上 下
44 / 75

第35話

しおりを挟む



「ごぼっごほっ!」

 したたかに水を飲み込んでしまったらしいヴィルヘルムの頭をなんとか呼吸が出来るように抱えて、川の流れに逆らわないように流されていく。

 この先が滝にでもなっているなら慌てて岸まで泳ぐが、上手くすれば走って逃げるよりも随分早く奴等から距離を取れるのではないだろうか。


「……身体の力をっ抜いて!」
 そういえば泳ぐのが苦手だと言っていた気がする、手足をバタつかせるヴィルヘルムになんとかそう伝えると、徐々にその身体から力が抜けてきた。
 しばらく流されていると水流も穏やかになってきて、オレは自然と迫ってきた岸辺の露出した巨大な木の根を掴んだ。

「……ヴィルヘルム!」
 彼の手にも木の根を掴ませると、なんとか意識はあったようで咳き込みながら水を吐くヴィルヘルムの背中を擦る。
 落ち着くのを待って彼の手に力が入っている事を確認して、木の根を伝って先に川から上がった。きっと腕の怪我で利き腕に力が入らないのだろう、ただでさえ体格差があるのに水を含んで更に重くなったヴィルヘルムの身体を岸へ引き揚げるべく力を入れた。

 まずは両肩をまた掴む場所を変えて上半身を、腰のベルトを掴み全身を岸に引き揚げてからやっと息をついた。まるでマラソンでも走ったかのような疲労感に、その場からしばらく動きたくなくなるが、せっかくあの場から逃げられたのにここで捕まる訳にはいかない。


 周囲を見渡すと、先程までとは違い大きな背の高い樹が密集した、森のような雰囲気の場所で月明かりは所々に届くものの先程の山の中腹とは違い鬱蒼としている。
 地面に傾斜もほとんどなくどちらが山の麓なのか、元いた方向なのかも分からない。しばらく周囲を歩いてみなければ現在地を確認出来そうにない。

 水を吸った服が身体にまとわりつき不快だ、体温もどんどん奪われているようで思わず身震いした。息を整えたヴィルヘルムが自身の剣を支えに立ち上がったので、オレもなんとか立ち上がる。
 血が滲んできた右腕が痛むのか体勢を崩しかけた彼の懐に入り、左腕を掴んでオレの肩に回して支える。このまま下山するのは無理だ、せめて追手が来ていてもやり過ごせるような隠れられるような場所が必要だ。


 精霊の泉の近くにあった洞窟を思い出し、ヴィルヘルムを支えながらなんとか時間をかけて切り立った崖の山肌沿いにしばらく歩くと、なんとか身を隠せられそうな洞のような横穴を見付けた。
 ちょうど目の前にも大きな木が生えていて、余程傍まで近寄られなければ気付かれそうにない。
 川で余程体力を消耗したのか、呼吸が浅いヴィルヘルムを静かに座るように補助する。右腕を押さえた彼の傍に屈んで怪我の具合を見ようと、彼の袖の釦を外して上げられる所まで捲り上げた。

 暗くてよくは見えないが切り傷の長さは20㎝程で、深い所で3㎝は斬り込まれている。
 やっと落ち着いて見た傷口に涙が出そうになるが、慌てて自分の腰に巻いていたリボンの事を思い出し傷口の少し上、腕の付け根の少し下を強めに縛った。これで止血くらいは出来るだろうか、ヴィルヘルムの利き手は右腕なのにこの怪我が原因で剣も握れないのではと血の気が引いてくる。


 傷の具合を見ながらしばし呆然としていたら怪我をしていない彼の左腕がオレの背中に回されて、こちらから彼の胸に寄り掛かる形で身体が密着した。驚いたが傷に触らないようにやや抵抗すると、片腕とは思えない力で強く抱き寄せられた。

「……怪我は」
 耳の傍から聞こえる擦れたような彼の声と、確かに感じる自分以外の体温に心底安心する。

「オレ?オレは怪我してない、ヴィルヘルムのお陰だ」
 ああしまった、まずはオレから勝手にローレンツさんの傍を離れた事を謝って、それから助けに来てくれたお礼を言いたかったのに、先に怪我の心配までされてしまった。

「ごめんオレ、ローレンツさんと離れるなって言われてたのに……」
 温かさにじんわりと涙が滲んできた、別に泣きたい訳じゃないのに自分の意思に反して流れてくる。オレの行動の結果がヴィルヘルムにこんな怪我を負わせてしまった。

