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新たな覚悟
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広間には、侍女達と長門が待っていた。不知火は、長門の横に座り、向かい合ってオレと撫子達が座った。オレは、長門と挨拶を交わすと不知火に勧められ食事を始めた。食事中、長門から労いと謝罪があった。
「永遠殿。昨晩は、妻の為、環様の秘術に御助力頂き、感謝申し上げます。また、我が不肖の弟子、颯(はやて)が再び永遠殿に刃を向けた事、謝罪のしようも御座いません。しかしながら、あの者は今までこの里の為に尽力してきた者です。腕の止血ができ次第、村から追放します故、命だけは許して頂きたい。それで足りないと言うなら、その罰は師匠たる儂が負います。」
長門の切なる頼みにオレは、首を横に振る。
「罰なら腕の一本で受けてますよ。これ以上、罰を与えようとは思っていません。」
オレの言葉に長門が深々と頭を下げる。
「それに、それだけ環さんへの、里への思いが強かったという事なんでしょうし。ただ、それで命を狙われた事には納得はできませんが」
オレの追加した言葉に長門は顔を歪ませる。
「里への思い。確かにそれもあったのでしょうが、残念ながら颯が永遠殿に刃を向けたのは妬みの方が大きいでしょうな。颯は、撫子か桜の婿候補だったのです。」
『色恋沙汰でオレは殺されそうになったのか?』
オレの顔色を見て長門が言葉を加える。
「永遠殿は、竜の巫女様の縁の方。そんな御方が娘達との婚約をしたとなれば、気が気でない者も出てくるのではないかと危惧はしておりました。まさか、颯が。それこそ儂の不徳の致すところでした。」
長門の話を聞いて不知火が目を輝かせる。
「撫子、桜。母の知らぬ間に永遠様と婚約したのですか?」
不知火の問いに撫子も桜も顔を赤らめる事で答える。その様子に不知火は、満面な笑みで喜ぶ。オレはその様子に慌てて訂正を入れる。
「ちょっ、ちょっと待って下さい。婚約は環さんを安心させる為に…というか、何故長門さんも婚約の件を知っているんですか?」
オレの慌て様を不思議そうに見て、長門が返す。
「何故?永遠殿は何を言っておるのですか?我らの前で堂々と婚約宣言をされてたではないですか。まぁ確かに撫子の場合は、自ら婚約を促した節はありましたが。」
『ん?』
そこに誾も口を挟む。
「私も昨日、永遠様が撫子様の頭を撫でているのをお見かけしました。」
『ん??えっ…』
オレの頭の中で今までの行為が思い起こされる。不知火を氷の柩に補完した時、竜の遺骨で撫子を抱きしめた時、長門との戦いを終えた時、環から未来の話を聞いた時、昨日撫子を抱いた時。その時、その時の撫子と桜の表情や行動が蘇り、繋がっていく。困惑を隠せない中、不知火が追い討ちをかける。
「永遠様。私達にとって頭を撫でるという行為は、最大限の愛情表現なんですよ。本来は、家族にしかしない表現。それを未婚の者がするのは、家族の様に愛している、家族になりたい、つまり、究極の求婚行為なんです。お分かりですよね、永遠様。」
不知火の言葉に冷や汗が止まらない。知らなかったとはいえ、何度もプロポーズをしていた事実。オレの焦りを見て、不知火は状況を察している。オレは何とか誤魔化そうと
「まだ、撫子も桜も16歳だというのに、その様な行為に至ってしまい、すみません。まだ早かったですよね。」
と言葉を出したが、不知火は不敵に笑うと
「そんな事はないですわ。人孤の娘は、12歳を過ぎれば、成人。いつ結婚してもおかしくないですわ。それとも、娘達に何かご不満でもございますか?」
と聞いてきた。オレは、不知火の責めに動揺しながら
「いや、不満なんてないですが…でも、2人の気持ちもありますし。」
