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神楽の依頼
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障子戸が開き、撫子と桜が部屋から出てきた。
「永遠様、お待たせしました。」
撫子が縁側で座っていたオレに声をかける。振り向くと急いで着替えたのか、はだけた状態の浴衣姿の撫子と桜が立っていた。髪も乱れている。そして、モジモジ感。2人のモジモジ感がまた夜の事を思い出させ、オレもドギマギする。沈黙。そして、視線。
(・・・・・・・)
「…誾さん?」
オレの言葉に3人がビクンッとする。撫子と桜が廊下の端を見ると、そこには立ち去ったはずの誾の姿があった。3人に動揺が走る。誾は、侍女としての職務でいるのは分かるが、気まずい。だが、そこは侍女の鏡。誾は、動揺を隠しながら、こちらに近づくと
「先程は、失礼しました。突然の事に取り乱してしまいました。」
と声をかけてきた。『先程』の言葉に撫子も桜も赤面する。誾は、そんな2人の前に立つと
「撫子様、桜様。」
と2人の名前を呼んだ。恥ずかしさと緊張から撫子も桜も声を強ばらせる。
「はいっ」
2人が返事をすると誾が撫子と桜の乱れた浴衣を直し始めた。
「お二人とも永遠様の妻になられたのですから、身支度はきちんとして下さいね。何時迄も私がお側にいるわけではないのですからね。」
誾は、そう言うと手際良く、撫子と桜の浴衣と髪を整えていった。誾の献身に撫子と桜が抱きつく。誾は、そんな2人を優しく抱きしめる。そこには、家族とは違う、でも、家族に似た信頼関係があった。誾は、甘える撫子と桜を離すと
「撫子様、桜様。お戯れはここまでにして、朝食にいたしましょう。他の方々は、広間にてお待ちになっていますよ。」
と言った。緊張から解き放たれた撫子と桜は笑顔で頷くと
「永遠ちゃん、ご飯だって」
「永遠様、食べに行きましょう。」
と言ってオレの手を引いた。無邪気さの残る2人の笑顔は、朝日と一緒に輝いていた。
広間に着くと不知火と長門は、すでに食事を始めていた。更に、その場には大和と神楽も一緒に食事を摂っていた。
「おはよう、撫子ちゃん、桜ちゃん。永遠様もおはようございます。」
神楽の元気な声が響く。オレは、
「おはようございます。」
と挨拶を返すと誾に促され席に着いた。撫子と桜も挨拶を済ませるとオレの横に座った。まだご飯は盛られていない。おそらく、オレ達が着くのを待っていたのだろう。侍女達がご飯をよそい、食事の準備をし始める。
「遅くなって、すみません。」
オレの言葉に大和が反応する。
「なぁに、儂等もさっき来たばかりじゃ。気にせんでえぇぞ。」
大和が食べながら話しかける。ご飯粒が飛ぶのを見て、神楽が睨みつける。だが、大和は気にしない。そんな2人を見て、桜が
「じぃじ達がうちに泊まるなんて珍しいね。」
と声をかけた。その言葉に神楽が頬を膨らませて
「ほんと新婚初日なのに朝からこんな髭ダルマの顔見せてゴメンね。あんだけ言ったのにこの親父、酒飲み続けた挙げ句にそのまま広間で爆睡したんよ。そんで運ぶ事もできんし、昨日は、義理姉さんに頼んで泊めてもらったんよ。」
と言った。神楽に怒られ、大和は頭を掻いている。桜は、そんな光景をニコニコしながら見て、
「桜は、じぃじ好きだから全然気にしないよ。」
と言った。桜の言葉に大和の顔が恵比寿顔になっていく。
「桜は、ほんと良い娘に育ったなぁ。その優しさをかぐっっらっ…」
大和が言葉を言い終わる前に神楽が大和の二の腕をつねる。
「このアホ親父。」
神楽の暴言にも周りからは、笑みが溢れる。本当は仲が良い、それが分かっているから受け入れられる。オレも自然と笑顔になってしまう。和やかに食事が進み、食後のお茶を啜っていると思い出したかのように神楽が聞いてきた。
