君の小水が飲みたい

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18、アイスクリームとにゃんにゃん

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「ただいま帰りました。フッラさん、コレ、お土産です。早く食べて下さいね? 溶けちゃうから」

「リック? お帰り。遅かったね? お土産かい? 溶ける?」

「フッラ、こっちで座って食べなさい。リック、お帰り。何時もありがとうな」

「あ、ソレ、アイスクリームです! グラさんの分もありますからね! もうお店おしまいなら、コレ、かけてどうぞ!」

 うわ! お客さんいないのに、オレを店開けて待ってて、くれたんだ!
 『垂涎の蜜酒』は是非かけて食べて貰わないと。

「リック、飯はまだだろう? ソレと一緒に俺達と食おう」

「はい! 手、洗って着替えて来ます!」

 嬉しいぜ!《クロネコ亭》オレ絶対出ていかねえ!
 グラさんすっげえ優しい! 良いお父さんになるぞきっと。

「遅くなりました! いただきます!」

「リック~! これ美味しいにゃ! ありがとうにゃ!」

 あ、フッラさん、語尾が猫になってる。
 うわ。グラさんの耳、ピルピル震えてるよ?!
 めっちゃ可愛いんだけど?!
 っか~! モフりてえ!

「リック、あんまりそんな目で見んな。変なきぶんになるにゃ」

 グラさん、酔ってる?!
 『にゃ』って言っちゃってるから。
 いや、しっぽ! オレの腰、タシタシしてるから!
 っくぅ~! モフりてえ~!
 なんて可愛いんだー!

「ホントに、リックは美味しいにゃ! グラもそう思うにゃ?」

「フッラも美味いにゃよ? テチッ、テチッ。ほら、美味いのにゃ」

「う、恥ずかしいにゃよ? 寝室に行くにゃ」

「じゃあ、リック、ごちそうさまにゃ。おやすみにゃ。フッラ、待つにゃ~ん」

 ラブラブじゃん?
 てか、グラさん、完全に酔ってたよな。
 猫獣人を酔わせるとあんなに危険な可愛いさになるんだ?!
 フッラさんも美味しいもん食ったら、あんなになるんだ?
 ヤバイぜ。
 ああ~! 早く赤ちゃん産まれないかなぁ~!
 絶対、可愛いじゃん!

「アオオーン。ニャオ~ン」「ふにゃ~ん、なおお~ん」

 げ?! グラさんとフッラさん……。ヤってらっしゃる?!
 勃起たたねえ。さすがに、勃起ねえけど。
 うらやましいぞ~!
 オレもにゃんにゃんしてえ~!

「風呂入って寝よう」
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