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淫惑の音
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(ごーん……ごーん……ごーん……)
除夜の鐘が鳴り続けている。本来、煩悩を取り除く為に撞(つ)かれる鐘の音が、オレには、性欲を増大させる淫惑(いんわく)の音に聞こえる。
オレ達は、【神孤之初湯】の出汁もとい汗を湯に溶かす為に湯に浸かりながら各々の身体を手洗いしている。オレの身を案じてか、桜がオレを、撫子が不知火を洗っている。桜は、柔らかく大きな胸をオレの背中に押し当てながら、オレの上半身を優しく触り回す。ゆっくりと丁寧に桜の手がオレを洗い上げていく。
(はぁ…はぁ…)
時々首にかかる桜の吐息に背中がゾクゾクする。そんなオレの前では、撫子が不知火を手洗いしながら、その背中を見つめている。不知火の背中には、馬人族達と結んだ契約の主紋が美しい刺青の様に刻まれていた。撫子が不知火の主紋をなぞる様に触る。
「気になる?撫子。」
不知火の言葉に撫子は、何も言わず、下腹部に刻まれた隷紋を触る。その姿に不知火は、
「お揃いね。男の人って、こういうエロい模様に興奮するみたいよ。長門も私の背中を見ると興奮しちゃって。昨日も…ふっふっ。ねっ、そうでしょ、永遠様。」
と言って、オレを見た。
『何を言っているんだ、この人は。否定はできないけど…どう返せばいいんだよ。』
そう思うオレを撫子と桜が見る。興奮しっぱなしで言葉が見つからない。
「まぁ、そうですね。」
ようやく出た言葉に撫子も桜も恥ずかしそうにオレを見る。どうかしている。困惑を隠し切れないオレに追い打ちをかける様に撫子が近づいてくる。撫子は、オレの前で背を向けるとオレの手を取って、右手を胸に、左手を下腹部にある隷紋に当てた。
「永遠様、私を洗って下さいませ。」
撫子の手に付き添われ、オレの手が撫子の白肌を這っていく。温かく、柔らかい肌に手が吸い付いて離れない。
(はぁぁ…はぁ…)
撫子の吐息が荒くなる。
「永遠様、もっと…もっと触って下さいませ。」
漏れる声が撫子の興奮を伝える。止まらない欲情は伝染し、今度は、桜がオレの手を取る。
「なぁちゃん、ズルいよ。永遠ちゃん、桜のことも洗って。」
桜は、そう言うとオレを振り向かせ、手を撫子と同じ様に胸や下腹部に押し当てた。撫子とは似て非なる感触にオレの手が桜の身体に密着する。もう何も考えられない。本能のまま桜の身体を堪能する。
「永遠ちゃん、もっと優しく洗って。」
桜の言葉もオレを自制する事はできない。更にその光景に触発されたのか、不知火まで参加してきた。不知火が撫子の身体を堪能し、桜の身体を堪能しているオレを撫子が弄(まさぐ)る。3人の美女がオレに密着、連結している。ハーレムという変態行為は、終着点が見つからないまま進行し続ける。
「永遠様…はぁ…こちらも綺麗にいたしましょうね。」
撫子がオレの股間へと手を伸ばす。オレの股間は、今までの蓄積で未知の硬度と拡張を遂げていた。そんな股間を撫子の手が優しく包み込む。そして、愛情を込め、揉み解(ほぐ)そうと手を動かす。
「なでしこ…それ以上はっ」
オレの限界が声に出てしまう。暴発しそうな股間。桜の両胸を鷲掴(わしづか)みしている手にも力が入る。
「あぁぁ…だめぇ、そんな風に揉まれたら」
桜は、そう言葉を残すと体をビクンッと震わせた。力の抜けた桜の上半身は前のめりになり、その結果、下半身がオレに突き出される。思わぬ衝撃。
(ぬぷっ)
湯によって蕩(とろ)けた果実は、肥大化した肉棒を余すとこ無く飲み込んだ。桜の最深部に到達した肉棒が桜を再び痙攣させる。射精が止まらない。桜は、恍惚の表情を浮かべながら
「あっあっ…はぁぁっ…はぁはぁ。」
と甘い吐息を漏らした。
(ごーん。)
最後の除夜の鐘が鳴る。
