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25、オーディンの愛しき者
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リックを伴ってミーミルの泉に行き、知恵と知識を得た。
片目を代償として。
ミーミルには、リックに治療させれば良いと言われたのだが、こんなケガはどうでも良い。
急かすグラニに跨がり、霞む視界でヴァルハラに帰ってコレだ。
「リック? リック?! どうした?!」
リックのぺニスをくわえ、小水を飲むつもりだった。
だが、リックがもよおしたのは、排泄ではなく性欲だったため、私は精液を飲み干す。
そしてなぜか私はそれ以降、正常な思考を失った。
ただひたすらに、求めて、気がつけば、リックの体に溺れ、極上なる小水を飲み、かけられて……。
今までに無いクリアな視界とすっきりとした気分に驚いている。
腕の中でぐったりと体を預け、気を失ったリックを抱きしめながら。
「この甘い香りはなんだ? 愛しい? この気持ちはなんだ? この小さな黒髪の青年が、なぜこんなにも愛しく感じる?」
『鑑定』《番いの香り》《主神オーディンの番いリック》
主神?! 私は神々の主となったのか?
それに私の《番いリック》? この小さな青年が私の番い?!
「そういえば、私の右目はなぜ見えているのだ?」
私は飛び散る小水を見て疑問をつぶやく。
『鑑定』《知る人ぞ知るリックの聖水》《味は究極の至高。効果は無限大。無限大の魔力を持つ》
「な、なんだと?! では《リックの聖水》で、私はこの状態にあるのか?!」
確かに究極の至高であった。
ただそれは、リックの全てがだ。
「ヴモ゛ー!」「があ゛!」「ア゛ア゛ーン゛!」「お゛ん゛!」「ヴル゛ル゛ル゛!」「コッ?」
「ツッ?! なんだお前達!」
牛のアウズンブラを先頭に、私の使いである渡り烏のフギンとムニン。
そして私の狼、ゲリとフレキ。
トテトテとマヌケに歩いて来るのは、金のタマゴを産むと言うガチョウか?
「な?! 止めないか! リックは私の番いだ!」
どうしたことだ?!
皆が嘗めて来るのは?!
まさかこの者共は、リックの味を知っていたのか?
皆の目が、欲望にギラ付いているだと?!
「待っ、待て、なぜ私まで嘗められているのだ?! あああ! リックの聖水か?!」
そうだった。私はリックの聖水を浴びたのだ!
「お前達! 私のリックに手……。いや、舌を出すな! ゲリ、此処を掃除しておけ。私達は湯を使う」
なんということだ。
私の番いであるリックはどれだけの者にこの《聖水》を知られているのだ?
危険ではないか。
よくも今まで、無事であったものだ。
「ん……。え? オーディン様?」
「リック、気が付いたか?」
「え? 此処はどこ?! なんでオーディン様とお湯に浸かっているの?!」
「此処は私の湯浴み場だ。私の精をその身に受け入れ、リックの聖水を私にかけたことは覚えているか?」
「~~?! お、覚えています。あ、後片付けを押し付けてしまって、ごめんなさい!」
「良い。片付けはゲリ達が進んでしていた」
「え? あ、あう。オレがおもらしして、あいつ等が、後片付け?!」
「その様子ならば《聖水》のことは知っていたのだな?」
「あう。ごめんなさい」
「まあ、過ぎた事は仕方ない。ただこれからは私の番いとして行動して貰う」
「つ、番い?! え?! オレをどうする気ですか?!」
「ん~? またあの香りがして来た。リック? 発情期か?」
「ちょ、待って?! ギャア! オーディン様のがぁ!」
「可愛いリック。愛しさで私ははちきれそうだ」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ン゛ン゛ン゛!」
「良い声で鳴く。さすが私の番いだ。どうだ? 私の味は? またイケそうか?」
「大きすぎる! 抜いて! もう無理ぃー!」
「その願い、先程までならば聞いてやれたが、番いと分かってしまった今では、叶えることはできぬ。私の子を成して貰わねばならぬからな」
「オレは男だぁー! 子供は無理ぃー!」
「私は神だ。心配は要らぬ」
「ひやぁ! アンン! ダメェ~! イクゥー!」
なんという愛しい生き物か。
中を少し突いただけで、こうも乱れるとは。
だが、まだまだ足りぬ。もっと貪りたい。
私の欲望が尽きぬ。
「今宵リックは私の子を孕むのだ。良いな?」
「オーディン様ぁー! ダメェ~! もう無理ぃー! ア゛ア゛ア゛ア゛!」
「クッッ! また私を締め上げて搾り取るのか? かまわぬぞ。もっと注ぎ込んでやろう」
さて、今宵より蜜月に入って、リックが子を産むまで。
楽しい毎日となりそうだ。
ただ、ロキが何かをしでかすか、気を付けておかねばならんな。
一度ヘルヘイムの巫女に占って貰おうか。
ん? リックはまた眠ってしまったか?