「そう言えば、永遠様は、いつ巨人の里に行くん?」
唐突な問いに
「年内…雪が降る前には向かいたいと思っているのですが」
と大雑把な返答をしてしまった。オレの返答に
「それならもうすぐやね。白蛇山の山頂が白くなってたし、もうひと月もすれば降り始めるから。」
神楽はそう言うとオレをチラチラ見た。
「それでなんだけど、永遠様にお願い、というか依頼をしてもええ?」
「依頼ですか?」
オレの返しに神楽が答える。
「そう、ギルドとしてなんだけど、巨人の里で金庫を作ってもらいたいんよ。その依頼書を持っていってもらいたいんだよね。ちゃんと依頼料も払うからさ。」
神楽のウィンクの様な目配りにオレが
「いいですよ。」
と答える。神楽は、満面の笑みを見せると
「ありがとね。これであとはギルドの改築とギルドスタッフの選抜かな。」
と言って、目尻を掻いた。掻き方が大和に似ている。
「何か忙しそうですね、神楽さん。」
オレの言葉に神楽は、また顔を膨らませて
「半分は、永遠様のせいなんですよ。ギルドにあんな大金が入ってきたから、警備を万全にしないといけないんです。基本、お金のやり取りは、プレートでやるから現金は要らないんだけど、それでもギルドは、保有金の1割以上を現金で用意しておかないといけないんです。1割とはいえ、今の金庫じゃ入らないんですよ。まぁ、国営ギルドもあの大金を直ぐには用意できなかったみたいで、現金は春先に送られてくるみたいですが」
と言った。大変そうなのは分かったが、神楽の顔はにやけている様に見えた。
「それなら、準備ができ次第、巨人の里に行ってきますね。」
オレの言葉に撫子は腕に抱きつくと
「なら私達も準備をしないとですね。永遠様の旅のお世話はお任せ下さい。」
と言って、ニコニコしている。だが、ニコニコしているのは撫子だけだった。固まった時間の中、不知火が口を開く。
「な、撫子。旅のお世話って、あなたが食事の用意をするということかしら?」
不知火の言葉に撫子はキョトンとした表情を見せ
「そのつもりですが、何か?」
と答えた。皆の血の気が引き、言葉を失っている。状況は、察したが、抱いていた疑問がオレの口から出る。
「撫子の料理に何か問題があるのですか?出会った頃、果物とかを切ってもらったりしましたが」
オレの言葉に桜がツッコむ。
「永遠ちゃん、そこ聞いちゃう。」
桜の言葉を皮切りに周りから声が上がる。
「切るのは、できるのよね。切るのは」
「そうだな。切るのはできる。頭は坊主になるが…」
「切るのは、上手なのよ。」
皆、撫子を傷つけまいと言葉を選んでいる。だが、それがオレを不安にさせていく。撫子は、抱きついていた腕に胸を押し当てると
「皆、酷いです。大丈夫ですよね、永遠様。」
と言ってきた。
『大丈夫とは…』
不安から言葉が出ない。が、撫子の視線がそれを許さない。
「うん、だぃ…」
オレの心が折れ、不安に身を任せようとした時、助けてくれたのは、やはり誾だった。
「撫子様、良い機会ですので、新妻としてしっかり料理して下さい。ですが、竜の遺品を持っていくとなると護衛の者達の分も作らないといけません。ですので、お手伝いとして、この咲を連れていって下さい。」
誾の提案に皆が胸を撫で下ろす。桜は、気のせいか涙ぐんでいる気がする。撫子もそう言う事ならと納得したようだ。
「でも、護衛ってなると誰がいいかしら。今は、冬支度で何処も手が足りないのよね。」
不知火の言葉にオレ以外の視線が1人に集まる。
「んっ。儂か?」
皆の視線に大和が反応する。
「どうせ暇でしょ。」
「お義父さんなら安心ね。」
神楽と不知火が大和を勧める。
「いやいや、老い先短い儂には務まらんぞ。」
大和が断ろうすると
「何言っとるん。人孤の鋭槍って言われてたやろ。可愛い孫達の為に一肌脱いだらええやん。」
