの部屋へと帰っていった。
翌朝。
昨夜のこともあって、寝坊してしまった僕は急いでギルドへ向かっていた。
起きた時にはすでにヴァンの姿はもうなく、テーブルの上に「先にギルドへ行ってるぞ、寝坊助さん」という置手紙があったのを見つけた時、寝坊して置いてかれたとわかって、慌てて着替えて外へ飛び出した。
あー、もう!いくら素早さが上がったからといっても街中では思い切り走れないんだから、起こしてくれてもいいじゃん!目覚ましもないし!
とはいえ、昨夜の事を除いても寝坊した僕が悪いんだけどね!
ギルドに着いて中に入り、広間に入ると、中にはすでにマスター、ヴァン、シーナ、ボロボロになって倒れているバルトがいた。
……なぜボロボロに?
まぁ、おおかた昨日のことでなんだろうけど。
とりあえず今は……。
「ヴァン……起こしてくれてもよかったんじゃない?」
「甘いな。お前だってもう働いてるんだから、自分で起きれなきゃな。それに、俺より先に寝たろう?」
うぐ……正論言われてなにも言い返せない……
二ヤリ顔がなんかムカつく……
「まぁ、とりあえずまずは……これだ」
マスターが硬い何かがいくつか入った袋を僕の前のテーブルに置いた。
……なに、これ?
「お前の初報酬が届いたんだ。頑張ったな」
ドキッとした。
これは向こうの世界で言えば、給料だ。
僕の初めての……給料……いや、報酬……嬉しさが止まらない。
向こうの社会人も、初めて給料貰った時は……こんな感じなんだろうか?
本来僕はまだ中学一年だから、普通より早く貰ったんだよね。他のみんなは少なくともあと約三年なんだね。
「それ、俺の分のも入れておいたからな」
「……え?」
「お前は俺の分の働きをしたんだ。それくらい当然だ」
中を確認すると、金貨が10枚、銀貨30枚入っていた。 たしかに丁度2で割れる数だ。
マスターに聞くと、合計で13万ギアあるらしく、明らかにBランク、半分ならCランクの金額だとか。
てことは、前の予想は違ってたわけだ。銀貨は1000単位だ。
あと、僕は納得してない。いくら僕がヴァンの分も動いたからといっても、全部貰うのはなんか違う気がする。
ギアを丁度半分に分けて、ヴァンの前に出す。
それを見たヴァンは、ギョッとして僕を見た。
「これ、ヴァンの分!全部は受け取れない!」
「は……だから俺は」
「仕事のとして受け取れないなら買ってもらった布団や服のお金として受け取って!お願いだから、前のことは背負わないで」
少し涙目になった僕を見て、マスターとシーナがジッとヴァンを見る。
それに耐えられなくなったのか、自分のもとにお金を寄せた。
「わかったよ、ありがたく受け取っておく」
よかった、受け取ってくれて。
このお金は大事にしないと。
「さて、報酬の話も終わったことだし、次の話をするぞ。このあとニノシルが来てくれるから、コウジは見てもらえ。あと、来週の勝負メンバーだが……」
メンバーはこうだった。
パワー勝負はヴァン、スピード勝負はバルト、バトル勝負は僕。
先に二勝した方の勝ちで、最速ならばパワーとスピードの二つに勝てば、バトル勝負をすることなく、決着がつく。
しかも、バトル勝負は武器の使用は一切禁止……つまり、素手での勝負なんだとか。
しかも、僕には戦闘経験が圧倒的に足りない。
相手になるのはほぼ間違いなくAランクのミサエナ……たぶんヴァンより強い可能性がある。
ジャドーがヴァンじゃなくて、Sランクの獣人の身体を乗っ取ってたらと思うとゾッとするよ……本当に。
となると、勝つためには一週間でできるだけ戦闘経験を稼げるかにかかっている。
ここで修行もいいけど、一週間も仕事をしないわけにはいかないから、僕は討伐依頼の仕事をできるだけお願いしてみた。
だけど、Eランクの討伐依頼はなかなかないらしく、今もないらしい。
だから、ヴァン達は普通に仕事、僕はマスターと修行。
Sランクのマスターが相手ならたくさんの経験値が得られそうだし、すごく助かるかもしれない。
よし、頑張ろう。
「さて、報告はこれくらいにして、ヴァンはこれ、シーナはこれ、バルトはサッサと起きてこの仕事に行ってこい」
ゲシッとバルトの腹部を蹴って、依頼書をそれぞれに渡したマスター。
うん、痛そうだ。
僕はニノシルさんが来るまで待機。
よし、強くなるために頑張ろう!