と言って撫子と桜を見た。撫子と桜は、2人とも顔を赤らめていた。そして、
「永遠ちゃんとならしていいよ。結婚。」
と桜が言うと撫子も
「私の気持ちは決まっていますわ。永遠様の妻として迎えて下さい。」
と答えた。撫子と桜の答えを聞くと不知火は一度手を叩くと
「2人とも永遠様を好いている様ですし、これは決まりという事でいいですわね。それに永遠様は、私に言いましたよね。『貴方の娘達は、オレに任せてくれ。オレにできる事は、何だってしてやる。』と。」
と言って、オレを見た。
「いや、あれは…」
オレの返答を遮るかの様に不知火の言葉が畳み掛ける。
「言いましたよね。」
不知火の言葉と鋭い眼光にオレはもう言い返せなかった。撫子と桜との結婚に不満なんてない。むしろ望んで結婚したいくらいだ。あとはオレの覚悟だけ。オレはもう一度、撫子と桜の顔を見た。赤らめた顔でオレを見つめる2人。オレは、決心すると
「2人と結婚したいです。結婚させて下さい。」
と不知火と長門に頼んだ。その瞬間、撫子と桜がオレに抱きつく。撫子と桜の大きな尻尾が揺れる。不知火は
「私は、永遠様が娶って下さるなら何もいう事はございませんわ。長門もそれでいいわよね。」
と言うと長門を見た。長門は直ぐには答えなかった。最愛の娘達が娶られる事に抵抗があるのだろう。だが、不知火を見ると何か振り切ったかの様に
「永遠殿なら何の異存もございません。」
と答えた。不知火は、頷くと
「なら、母、環の埋葬の儀が済んだら婚姻の儀を執り行いましょう。」
と取り決め、
「あぁ、娘達が竜の巫女様縁の方と結ばれるなんて、これは運命ですわね。母にも良い報告ができますわ。」
と目を輝かせた。長門は、不知火の取り決めに一息をつくと
「少し早い気もするが、早めに執り行った方がいいだろうな。娘達と永遠殿が正式に夫婦になったとなれば、颯の様な者も出てこなくなるだろうし。」
と言って、不知火の言葉に賛成した。とんとん拍子にオレと撫子、桜の結婚が進められていく。オレは、不知火達の勢いに口から出せなかった言葉をようやく出した。
「長門さん、不知火さん。水を差す様で、すみません。オレは、そんな直ぐに婚姻の儀を行えません。」
オレの言葉に長門と不知火は、オレを見る。
「オレは、準備ができたら、旅に出ようと思っています。2人への気持ちに偽りはありませんが、旅が終わるまで待ってはいただけないでしょうか?」
不知火は、一度口を閉じると
「その旅は…」
とオレに何かを尋ね様とした。だが、その前に
「永遠様は、私達を置いていかれるつもりですか?」
と撫子が聞いてきた。オレは
「危険が伴うかもしれない旅なんだ。大事だからこそ連れて行けない。…大丈夫。必ず帰ってくるから」
と説得しようとしたが、撫子は、激しく首を振ると
「いやです。私は永遠様について行きます。いつ帰ってくるか分からない永遠様を待つなんて私にはできません。」
と言って、オレにしがみついた。桜は、つぶらな目でオレを見ると
「私達を置いていかないで…。」
と言って、目を潤ませた。不知火は、2人の姿を見て、出そうとした言葉を飲み込んだ。長門がため息をつく。そして、
「永遠殿がこの状況で口にするという事は、よほど大事な旅なのでしょう。故に留めはいたしません。ですが、娘達を娶ると宣言した以上、責任は果たして頂きたい。」
と言って、オレに真剣な眼差しを向ける。オレはその眼差しに応える様に体を向け、視線を返した。長門は、オレの視線を見届けると
「九尾の女は、一度決めたら決して譲りません。
ですので、どうか娘達も旅に連れて行って下さい。そして、必ず無事に里に連れ帰ってくると約束して下さい。」
と言って頭を下げた。その姿に不知火は、頷き、長門の肩に手を差し伸べると
