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君、愛し 恋し 淵
月命日に白百合
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「一葉、お兄ちゃんは今日、遅くなるから夕飯の用意しをないでって柚ちゃんに伝えておいて」
「お兄ちゃん充電が切れちゃたの? 二葉のスマホ貸してあげるよ?」
「有り難う。大丈夫だから、でも、時間が欲しいから、柚ちゃんには、心配しなくていいって伝えておいて」
「帰って来る?」
ああ、一葉が不安そうにしている。今日は絶対に家に帰って来ないといけなくなった。
「遅くても帰るから、心配しなくていいよ?」
今日は初恋の人の月命日だから、お酒と白百合を持ってお墓参りに来た。
「先を越されちゃった。孝一父さんが来たんだね。父さんもバーボンと白百合なんだ?」
僕はカサブランカとグラスに二杯のお酒をお供えして手を合わせる。
「おじいちゃんと仲良くしているの? 僕は今でも約束を守ってるよ?」
本当はお泊りしたかったんだけど、一葉が心配するから今日は帰るよ。
夢でもいいから逢いに来て。嘘つきさん。
「じゃあ、また来るから」
総監の奥様に遊びに来て欲しいって言われてたっけ、顔だけ見せて帰ろうかな。
総監がオムツで鞭を振るわれるシーンって僕は必要なのかな?
奥様は女王様だけど、旦那様は甘えたいバブー。
一度プレイしてみればって提案は確かにしたけどね、見せて萌える人達だったんだなぁ。
「君、教授のお孫さん?!」
あ、この人知ってる。広域の幹部だ。
「どちら様ですか?」
この人を一般人が知ってちゃダメ。僕はファイル貰って気をつけてって言われてたっけ。
まさか出会うとは思わなかったよ。
「昔、岩城教授に少しの間、色々とお世話になかったんだ。君は教授に似ているな。俺の名刺だ」
「プライベート名刺ですね? お名前だけ拝見しましたので、お返しします」
この人の後ろで、黒いお兄さんがムッとしているから、返してしまおう。
「君、プライベートだからかまわないんだ。それとも俺の息がかかるとまずいのか?」
僕のお付き合いだと多分に。でも今更なのかな? どうしようかなぁ?
「あ゛?! 坊主、しかとか?! さっきから生意気なんだよ!」
僕が考えていたら、黒いお兄さんがグラサンを外して僕を睨んで来た。
正直、僕には、柚ちゃんの笑顔のほうが怖いと思うよ?
「あ゛あ゛ん、黙れやゴラ゛?!」
広域の幹部さん、お兄さんをワンパンで殴り飛ばしちゃった。
「君、悪いな、躾が出来て無くて」
「正一です。お名刺は、お預かりしておきます」
「そうか、いらなくなったら、連絡をくれ。直接引き取りに行く」
手首を掴んで親指で撫でて来た。ヤバイ! しゃがまれた!
「本当はつま先がイイんだが、我慢しておこう」
上目遣いで手首を嘗めている。どうしようかなぁ~?
膝頭でも踏んでみようかな?
「僕達しか見てませんね?」
あ、僕の靴先にキスした。また特殊な。
「踏んで欲しいですか?」
股間がフル勃起してるんだけど? 両膝ついて腰を突きだしているから、まあ踏んどく?
「コレくらいですか? もっと? 欲張りさんですね」
伝家の宝刀なんて使う日が来るとは思わなかった。
あ、ヤバイ! 出してる?!
「クッ! フウッ!」
「コレ、使って下さい」
僕のハンカチを荒い息をしている人の手に押し付けて、手首を放して貰う。
「違うからね?!」
股間の粗相を拭き取れ! 鼻に持っていって嗅ぐなよ! おかずじゃないんだからね!
「早めに着替えて下さい」
結局僕はハンカチをむしり取り、男のズボンを引き下ろし、拭き取ってやった。
デカチンめ!
乱暴にしたらまた硬くなったから、そっと優しく拭いたら、萎えた。
「俺もここまでだとは思ってなかった。次は来月か?」
大型犬の躾?! 僕は飼い主なの?!
