悠久の流れ2000年の愛

悠久の流れ２０００年の愛

「NIKODEMO」ユダヤ人であり、２０００年前に実在した人物でイエスに共鳴した人物。ニコデモは、ファリサイ派の最高法院の議員であったが、イエスに敬意を払いイエスを弁護した。私の夫である。これより２０００年の時の流れの中で、繋がれた縁を現世に移した幻を私は語る。私は、仏教徒であり、キリスト教とは無縁であった。そんな私に、ひょんなことから聖書を学ぶ機会が巡ってきた。その聖書を学ぶ内に、主イエス・キリストの罪の贖いと、キリストの十字架に架けられて死に復活された出来事に私は興味を傾ける内に、ユダヤ人でファリサイ派のニコデモに他人以上の親しみを感じた。そして就寝前にニコデモの福音書を開くと、２０００年前に私がニコデモの妻として彼の愛を受けて幸せに暮らす中で、イエスの受難に共鳴し苦悩する彼の姿を夢幻に見るのでした。              ニコデモ福音書第十章  。     一緒に十字架につけられた悪党の一人が悪態をついてイエスに言った。「もしも、お前がキリストなら、自分で自分を救い、また、俺達を救ってくれればいいだろう」デュスマスという名の男の方が相手を叱って言った「お前は同じ刑を受けていながら、神を恐れることをしないのか。俺達には当然のこと。俺達は自分のやったことにふさわしい罰を受けているのだから。しかし、この方は何も悪いことをしておいででない。」そう言った。「主よ、汝の御国にて私を思い出してくださいますように。」イエスは彼に言った、「まことにまことに汝に告ぐ、今日汝は我と共に天国にいるであろう。」このように彼らが話していると、そこに、もう一人、肩に十字架を背負った卑しい男が来た。この人に聖なる父祖達は言った「あなたは強盗のように見えますが、それに肩に十字架を担いでおいでですが、いったいどなたですか。」その人が答えるには、「あなたがおしゃるように、私は世の中にいた時は強盗、盗人でした。それで、ユダヤ人達は、私を捕まえ十字架刑に処したのですが、それは、ちょうど私達の主イエス様と同時じでした。主が十字架に架けられ給う時に、いろいろな奇跡がおこり、それを見て私は信じました。私はキリスト様に呼びかけて言いました。「主よ、あなたが王として支配なさる時どうぞ私のことをお忘れにならないでください」。と、すぐに主は返事をしてくださり、「まことにまことに汝に言う。今日、すでに汝は我と共に天国にいるであろう。」と言われ私は自分の十字架を担いで天国に来たのですが、そこで、大天使ミカエル様にお会いしましたので、申しました。「十字架につけられた私達の主イエス様が私をここに遣わし給うたのです。ですからエデンの園の門の中に私を入れて下さい」、と、すると、入り口の燃える剣が十字架を見て、開き私は入ることができました。そうして大天使様が私におっしゃいました。「暫く待っているがよい。人類の始祖であるアダムが義人達と共に来て、彼らもまた中に入ってくるから」と。言うわけで「今あなた方をお見受けしたので、迎えに参ったところです。」これらのことを聞いて聖者達は大声で叫んで言った「我らの主キリストは偉大なるかな。その御力は偉大なるかな」このように、ニコデモは、イエスの最期に立ち会い、天界へ召さた盗賊の描写を福音書に残した。ニコデモは、死後に「聖人」として認められた。 私は、彼の妻とは言え、彼に抱かれること無く先立たれた。私は彼の身の回りのお世話をする下女の様な存在であった。彼は、私の肉体を弄ることは決して無く、いつも背中をむけて寝たのでした。  彼は、イエスに共鳴し敬意を払っていた。イエスが最高法院の裁判で、議員達に「我々の律法では、罪証がなければ裁かないでは無いか」と 長老を諌めイエスを弁護するも、大祭司にねじ伏せられる。そして、ポンティオ・ピラトに十字架刑に架けられた。イエスが人類の罪を贖う為、２０００年経過しても尚、今世紀迄人類の罪を贖う神イエス・キリスト教は、廃れること無く人々をお救いくださる。そして、私も彼ニコデモと夢幻で逢瀬を重ねた。２０００年前の彼は神に仕えていた為、女体の肉体が神との間の隔たりを嫌い私の肉体を欲することは無かった。とニコデモは私に囁やき、私は夢の中で優しく夫ニコデモに抱かれた。その日は私の誕生日であった。２０００年の歓喜を私はあじわい、この絆は永久にあろう。私は転生を繰り返し、この歓喜の絆に２０００年間浸って来たのだろう。そして、彼ニコデモは、２０００年前の時空間に囚われている。イエスの処刑後に、使徒達と聖母マリアとともにイエスを岩窟穴の墓に埋葬した。その後、彼ニコデモは、ファリサイ派の最高法院の地位をあっさり棄て、キリスト教徒となり、ユダヤ人に暗殺され、呆気なく死んでしまう。             
そこに、ヨハネの福音書に於ての一節から、「イエスを信じると告白すれば人間には誰も与えることができない、素晴らしいことがその人に起きる。聖霊の風が吹いて来て、その人を新しく生まれ変わらせる。そして神の国と言う救いの世界に導き入れることだ。また、「神の子」と言う資格が与えてもらえると言うことだ。それが用意されている。「水と霊」イエスがもたらす新しい恵みであり、イエスが下さる物をもらわなければ神の国を見ることはできない。私の２０００年の時を超えた歓喜は「水と霊」であると願いたい。