「私からもお願い致しますわ。娘達の事、よろしくお願いします。」
と頭を下げた。オレは、一度目を閉じ、覚悟を決めると
「分かりました。約束します。」
と返した。オレの言葉に長門と不知火は、顔を上げると2人で見つめ合って微笑んだ。
「永遠殿。昨晩は、妻の為、環様の秘術に御助力頂き、感謝申し上げます。また、我が不肖の弟子、颯(はやて)が再び永遠殿に刃を向けた事、謝罪のしようも御座いません。しかしながら、あの者は今までこの里の為に尽力してきた者です。腕の止血ができ次第、村から追放します故、命だけは許して頂きたい。それで足りないと言うなら、その罰は師匠たる儂が負います。」
長門の切なる頼みにオレは、首を横に振る。
「罰なら腕の一本で受けてますよ。これ以上、罰を与えようとは思っていません。」
オレの言葉に長門が深々と頭を下げる。
「それに、それだけ環さんへの、里への思いが強かったという事なんでしょうし。ただ、それで命を狙われた事には納得はできませんが」
オレの追加した言葉に長門は顔を歪ませる。
「里への思い。確かにそれもあったのでしょうが、残念ながら颯が永遠殿に刃を向けたのは妬みの方が大きいでしょうな。颯は、撫子か桜の婿候補だったのです。」
『色恋沙汰でオレは殺されそうになったのか?』
オレの顔色を見て長門が言葉を加える。
「永遠殿は、竜の巫女様の縁の方。そんな御方が娘達との婚約をしたとなれば、気が気でない者も出てくるのではないかと危惧はしておりました。まさか、颯が。それこそ儂の不徳の致すところでした。」
長門の話を聞いて不知火が目を輝かせる。
「撫子、桜。母の知らぬ間に永遠様と婚約したのですか?」
不知火の問いに撫子も桜も顔を赤らめる事で答える。その様子に不知火は、満面な笑みで喜ぶ。オレはその様子に慌てて訂正を入れる。
「ちょっ、ちょっと待って下さい。婚約は環さんを安心させる為に…というか、何故長門さんも婚約の件を知っているんですか?」
オレの慌て様を不思議そうに見て、長門が返す。
「何故?永遠殿は何を言っておるのですか?我らの前で堂々と婚約宣言をされてたではないですか。まぁ確かに撫子の場合は、自ら婚約を促した節はありましたが。」
『ん?』
そこに誾も口を挟む。
「私も昨日、永遠様が撫子様の頭を撫でているのをお見かけしました。」
『ん??えっ…』
オレの頭の中で今までの行為が思い起こされる。不知火を氷の柩に補完した時、竜の遺骨で撫子を抱きしめた時、長門との戦いを終えた時、環から未来の話を聞いた時、昨日撫子を抱いた時。その時、その時の撫子と桜の表情や行動が蘇り、繋がっていく。困惑を隠せない中、不知火が追い討ちをかける。
「永遠様。私達にとって頭を撫でるという行為は、最大限の愛情表現なんですよ。本来は、家族にしかしない表現。それを未婚の者がするのは、家族の様に愛している、家族になりたい、つまり、究極の求婚行為なんです。お分かりですよね、永遠様。」
不知火の言葉に冷や汗が止まらない。知らなかったとはいえ、何度もプロポーズをしていた事実。オレの焦りを見て、不知火は状況を察している。オレは何とか誤魔化そうと
「まだ、撫子も桜も16歳だというのに、その様な行為に至ってしまい、すみません。まだ早かったですよね。」
と言葉を出したが、不知火は不敵に笑うと
「そんな事はないですわ。人孤の娘は、12歳を過ぎれば、成人。いつ結婚してもおかしくないですわ。それとも、娘達に何かご不満でもございますか?」
と聞いてきた。オレは、不知火の責めに動揺しながら
「いや、不満なんてないですが…でも、2人の気持ちもありますし。」
と言って撫子と桜を見た。撫子と桜は、2人とも顔を赤らめていた。そして、
「永遠ちゃんとならしていいよ。結婚。」
と桜が言うと撫子も
「私の気持ちは決まっていますわ。永遠様の妻として迎えて下さい。」