神楽の言葉に大和は困った顔をしたが、撫子と桜の顔を見ると
「しょうがない、行くか。」
と言って承諾した。
「永遠様、お待たせしました。」
撫子が縁側で座っていたオレに声をかける。振り向くと急いで着替えたのか、はだけた状態の浴衣姿の撫子と桜が立っていた。髪も乱れている。そして、モジモジ感。2人のモジモジ感がまた夜の事を思い出させ、オレもドギマギする。沈黙。そして、視線。
(・・・・・・・)
「…誾さん?」
オレの言葉に3人がビクンッとする。撫子と桜が廊下の端を見ると、そこには立ち去ったはずの誾の姿があった。3人に動揺が走る。誾は、侍女としての職務でいるのは分かるが、気まずい。だが、そこは侍女の鏡。誾は、動揺を隠しながら、こちらに近づくと
「先程は、失礼しました。突然の事に取り乱してしまいました。」
と声をかけてきた。『先程』の言葉に撫子も桜も赤面する。誾は、そんな2人の前に立つと
「撫子様、桜様。」
と2人の名前を呼んだ。恥ずかしさと緊張から撫子も桜も声を強ばらせる。
「はいっ」
2人が返事をすると誾が撫子と桜の乱れた浴衣を直し始めた。
「お二人とも永遠様の妻になられたのですから、身支度はきちんとして下さいね。何時迄も私がお側にいるわけではないのですからね。」
誾は、そう言うと手際良く、撫子と桜の浴衣と髪を整えていった。誾の献身に撫子と桜が抱きつく。誾は、そんな2人を優しく抱きしめる。そこには、家族とは違う、でも、家族に似た信頼関係があった。誾は、甘える撫子と桜を離すと
「撫子様、桜様。お戯れはここまでにして、朝食にいたしましょう。他の方々は、広間にてお待ちになっていますよ。」
と言った。緊張から解き放たれた撫子と桜は笑顔で頷くと
「永遠ちゃん、ご飯だって」
「永遠様、食べに行きましょう。」
と言ってオレの手を引いた。無邪気さの残る2人の笑顔は、朝日と一緒に輝いていた。
広間に着くと不知火と長門は、すでに食事を始めていた。更に、その場には大和と神楽も一緒に食事を摂っていた。
「おはよう、撫子ちゃん、桜ちゃん。永遠様もおはようございます。」
神楽の元気な声が響く。オレは、
「おはようございます。」
と挨拶を返すと誾に促され席に着いた。撫子と桜も挨拶を済ませるとオレの横に座った。まだご飯は盛られていない。おそらく、オレ達が着くのを待っていたのだろう。侍女達がご飯をよそい、食事の準備をし始める。
「遅くなって、すみません。」
オレの言葉に大和が反応する。
「なぁに、儂等もさっき来たばかりじゃ。気にせんでえぇぞ。」
大和が食べながら話しかける。ご飯粒が飛ぶのを見て、神楽が睨みつける。だが、大和は気にしない。そんな2人を見て、桜が
「じぃじ達がうちに泊まるなんて珍しいね。」
と声をかけた。その言葉に神楽が頬を膨らませて
「ほんと新婚初日なのに朝からこんな髭ダルマの顔見せてゴメンね。あんだけ言ったのにこの親父、酒飲み続けた挙げ句にそのまま広間で爆睡したんよ。そんで運ぶ事もできんし、昨日は、義理姉さんに頼んで泊めてもらったんよ。」
と言った。神楽に怒られ、大和は頭を掻いている。桜は、そんな光景をニコニコしながら見て、
「桜は、じぃじ好きだから全然気にしないよ。」
と言った。桜の言葉に大和の顔が恵比寿顔になっていく。
「桜は、ほんと良い娘に育ったなぁ。その優しさをかぐっっらっ…」
大和が言葉を言い終わる前に神楽が大和の二の腕をつねる。
「このアホ親父。」
神楽の暴言にも周りからは、笑みが溢れる。本当は仲が良い、それが分かっているから受け入れられる。オレも自然と笑顔になってしまう。和やかに食事が進み、食後のお茶を啜っていると思い出したかのように神楽が聞いてきた。
「そう言えば、永遠様は、いつ巨人の里に行くん?」
唐突な問いに