また変なものを拾ってしまった。
「ハア。いい子にはご褒美をあげますから、危ないことはしないで下さい」
「ほう? プライベート名刺で俺が誰だかわかったのか?」
「僕、付き合いが広いんで、だから、いい子にして下さいね?」
「おやじ以外のご主人様が出来ちまったのか? この俺に?」
「今お返ししましょうか?」
名刺を出したら、また手首を取られて跪かれた。
「来月か? 長いな」
「太股に縋らないで下さい」
不毛だ。帰ろう。
「お兄ちゃん充電が切れちゃたの? 二葉のスマホ貸してあげるよ?」
「有り難う。大丈夫だから、でも、時間が欲しいから、柚ちゃんには、心配しなくていいって伝えておいて」
「帰って来る?」
ああ、一葉が不安そうにしている。今日は絶対に家に帰って来ないといけなくなった。
「遅くても帰るから、心配しなくていいよ?」
今日は初恋の人の月命日だから、お酒と白百合を持ってお墓参りに来た。
「先を越されちゃった。孝一父さんが来たんだね。父さんもバーボンと白百合なんだ?」
僕はカサブランカとグラスに二杯のお酒をお供えして手を合わせる。
「おじいちゃんと仲良くしているの? 僕は今でも約束を守ってるよ?」
本当はお泊りしたかったんだけど、一葉が心配するから今日は帰るよ。
夢でもいいから逢いに来て。嘘つきさん。
「じゃあ、また来るから」
総監の奥様に遊びに来て欲しいって言われてたっけ、顔だけ見せて帰ろうかな。
総監がオムツで鞭を振るわれるシーンって僕は必要なのかな?
奥様は女王様だけど、旦那様は甘えたいバブー。
一度プレイしてみればって提案は確かにしたけどね、見せて萌える人達だったんだなぁ。
「君、教授のお孫さん?!」
あ、この人知ってる。広域の幹部だ。
「どちら様ですか?」
この人を一般人が知ってちゃダメ。僕はファイル貰って気をつけてって言われてたっけ。
まさか出会うとは思わなかったよ。
「昔、岩城教授に少しの間、色々とお世話になかったんだ。君は教授に似ているな。俺の名刺だ」
「プライベート名刺ですね? お名前だけ拝見しましたので、お返しします」
この人の後ろで、黒いお兄さんがムッとしているから、返してしまおう。
「君、プライベートだからかまわないんだ。それとも俺の息がかかるとまずいのか?」
僕のお付き合いだと多分に。でも今更なのかな? どうしようかなぁ?
「あ゛?! 坊主、しかとか?! さっきから生意気なんだよ!」
僕が考えていたら、黒いお兄さんがグラサンを外して僕を睨んで来た。
正直、僕には、柚ちゃんの笑顔のほうが怖いと思うよ?
「あ゛あ゛ん、黙れやゴラ゛?!」
広域の幹部さん、お兄さんをワンパンで殴り飛ばしちゃった。
「君、悪いな、躾が出来て無くて」
「正一です。お名刺は、お預かりしておきます」
「そうか、いらなくなったら、連絡をくれ。直接引き取りに行く」
手首を掴んで親指で撫でて来た。ヤバイ! しゃがまれた!
「本当はつま先がイイんだが、我慢しておこう」
上目遣いで手首を嘗めている。どうしようかなぁ~?
膝頭でも踏んでみようかな?
「僕達しか見てませんね?」
あ、僕の靴先にキスした。また特殊な。
「踏んで欲しいですか?」
股間がフル勃起してるんだけど? 両膝ついて腰を突きだしているから、まあ踏んどく?
「コレくらいですか? もっと? 欲張りさんですね」
伝家の宝刀なんて使う日が来るとは思わなかった。
あ、ヤバイ! 出してる?!
「クッ! フウッ!」
「コレ、使って下さい」
僕のハンカチを荒い息をしている人の手に押し付けて、手首を放して貰う。
「違うからね?!」
股間の粗相を拭き取れ! 鼻に持っていって嗅ぐなよ! おかずじゃないんだからね!
「早めに着替えて下さい」
結局僕はハンカチをむしり取り、男のズボンを引き下ろし、拭き取ってやった。
デカチンめ!
乱暴にしたらまた硬くなったから、そっと優しく拭いたら、萎えた。
「俺もここまでだとは思ってなかった。次は来月か?」
大型犬の躾?! 僕は飼い主なの?!
また変なものを拾ってしまった。
「ハア。いい子にはご褒美をあげますから、危ないことはしないで下さい」
「ほう? プライベート名刺で俺が誰だかわかったのか?」
「僕、付き合いが広いんで、だから、いい子にして下さいね?」
「おやじ以外のご主人様が出来ちまったのか? この俺に?」
「今お返ししましょうか?」
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不毛だ。帰ろう。
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