この者はなんという愛しさか。
まあ、閨が楽しいのは良い事だ。
片目を代償として。
ミーミルには、リックに治療させれば良いと言われたのだが、こんなケガはどうでも良い。
急かすグラニに跨がり、霞む視界でヴァルハラに帰ってコレだ。
「リック? リック?! どうした?!」
リックのぺニスをくわえ、小水を飲むつもりだった。
だが、リックがもよおしたのは、排泄ではなく性欲だったため、私は精液を飲み干す。
そしてなぜか私はそれ以降、正常な思考を失った。
ただひたすらに、求めて、気がつけば、リックの体に溺れ、極上なる小水を飲み、かけられて……。
今までに無いクリアな視界とすっきりとした気分に驚いている。
腕の中でぐったりと体を預け、気を失ったリックを抱きしめながら。
「この甘い香りはなんだ? 愛しい? この気持ちはなんだ? この小さな黒髪の青年が、なぜこんなにも愛しく感じる?」
『鑑定』《番いの香り》《主神オーディンの番いリック》
主神?! 私は神々の主となったのか?
それに私の《番いリック》? この小さな青年が私の番い?!
「そういえば、私の右目はなぜ見えているのだ?」
私は飛び散る小水を見て疑問をつぶやく。
『鑑定』《知る人ぞ知るリックの聖水》《味は究極の至高。効果は無限大。無限大の魔力を持つ》
「な、なんだと?! では《リックの聖水》で、私はこの状態にあるのか?!」
確かに究極の至高であった。
ただそれは、リックの全てがだ。
「ヴモ゛ー!」「があ゛!」「ア゛ア゛ーン゛!」「お゛ん゛!」「ヴル゛ル゛ル゛!」「コッ?」
「ツッ?! なんだお前達!」
牛のアウズンブラを先頭に、私の使いである渡り烏のフギンとムニン。
そして私の狼、ゲリとフレキ。
トテトテとマヌケに歩いて来るのは、金のタマゴを産むと言うガチョウか?
「な?! 止めないか! リックは私の番いだ!」
どうしたことだ?!
皆が嘗めて来るのは?!
まさかこの者共は、リックの味を知っていたのか?
皆の目が、欲望にギラ付いているだと?!
「待っ、待て、なぜ私まで嘗められているのだ?! あああ! リックの聖水か?!」
そうだった。私はリックの聖水を浴びたのだ!
「お前達! 私のリックに手……。いや、舌を出すな! ゲリ、此処を掃除しておけ。私達は湯を使う」
なんということだ。
私の番いであるリックはどれだけの者にこの《聖水》を知られているのだ?
危険ではないか。
よくも今まで、無事であったものだ。
「ん……。え? オーディン様?」
「リック、気が付いたか?」
「え? 此処はどこ?! なんでオーディン様とお湯に浸かっているの?!」
「此処は私の湯浴み場だ。私の精をその身に受け入れ、リックの聖水を私にかけたことは覚えているか?」
「~~?! お、覚えています。あ、後片付けを押し付けてしまって、ごめんなさい!」
「良い。片付けはゲリ達が進んでしていた」
「え? あ、あう。オレがおもらしして、あいつ等が、後片付け?!」
「その様子ならば《聖水》のことは知っていたのだな?」
「あう。ごめんなさい」
「まあ、過ぎた事は仕方ない。ただこれからは私の番いとして行動して貰う」
「つ、番い?! え?! オレをどうする気ですか?!」
「ん~? またあの香りがして来た。リック? 発情期か?」
「ちょ、待って?! ギャア! オーディン様のがぁ!」
「可愛いリック。愛しさで私ははちきれそうだ」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ン゛ン゛ン゛!」
「良い声で鳴く。さすが私の番いだ。どうだ? 私の味は? またイケそうか?」
「大きすぎる! 抜いて! もう無理ぃー!」
「その願い、先程までならば聞いてやれたが、番いと分かってしまった今では、叶えることはできぬ。私の子を成して貰わねばならぬからな」
「オレは男だぁー! 子供は無理ぃー!」
「私は神だ。心配は要らぬ」
「ひやぁ! アンン! ダメェ~! イクゥー!」
なんという愛しい生き物か。
中を少し突いただけで、こうも乱れるとは。
だが、まだまだ足りぬ。もっと貪りたい。
私の欲望が尽きぬ。
「今宵リックは私の子を孕むのだ。良いな?」
「オーディン様ぁー! ダメェ~! もう無理ぃー! ア゛ア゛ア゛ア゛!」
「クッッ! また私を締め上げて搾り取るのか? かまわぬぞ。もっと注ぎ込んでやろう」
さて、今宵より蜜月に入って、リックが子を産むまで。
楽しい毎日となりそうだ。
ただ、ロキが何かをしでかすか、気を付けておかねばならんな。
一度ヘルヘイムの巫女に占って貰おうか。
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