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しおりを挟む蒼「・・・・自分でやるって言ったのにっ・・・・」
俺は、若干 ふてくされたようにそう言うと、シーツに包まって有馬に背を向けていた。
有「別にいいだろ?俺がいいって言ってるんだから。」
蒼「良くない!」
有「でも感じてただろ?」
有馬は俺を後ろから抱きしめると、俺の耳元でそう言った。
蒼「んっ・・・」
俺は有馬に耳元で囁かれると、またその声が頭の中に響く感じがして声を漏らした。
有「お前の全部が見たい」
蒼「そ、そういうのずるいですっ」
有「ずるくないだろ?本心なんだから」
蒼「そんな事言って、・・・け、結局俺の事、どう思ってるんですかっ!」
有「知りたいか?」
蒼「あ、当たり前ですよ!俺だけ部長を好きでいたって、片思いだったら辛いじゃないですかっ」
有「片思いね・・・」
有馬はそう言うと クスクスと笑い始めた。
俺はそんな有馬にムカついて、抱き締められている腕を解こうと 藻掻くが、ビクともしない。
蒼「ちょっとっ!人が真剣に話してるのにっ!」
有「高橋、お前 なんで俺の部署に異動になったか 理由知ってるか?」
蒼「そんなの知らないですよっ!それとこれのなんの関係があるっていうんですか!」
有「俺がお前を異動させた。」
蒼「え?!」
有「何で異動させたか分かるか?」
蒼「え・・・なんで・・・」
有「お前が欲しかったから」
有馬はそう言うと、俺のうなじにキスをする。
蒼「あっ・・・・んっ・・・」
有「お前の事ずっと見てたんだぞ。」
蒼「んっ・・・それってっ・・・あっ・・・俺の事っ・・・」
有「お前が俺を好きになるより ずっと前から 俺はお前が好きだったんだ」
有馬はそう言うと、俺のシーツを剥ぎ取って、俺をベッドに組み敷いた。
そして俺にゆっくりと口づける。
蒼「んっ・・・んぁっ・・・・んっ」
有馬と両想いだったんだと思うと嬉しくて、俺は積極的に自分から舌を絡めた。
有馬は俺から唇を離すと、それは俺の胸の先端に触れた。
蒼「あっ・・・・あぁっ」
その敏感な所を 有馬は音を立てながら吸いあげたり、甘噛みしてくる。
その快感に俺は体をピクッとさせると、有馬はそれを楽しむかのように もう一つの乳首にも触れた。
蒼「あっ・・・んっ・・・あっ・・・あっ」
有「気持ちいいか?」
蒼「もっとしてっ・・・・ぶちょうっ」
有「・・・・いつまで俺の事 部長って呼ぶ気だ?」
蒼「だ、だってっ・・・・・・」
有「拓海。ほら、言ってみろ」
蒼「た、た、たくみっ・・・・」
名前を呼ぶだけでどうしてこんなに恥ずかしいんだろう。
拓「いい子だ、蒼。」
蒼「っ・・・・・・」
俺は拓海に名前で呼ばれると、なんだか自分の名前が特別に思えてきて、嬉しくなった。
それと同時に恥ずかしさのあまり、顔がカーッと熱くなった。
拓「よく出来た いい子にはご褒美が必要だろう?」
拓海はそう言うと、俺のモノに手を這わせてくる。
勃起しっぱなしの俺のモノは触れられると、ピクリと弾んだ。
その反応に拓海はクスっと笑うと、俺の視界から消える。
そしてそれは突然やってきた。
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