 泣くなんて卑怯だ、優しい彼が人の涙に何も思わない訳がないのに、このタイミングで泣くなんて怒られたくない為の保身のようだと頭では分かっていても止まりそうにない。
 抱き締められているので、顔は見えていない筈だが今何か言ったら声が震えてしまいそうなので、固く口を噤んだ。


「……私は怒っている」

 オレの後頭部にちょうど彼の顎が乘って、その重さにまた泣きそうになる。

「君が自分自身を大事にしない事に……怒っているんだ」
 穏やかな口調で諭すように言われて、申し訳なさに強く唇を噛んだ。

「……ごめんなさい」

 もうただただ謝る言葉しか出て来ないが、反省の意が伝わるように誠心誠意を込めて謝る。
 少しの沈黙の後ヴィルヘルムから心底仕方ないなというため息が漏れた。
 やっと涙も止まったので、気付かれないように目元を拭ってヴィルヘルムの顔を正面から見た。


「私は君に謝られると弱い」

 しょうがないなと微笑んだ表情にドキリとした、というか近過ぎるのだ顔が。
 抱きしめられていた腕の力が緩むのが分かって不自然にならない様に身体を離した。
 月明かりに照らされた水も滴るイケメンにこんな至近距離で微笑まれたら、誰だって照れるだろ!と思いながら、平静を装って彼の隣に岸壁を背凭れにするように並んで座った。

 まだ心臓の音が五月蠅い……。


「そうだ、エルミアさんとは無事に会えたのか?」
「ああローレンツが保護してくれていた、今は町で西の出入り口の警備に当たっていた衛兵の治療をしている筈だ」
 町の出入り口の衛兵と言われて、数時間前の光景がフラッシュバックする。てっきり自分のせいで死んだと、殺してしまったのだと思っていた衛兵は生きていたようだ。
「……良かった!その人オレとルノの事、助けてくれようとしたんだ」
 無事に帰れたら是非お礼を言いたい、ヴィルヘルムや団長さんのように”当然の事をしたまでだ”と言われるかもしれないが、本当に生きていてくれて良かった。

「ルノ……とは鍛冶屋の前でイツキが話していた子どもか?」
「そうなんだ、あの時教会の関係者とかいう男女に追われていた男の子が、エルミアさんを見付けた裏路地の店から袋に詰められて……あのさっきの銀髪の男に攫われる所で……」
 ヴィルヘルムはあの銀髪の男に名前で呼び掛けていたから、エルミアさんから既にあの男の事をなにか聞いていたのだろう。

「それでイツキはろくに抵抗も出来ずに攫われたという事か」
「うっ……”攫われた”というか、大人しくついて行ったというか……」
 いや抵抗をして衛兵が1人怪我をしたので、無抵抗ではなかったのだが……。

「イツキには悪いが、あの少年も共謀犯という可能性はないだろうか?」
「え?……ルノが?いや、でも……」
 確かにオレがルノについて知っているのは、可愛らしい容姿とスリをしても悪びれず近付いて来る憎めない性格の少年という事くらいだが。

「でも……ルノは薬か魔法かなにかで眠らされているようだったし、第一オレがあの時エルミアさんを逃がして交代で店の裏口で待っていた事をあの男は知らなかった訳だから……山道を担いで歩くのも大変そうだったし、あまりメリットが無いんじゃないかな……」
 ルノについて確かに知らない事が多いが、あの男と仲間だったとしたら流石に荷物のように扱ったりはしなかったのではないかと思う。

「少なくても、オレにはそうは見えなかった」
 あくまで主観ではあるがと付け足すと、そうかと返事したヴィルヘルムは何事か考えている様子だ。
「イツキがなにか見聞きした情報はあるか?」
 ヴィルヘルムと別れてからだから、この山まで来る道中や廃墟で聞いた銀髪の男の話と、廃墟には子ども達が沢山いた事と、明日どこかに引き渡す予定らしいという要点だけを伝えた。

「あの男は明日、誰かにオレ達を引き渡すまでが仕事でその後の事は何も知らないと言ってたよ」
「明日か……どちらにしても時間が無いようだ」
 ぼそりと呟いたヴィルヘルムの言葉にオレは今更ながら重要な事を思い出した。