「年内…雪が降る前には向かいたいと思っているのですが」
と大雑把な返答をしてしまった。オレの返答に
「それならもうすぐやね。白蛇山の山頂が白くなってたし、もうひと月もすれば降り始めるから。」
神楽はそう言うとオレをチラチラ見た。
「それでなんだけど、永遠様にお願い、というか依頼をしてもええ?」
「依頼ですか?」
オレの返しに神楽が答える。
「そう、ギルドとしてなんだけど、巨人の里で金庫を作ってもらいたいんよ。その依頼書を持っていってもらいたいんだよね。ちゃんと依頼料も払うからさ。」
神楽のウィンクの様な目配りにオレが
「いいですよ。」
と答える。神楽は、満面の笑みを見せると
「ありがとね。これであとはギルドの改築とギルドスタッフの選抜かな。」
と言って、目尻を掻いた。掻き方が大和に似ている。
「何か忙しそうですね、神楽さん。」
オレの言葉に神楽は、また顔を膨らませて
「半分は、永遠様のせいなんですよ。ギルドにあんな大金が入ってきたから、警備を万全にしないといけないんです。基本、お金のやり取りは、プレートでやるから現金は要らないんだけど、それでもギルドは、保有金の1割以上を現金で用意しておかないといけないんです。1割とはいえ、今の金庫じゃ入らないんですよ。まぁ、国営ギルドもあの大金を直ぐには用意できなかったみたいで、現金は春先に送られてくるみたいですが」
と言った。大変そうなのは分かったが、神楽の顔はにやけている様に見えた。
「それなら、準備ができ次第、巨人の里に行ってきますね。」
オレの言葉に撫子は腕に抱きつくと
「なら私達も準備をしないとですね。永遠様の旅のお世話はお任せ下さい。」
と言って、ニコニコしている。だが、ニコニコしているのは撫子だけだった。固まった時間の中、不知火が口を開く。
「な、撫子。旅のお世話って、あなたが食事の用意をするということかしら?」
不知火の言葉に撫子はキョトンとした表情を見せ
「そのつもりですが、何か?」
と答えた。皆の血の気が引き、言葉を失っている。状況は、察したが、抱いていた疑問がオレの口から出る。
「撫子の料理に何か問題があるのですか?出会った頃、果物とかを切ってもらったりしましたが」
オレの言葉に桜がツッコむ。
「永遠ちゃん、そこ聞いちゃう。」
桜の言葉を皮切りに周りから声が上がる。
「切るのは、できるのよね。切るのは」
「そうだな。切るのはできる。頭は坊主になるが…」
「切るのは、上手なのよ。」
皆、撫子を傷つけまいと言葉を選んでいる。だが、それがオレを不安にさせていく。撫子は、抱きついていた腕に胸を押し当てると
「皆、酷いです。大丈夫ですよね、永遠様。」
と言ってきた。
『大丈夫とは…』
不安から言葉が出ない。が、撫子の視線がそれを許さない。
「うん、だぃ…」
オレの心が折れ、不安に身を任せようとした時、助けてくれたのは、やはり誾だった。
「撫子様、良い機会ですので、新妻としてしっかり料理して下さい。ですが、竜の遺品を持っていくとなると護衛の者達の分も作らないといけません。ですので、お手伝いとして、この咲を連れていって下さい。」
誾の提案に皆が胸を撫で下ろす。桜は、気のせいか涙ぐんでいる気がする。撫子もそう言う事ならと納得したようだ。
「でも、護衛ってなると誰がいいかしら。今は、冬支度で何処も手が足りないのよね。」
不知火の言葉にオレ以外の視線が1人に集まる。
「んっ。儂か?」
皆の視線に大和が反応する。
「どうせ暇でしょ。」
「お義父さんなら安心ね。」
神楽と不知火が大和を勧める。
「いやいや、老い先短い儂には務まらんぞ。」
大和が断ろうすると
「何言っとるん。人孤の鋭槍って言われてたやろ。可愛い孫達の為に一肌脱いだらええやん。」
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