と答えた。撫子と桜の答えを聞くと不知火は一度手を叩くと
「2人とも永遠様を好いている様ですし、これは決まりという事でいいですわね。それに永遠様は、私に言いましたよね。『貴方の娘達は、オレに任せてくれ。オレにできる事は、何だってしてやる。』と。」
と言って、オレを見た。
「いや、あれは…」
オレの返答を遮るかの様に不知火の言葉が畳み掛ける。
「言いましたよね。」
不知火の言葉と鋭い眼光にオレはもう言い返せなかった。撫子と桜との結婚に不満なんてない。むしろ望んで結婚したいくらいだ。あとはオレの覚悟だけ。オレはもう一度、撫子と桜の顔を見た。赤らめた顔でオレを見つめる2人。オレは、決心すると
「2人と結婚したいです。結婚させて下さい。」
と不知火と長門に頼んだ。その瞬間、撫子と桜がオレに抱きつく。撫子と桜の大きな尻尾が揺れる。不知火は
「私は、永遠様が娶って下さるなら何もいう事はございませんわ。長門もそれでいいわよね。」
と言うと長門を見た。長門は直ぐには答えなかった。最愛の娘達が娶られる事に抵抗があるのだろう。だが、不知火を見ると何か振り切ったかの様に
「永遠殿なら何の異存もございません。」
と答えた。不知火は、頷くと
「なら、母、環の埋葬の儀が済んだら婚姻の儀を執り行いましょう。」
と取り決め、
「あぁ、娘達が竜の巫女様縁の方と結ばれるなんて、これは運命ですわね。母にも良い報告ができますわ。」
と目を輝かせた。長門は、不知火の取り決めに一息をつくと
「少し早い気もするが、早めに執り行った方がいいだろうな。娘達と永遠殿が正式に夫婦になったとなれば、颯の様な者も出てこなくなるだろうし。」
と言って、不知火の言葉に賛成した。とんとん拍子にオレと撫子、桜の結婚が進められていく。オレは、不知火達の勢いに口から出せなかった言葉をようやく出した。
「長門さん、不知火さん。水を差す様で、すみません。オレは、そんな直ぐに婚姻の儀を行えません。」
オレの言葉に長門と不知火は、オレを見る。
「オレは、準備ができたら、旅に出ようと思っています。2人への気持ちに偽りはありませんが、旅が終わるまで待ってはいただけないでしょうか?」
不知火は、一度口を閉じると
「その旅は…」
とオレに何かを尋ね様とした。だが、その前に
「永遠様は、私達を置いていかれるつもりですか?」
と撫子が聞いてきた。オレは
「危険が伴うかもしれない旅なんだ。大事だからこそ連れて行けない。…大丈夫。必ず帰ってくるから」
と説得しようとしたが、撫子は、激しく首を振ると
「いやです。私は永遠様について行きます。いつ帰ってくるか分からない永遠様を待つなんて私にはできません。」
と言って、オレにしがみついた。桜は、つぶらな目でオレを見ると
「私達を置いていかないで…。」
と言って、目を潤ませた。不知火は、2人の姿を見て、出そうとした言葉を飲み込んだ。長門がため息をつく。そして、
「永遠殿がこの状況で口にするという事は、よほど大事な旅なのでしょう。故に留めはいたしません。ですが、娘達を娶ると宣言した以上、責任は果たして頂きたい。」
と言って、オレに真剣な眼差しを向ける。オレはその眼差しに応える様に体を向け、視線を返した。長門は、オレの視線を見届けると
「九尾の女は、一度決めたら決して譲りません。
ですので、どうか娘達も旅に連れて行って下さい。そして、必ず無事に里に連れ帰ってくると約束して下さい。」
と言って頭を下げた。その姿に不知火は、頷き、長門の肩に手を差し伸べると
「私からもお願い致しますわ。娘達の事、よろしくお願いします。」
と頭を下げた。オレは、一度目を閉じ、覚悟を決めると
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