まだ空は暗く、ヴァンは爆睡しているから、深夜だっていうのがわかる。
深夜に誰かが呼ぶ?否、呼ばない。
きっと気のせいだし、疲れてるからもう一回寝よっと……と思ったけど、やっぱり誰かに呼ばれてる気がする。
もしかしてスキルのせい?テレパシーみたいなのってあったっけ?
とりあえず、カンを頼りに探してみることにした。
外に出ると、深夜でも月明かりでほのかに明るく、少ないながらもいろんな獣人が街中を歩いている。
そんな中を僕はキョロキョロしながら呼んでいる主を探していた。
まったく……いったいどこなんだろ?
次第に街の外に……いや、街の外からなの?
警備員の獣人に挨拶して外に出ると、深夜でも爽やかな風が吹いていた。
夜に草原に入るのもいいもんだね。
光のエレメントをい持って辺りを歩いてみると、隅の方に何かがいるのがわかった。
近づいてみると、白い……子犬?子狼?らしき生き物がとらばさみみたいなトラップに引っかかっていた。
この子なんだろうか?辺りを見てみると似たようなトラップがいくつもあって、この子しかいないから間違いなさそう。
かわいそうに……血が出てるや。
回復魔法を使えたらいいんだけど……僕は使えないからなぁ……
トラップから外してあげ、包帯がないから服の袖を破いて傷口に巻いて縛ってあげると、頬をペロンと舐められ、思い切りじゃれてきた。
これは……懐かれたっぽい?
移動してみると、後ろを尻尾を振りながらトコトコと付いてくる。
あー、これは完全に懐かれましたね。
なんだか、呼ばれてる感じもしなくなったし、やはりこの子だったか。
どうするかなー……僕は居候だし、連れ帰るわけにはいかんだろし。
それに、ここにいるってことは魔物っぽいから余計に、だ。
とりあえず、近くに落ちていた木の枝を拾って投げてみると、子犬と思えないすごい速さで追いかけてキャッチすると、尻尾を振りながら戻ってきた。
あぁ……なんだかペットみたいで可愛い。
とりあえず、頭を撫でてみた。
『条件が一定に到達……称号スキル《魔物使い》を獲得しました』
あ、スキルが……って、待て待て!魔物使いってなんだ、魔物使いって。
なんかゲームの職業みたいだし、別にこの子を使うとか……そんなつもりないんですけど?
とりあえず、今はもう帰って寝たい。
まだ深夜だし、これ以上ここにいたら怪しまれるかもだし。
「君はもう親や仲間のとこへ帰りな?心配してるかもよ」
「キュウ……」
小さく寂しそうに鳴くと、俯いてクルリと振り向いて数歩歩き、振り返って「キャン!」と鳴いて去っていった。
『条件が一定に到達……スキル《フェンリル呼び》を獲得しました』
え、ちょっと待って……あの子、フェンリルなの!?
フェンリルといったら……RPGでの魔狼の中で最強の魔族じゃん!!
……マジヤバくね?
あの子の親に見つかったら……マジヤバくね?
うん、これからはとりあえずあの子の親に見つからないように気を付けないと。あと、その仲間にも。
ていうか、フェンリル呼びってことは、文字通りフェンリルを呼ぶんだよね?
今の状況で、どうしてそんなのが獲得したのか……なんか気になるけど、今はとりあえず帰って寝よう。
ググッと背伸びして、綺麗な三日月を見上げる。月も太陽も向こうの世界と全然変わらない。
そう思いながらも、僕は街に入ってヴァンの部屋へと帰っていった。
翌朝。
昨夜のこともあって、寝坊してしまった僕は急いでギルドへ向かっていた。
起きた時にはすでにヴァンの姿はもうなく、テーブルの上に「先にギルドへ行ってるぞ、寝坊助さん」という置手紙があったのを見つけた時、寝坊して置いてかれたとわかって、慌てて着替えて外へ飛び出した。
あー、もう!いくら素早さが上がったからといっても街中では思い切り走れないんだから、起こしてくれてもいいじゃん!目覚ましもないし!