「そうだ!時間だ!!」

 オレの突然の声に驚いたヴィルヘルムが目を丸くしているが、構っていられない。
 話したい事が多過ぎてすっかり忘れていたのだ。

「時間が!止まってたんだ!!オレの魔法、だから気が付かなかったんだよ!」

 つい興奮して捲くし立てるように話してしまうオレと、反対に”何を言っているのかサッパリ分からない”という表情の彼を置いて、説明を始めた。

「ヴィルヘルムが崖から落ちる時、魔法を使ったんだよ!効果があるとは思わなかったんだけど、とにかくどんな効果でも良いから今しかないと思って」

「それで魔力を放った瞬間に自分以外の動きが……人もだけど多分雲も止まって見えたから、水なんかも止まるのかも?止まっていた時間は計ってないから、いやそもそも時計も止まっているだろうから計れないのか……」
 驚いた様子で何も言わないヴィルヘルムに、なるべく分かりやすいように伝えたいが自分でも未知の経験にやや興奮していて話がまとまらない。

「つまり、数秒だけど時が止められる。今までオレが魔法の練習をしている時も、静か過ぎて不安になる時があったけどまさか時間が止まっているなんて、想像もしていなかったから気が付かなかった」
 一気に喋ってしまい呆れられただろうか、この世界では一般的な魔法であるかどうかもよく分からないが、彼の驚きようからそうではないような気もする。


「……時を、止める?イツキ……君は、いや、しかし……」
 また考え込む様子のヴィルヘルムに、もしかしたら飛んでもない事を言ってしまったのかもしれないと今更ながら気が付いた。だがこの世界でオレがなんでも相談出来るのは彼以外に有り得ないので、遅かれ早かれ伝えておくべきだ。

 “時を止める魔法は法律で堅く禁止されている”とかだったら、どうしよう……。魔法の性質は矯正が効くのだろうか?もし時を止める魔法が禁止されているのなら、このままオレは魔法を使えないという可能性もある。

「すまない、驚いてしまって“時を止める”という魔法は今までに聞いた事がない」

「あっそうか……えーとオレの気のせいとかではないと思うんだけど、信じてもらえるかな」
 一瞬1人で“時を止めたぞ”と主張する危ない人物になるかと思ったが、すぐにヴィルヘルムが首を横に振ってくれたので、そんな心配は無用そうだ。

「イツキはその髪と瞳の色だけでも稀有な存在だ、魔法についてもむしろ聞いた事のない効果で当然かもしれない」
「そっか、良かった。危ない魔法で逮捕でもされるかと思ったよ」
 オレが冗談めかして言うと、今度はヴィルヘルムも肩から力を抜いたようだ。

「確かに使い様によっては危険な魔法だろう、それにより君の希少価値が上がったとも言える」
 ああ、それは全く嬉しくないなと思わず薄ら笑いを浮かべると、彼も困ったように眉を下げた。
 役に立てるかと思って覚えた魔法もまた、自分の首を絞める事になるかもしれず前途多難だ。



 急ぎ話しておくべき事を話して、2人して並んで随分位置の低くなった満月を見上げる。
 目の前が茂みになっているとはいえ、大木の大きな葉の隙間から差し込む月は、少ししか見えていないのにその存在を主張していた。

 月の明かりは自分達の手元や周囲を確認出来る分、オレ達を追って来ているであろう男達も動きやすい筈だ。

 オレも流石に今夜は疲労困憊であるが、ヴィルヘルムもそうなんだろう先程から口数も少ない。
 夜明けを待って山を下りようと打ち合わせた今、特にするべき事はない。かといって眠る訳にもないがただ黙っているとどうしても緊張状態が保てなくなりそうで、オレはここでやっと彼に黙っていた話を聞いてもらう事にした。


「ヴィルヘルム」
「……なんだイツキ」
 もしかしたら彼くらいになると、黙って休んでいれば少しは体力が快復するのかもしれない。傷も痛むだろうし体温も奪われる中、少しでも黙って体力温存したいのかもしれない。

「返事はいらないからさ、オレがこの国でヴィルヘルムに会うまでの話をさせてよ」


 どこからどうやってこの国に来たのか、そしてどうして帰れないし帰りたくないと思ったのか。
 正直オレにも分からない事が多く話せる事はほんの僅かだが、今彼に聞いてほしいと思った。

 返事が無いので彼の顔を見上げると、穏やかな湖畔の水面のような翡翠色の瞳にぶつかった。

「ありがとう。君が話したい時が、私の聞きたい時だ」
 どうしてそんな言葉が出てくるのか、頑なに話さなかった自分との人としての器の違いを感じそうになるが、そんな言葉は呑み込んだ。
「いや、こちらこそありがとう……待っててくれて」