恍惚の表情を浮かべたまま意識を失う桜。新年の初子種を貰えなかった事に憤(いきどお)る撫子。体も心も脱力しきったオレ。酒が入った上に娘の子作りに立ち会って笑いの止まらない不知火。初めての【神孤之初湯】は、前代未聞の儀式になってしまった。
オレは、意識を失った桜を背負って脱衣所に戻る。タオル1枚を挟んで感じる桜の胸の感触が再びオレの煩悩を呼び覚まそうとする。何とか煩悩に耐え、脱衣所に戻ると誾達が着替えを用意して待っていた。
「永遠様。お召し物を御用意いたしましたので、どうぞお着替え下さい。…あら、もしかして背負われているのは、桜様ですか?朝から頑張ってらしたから、きっと湯疲れされたんですね。今、タオルを敷きますので、こちらに寝かせて下さい。」
そう言うと誾は、脱衣所にタオルを敷いた。その手際の良さにオレは、何も言えないまま桜を寝かせる。誾は、桜の濡れた髪をタオルで包むと
「桜様のタオルを取り替えますので、永遠様は、そちらでお着替え下さい。」
と言って、オレの着替えを促した。そして、湯冷めさせない様にと桜のタオルを新しい物へと取り替える。
「もう、桜様ったら……。・・・。」
タオルを取り替えて何かに気付いた誾の顔が急に余所余所(よそよそ)しくなる。オレは、誾の冷(ひや)やかな視線を受けながら、とりあえず誾の用意した寝衣に着替えた。誾が桜の顔をうちわで仰いで介抱している。オレの着替えが終わっても、桜の意識が朦朧(もうろう)としていたので心配すると誾からは、
「大丈夫ですよ。永遠様の方がご存知だと思いますが、桜様は、とても幸せそうなので。」
と返ってきた。
『何も言えません。』
オレは、心の声を頷く事で表した。そうこうしているうちに不知火と撫子が脱衣所に入ってきた。冷静になって見る湯上がり美女に目が釘付けになる。男の本能の節操の無さを改めて実感する。
「桜は…大丈夫そうね。誾、桜のこと頼むわね。」
不知火が桜の顔を見て、誾に声をかける。後ろにいる撫子は、まだ顔を膨らましている気がする。
「永遠様。私達は、これから支度がございますので。先にお部屋でお待ち下さい。」
不知火は、ニコニコしているが、撫子の言葉には、やはりトゲを感じる。オレは、一緒に来ていた咲に促され、脱衣所をあとにした。
除夜の鐘が鳴り続けている。本来、煩悩を取り除く為に撞(つ)かれる鐘の音が、オレには、性欲を増大させる淫惑(いんわく)の音に聞こえる。
オレ達は、【神孤之初湯】の出汁もとい汗を湯に溶かす為に湯に浸かりながら各々の身体を手洗いしている。オレの身を案じてか、桜がオレを、撫子が不知火を洗っている。桜は、柔らかく大きな胸をオレの背中に押し当てながら、オレの上半身を優しく触り回す。ゆっくりと丁寧に桜の手がオレを洗い上げていく。
(はぁ…はぁ…)
時々首にかかる桜の吐息に背中がゾクゾクする。そんなオレの前では、撫子が不知火を手洗いしながら、その背中を見つめている。不知火の背中には、馬人族達と結んだ契約の主紋が美しい刺青の様に刻まれていた。撫子が不知火の主紋をなぞる様に触る。
「気になる?撫子。」
不知火の言葉に撫子は、何も言わず、下腹部に刻まれた隷紋を触る。その姿に不知火は、
「お揃いね。男の人って、こういうエロい模様に興奮するみたいよ。長門も私の背中を見ると興奮しちゃって。昨日も…ふっふっ。ねっ、そうでしょ、永遠様。」
と言って、オレを見た。
『何を言っているんだ、この人は。否定はできないけど…どう返せばいいんだよ。』
そう思うオレを撫子と桜が見る。興奮しっぱなしで言葉が見つからない。
「まぁ、そうですね。」
ようやく出た言葉に撫子も桜も恥ずかしそうにオレを見る。どうかしている。困惑を隠し切れないオレに追い打ちをかける様に撫子が近づいてくる。撫子は、オレの前で背を向けるとオレの手を取って、右手を胸に、左手を下腹部にある隷紋に当てた。
「永遠様、私を洗って下さいませ。」
撫子の手に付き添われ、オレの手が撫子の白肌を這っていく。温かく、柔らかい肌に手が吸い付いて離れない。
(はぁぁ…はぁ…)
撫子の吐息が荒くなる。