とはいえ、昨夜の事を除いても寝坊した僕が悪いんだけどね!
ギルドに着いて中に入り、広間に入ると、中にはすでにマスター、ヴァン、シーナ、ボロボロになって倒れているバルトがいた。
……なぜボロボロに?
まぁ、おおかた昨日のことでなんだろうけど。
とりあえず今は……。
「ヴァン……起こしてくれてもよかったんじゃない?」
「甘いな。お前だってもう働いてるんだから、自分で起きれなきゃな。それに、俺より先に寝たろう?」
うぐ……正論言われてなにも言い返せない……
二ヤリ顔がなんかムカつく……
「まぁ、とりあえずまずは……これだ」
マスターが硬い何かがいくつか入った袋を僕の前のテーブルに置いた。
……なに、これ?
「お前の初報酬が届いたんだ。頑張ったな」
ドキッとした。
これは向こうの世界で言えば、給料だ。
僕の初めての……給料……いや、報酬……嬉しさが止まらない。
向こうの社会人も、初めて給料貰った時は……こんな感じなんだろうか?
本来僕はまだ中学一年だから、普通より早く貰ったんだよね。他のみんなは少なくともあと約三年なんだね。
「それ、俺の分のも入れておいたからな」
「……え?」
「お前は俺の分の働きをしたんだ。それくらい当然だ」
中を確認すると、金貨が10枚、銀貨30枚入っていた。 たしかに丁度2で割れる数だ。
マスターに聞くと、合計で13万ギアあるらしく、明らかにBランク、半分ならCランクの金額だとか。
てことは、前の予想は違ってたわけだ。銀貨は1000単位だ。
あと、僕は納得してない。いくら僕がヴァンの分も動いたからといっても、全部貰うのはなんか違う気がする。
ギアを丁度半分に分けて、ヴァンの前に出す。
それを見たヴァンは、ギョッとして僕を見た。
「これ、ヴァンの分!全部は受け取れない!」
「は……だから俺は」
「仕事のとして受け取れないなら買ってもらった布団や服のお金として受け取って!お願いだから、前のことは背負わないで」
少し涙目になった僕を見て、マスターとシーナがジッとヴァンを見る。
それに耐えられなくなったのか、自分のもとにお金を寄せた。
「わかったよ、ありがたく受け取っておく」
よかった、受け取ってくれて。
このお金は大事にしないと。
「さて、報酬の話も終わったことだし、次の話をするぞ。このあとニノシルが来てくれるから、コウジは見てもらえ。あと、来週の勝負メンバーだが……」
メンバーはこうだった。
パワー勝負はヴァン、スピード勝負はバルト、バトル勝負は僕。
先に二勝した方の勝ちで、最速ならばパワーとスピードの二つに勝てば、バトル勝負をすることなく、決着がつく。
しかも、バトル勝負は武器の使用は一切禁止……つまり、素手での勝負なんだとか。
しかも、僕には戦闘経験が圧倒的に足りない。
相手になるのはほぼ間違いなくAランクのミサエナ……たぶんヴァンより強い可能性がある。
ジャドーがヴァンじゃなくて、Sランクの獣人の身体を乗っ取ってたらと思うとゾッとするよ……本当に。
となると、勝つためには一週間でできるだけ戦闘経験を稼げるかにかかっている。
ここで修行もいいけど、一週間も仕事をしないわけにはいかないから、僕は討伐依頼の仕事をできるだけお願いしてみた。
だけど、Eランクの討伐依頼はなかなかないらしく、今もないらしい。
だから、ヴァン達は普通に仕事、僕はマスターと修行。
Sランクのマスターが相手ならたくさんの経験値が得られそうだし、すごく助かるかもしれない。
よし、頑張ろう。
「さて、報告はこれくらいにして、ヴァンはこれ、シーナはこれ、バルトはサッサと起きてこの仕事に行ってこい」
ゲシッとバルトの腹部を蹴って、依頼書をそれぞれに渡したマスター。
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