 少々頭が変だと思われても良い、オレはこの時全てをヴィルヘルムに話す決意をした。


しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

幼い精霊を預けられたので、俺と主様が育ての父母になった件

雪玉 円記
BL
ハイマー辺境領主のグルシエス家に仕える、ディラン・サヘンドラ。 主である辺境伯グルシエス家三男、クリストファーと共に王立学園を卒業し、ハイマー領へと戻る。 その数日後、魔獣討伐のために騎士団と共に出撃したところ、幼い見た目の言葉を話せない子供を拾う。 リアンと名付けたその子供は、クリストファーの思惑でディランと彼を父母と認識してしまった。 個性豊かなグルシエス家、仕える面々、不思議な生き物たちに囲まれ、リアンはのびのびと暮らす。 ある日、世界的宗教であるマナ・ユリエ教の教団騎士であるエイギルがリアンを訪ねてきた。 リアンは次代の世界樹の精霊である。そのため、次のシンボルとして教団に居を移してほしい、と告げるエイギル。 だがリアンはそれを拒否する。リアンが嫌なら、と二人も支持する。 その判断が教皇アーシスの怒髪天をついてしまった。 数週間後、教団騎士団がハイマー辺境領邸を襲撃した。 ディランはリアンとクリストファーを守るため、リアンを迎えにきたエイギルと対峙する。 だが実力の差は大きく、ディランは斬り伏せられ、死の淵を彷徨う。 次に目が覚めた時、ディランはユグドラシルの元にいた。 ユグドラシルが用意したアフタヌーンティーを前に、意識が途絶えたあとのこと、自分とクリストファーの状態、リアンの決断、そして、何故自分とクリストファーがリアンの養親に選ばれたのかを聞かされる。 ユグドラシルに送り出され、意識が戻ったのは襲撃から数日後だった。 後日、リアンが拾ってきた不思議な生き物たちが実は四大元素の精霊たちであると知らされる。 彼らとグルシエス家中の協力を得て、ディランとクリストファーは鍛錬に励む。 一ヶ月後、ディランとクリスは四大精霊を伴い、教団本部がある隣国にいた。 ユグドラシルとリアンの意思を叶えるために。 そして、自分達を圧倒的戦闘力でねじ伏せたエイギルへのリベンジを果たすために──……。 ※一部に流血を含む戦闘シーン、R-15程度のイチャイチャが含まれます。 ※現在、改稿したものを順次投稿中です。  詳しくは最新の近況ボードをご覧ください。

【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!

梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!? 【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】 ▼第2章2025年1月18日より投稿予定 ▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。 ▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。

願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい

戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。 人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください! チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!! ※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。 番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」 「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824

異世界召喚チート騎士は竜姫に一生の愛を誓う

はやしかわともえ
BL
11月BL大賞用小説です。 主人公がチート。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 励みになります。 ※完結次第一挙公開。

無自覚な

ネオン
BL
小さい頃に母が再婚した相手には連れ子がいた。 1つ上の義兄と1つ下の義弟、どちらも幼いながらに イケメンで運動もでき勉強もできる完璧な義兄弟だった。 それに比べて僕は周りの同級生や1つ下の義弟よりも小さくて いじめられやすく、母に教えられた料理や裁縫以外 何をやっても平凡だった。 そんな僕も花の高校2年生、1年生の頃と変わらず平和に過ごしてる それに比べて義兄弟達は学校で知らない人はいない そんな存在にまで上り積めていた。 こんな僕でも優しくしてくれる義兄と 僕のことを嫌ってる義弟。 でも最近みんなの様子が変で困ってます 無自覚美少年主人公が義兄弟や周りに愛される話です。

傷だらけの僕は空をみる

猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。 生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。 諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。 身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。 ハッピーエンドです。 若干の胸くそが出てきます。 ちょっと痛い表現出てくるかもです。

どうやら生まれる世界を間違えた~異世界で人生やり直し?~

黒飴細工
BL
京 凛太郎は突然異世界に飛ばされたと思ったら、そこで出会った超絶イケメンに「この世界は本来、君が生まれるべき世界だ」と言われ……?どうやら生まれる世界を間違えたらしい。幼い頃よりあまりいい人生を歩んでこれなかった凛太郎は心機一転。人生やり直し、自分探しの旅に出てみることに。しかし、次から次に出会う人々は一癖も二癖もある人物ばかり、それが見た目が良いほど変わった人物が多いのだから困りもの。「でたよ!ファンタジー!」が口癖になってしまう凛太郎がこれまでと違った濃ゆい人生を送っていくことに。 ※こちらの作品第10回BL小説大賞にエントリーしてます。応援していただけましたら幸いです。 ※こちらの作品は小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しております。

処理中です...