「永遠様、もっと…もっと触って下さいませ。」
漏れる声が撫子の興奮を伝える。止まらない欲情は伝染し、今度は、桜がオレの手を取る。
「なぁちゃん、ズルいよ。永遠ちゃん、桜のことも洗って。」
桜は、そう言うとオレを振り向かせ、手を撫子と同じ様に胸や下腹部に押し当てた。撫子とは似て非なる感触にオレの手が桜の身体に密着する。もう何も考えられない。本能のまま桜の身体を堪能する。
「永遠ちゃん、もっと優しく洗って。」
桜の言葉もオレを自制する事はできない。更にその光景に触発されたのか、不知火まで参加してきた。不知火が撫子の身体を堪能し、桜の身体を堪能しているオレを撫子が弄(まさぐ)る。3人の美女がオレに密着、連結している。ハーレムという変態行為は、終着点が見つからないまま進行し続ける。
「永遠様…はぁ…こちらも綺麗にいたしましょうね。」
撫子がオレの股間へと手を伸ばす。オレの股間は、今までの蓄積で未知の硬度と拡張を遂げていた。そんな股間を撫子の手が優しく包み込む。そして、愛情を込め、揉み解(ほぐ)そうと手を動かす。
「なでしこ…それ以上はっ」
オレの限界が声に出てしまう。暴発しそうな股間。桜の両胸を鷲掴(わしづか)みしている手にも力が入る。
「あぁぁ…だめぇ、そんな風に揉まれたら」
桜は、そう言葉を残すと体をビクンッと震わせた。力の抜けた桜の上半身は前のめりになり、その結果、下半身がオレに突き出される。思わぬ衝撃。
(ぬぷっ)
湯によって蕩(とろ)けた果実は、肥大化した肉棒を余すとこ無く飲み込んだ。桜の最深部に到達した肉棒が桜を再び痙攣させる。射精が止まらない。桜は、恍惚の表情を浮かべながら
「あっあっ…はぁぁっ…はぁはぁ。」
と甘い吐息を漏らした。
(ごーん。)
最後の除夜の鐘が鳴る。
恍惚の表情を浮かべたまま意識を失う桜。新年の初子種を貰えなかった事に憤(いきどお)る撫子。体も心も脱力しきったオレ。酒が入った上に娘の子作りに立ち会って笑いの止まらない不知火。初めての【神孤之初湯】は、前代未聞の儀式になってしまった。
オレは、意識を失った桜を背負って脱衣所に戻る。タオル1枚を挟んで感じる桜の胸の感触が再びオレの煩悩を呼び覚まそうとする。何とか煩悩に耐え、脱衣所に戻ると誾達が着替えを用意して待っていた。
「永遠様。お召し物を御用意いたしましたので、どうぞお着替え下さい。…あら、もしかして背負われているのは、桜様ですか?朝から頑張ってらしたから、きっと湯疲れされたんですね。今、タオルを敷きますので、こちらに寝かせて下さい。」
そう言うと誾は、脱衣所にタオルを敷いた。その手際の良さにオレは、何も言えないまま桜を寝かせる。誾は、桜の濡れた髪をタオルで包むと
「桜様のタオルを取り替えますので、永遠様は、そちらでお着替え下さい。」
と言って、オレの着替えを促した。そして、湯冷めさせない様にと桜のタオルを新しい物へと取り替える。
「もう、桜様ったら……。・・・。」
タオルを取り替えて何かに気付いた誾の顔が急に余所余所(よそよそ)しくなる。オレは、誾の冷(ひや)やかな視線を受けながら、とりあえず誾の用意した寝衣に着替えた。誾が桜の顔をうちわで仰いで介抱している。オレの着替えが終わっても、桜の意識が朦朧(もうろう)としていたので心配すると誾からは、
「大丈夫ですよ。永遠様の方がご存知だと思いますが、桜様は、とても幸せそうなので。」
と返ってきた。
『何も言えません。』
オレは、心の声を頷く事で表した。そうこうしているうちに不知火と撫子が脱衣所に入ってきた。冷静になって見る湯上がり美女に目が釘付けになる。男の本能の節操の無さを改めて実感する。
「桜は…大丈夫そうね。誾、桜のこと頼むわね。」
不知火が桜の顔を見て、誾に声をかける。後ろにいる撫子は、まだ顔を膨らましている気がする。
「永遠様。私達は、これから支度がございますので。先にお部屋でお待ち下さい。」
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