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新たな人生
間違い無く君達は血が繋がっている
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次の日。
レムリアとローズは、一緒に街に出ていた。
(あれから百年以上経ってるのに、殆ど変わらないな…)
何の因果か、私はまたもサウスペドラ王国のクルシュドで生まれ育っていた。
(まぁ…そうは言っても、クルシュドでも一番端っこの方だけど)
今日は、ローズと一緒に買い物に来ていた。
何やら、ローズにはどうしても欲しい物があるみたいなのだ。
「レムリア見て!これよこれ。これが欲しかったの!」
「何々?『これで彼も貴女に夢中!魅惑の香りで洗脳中!』…………何これ?」
薄ピンクの液体が入った香水。
可愛らしい小瓶に入っているのだが、「此処までする?」と思わず思ってしまう程に厳重に密封されたその香水に、何処か恐ろしさを感じる。
(まず、キャッチコピーがヤバいよ。『洗脳中!』って…。しかも、匂いも薔薇ぽいローズの香りって……)
どっちも同じだろ!…と、思ったのはきっと私だけでは無い筈だ。
「知らないの?今人気のマダムゴリラットが作ってる香水!」
「それ、絶対マダムじゃ無い。そもそも、人間じゃ無いと思う」
何なの?マダムゴリラットって…。
「何、変な事言ってるのよ。それより、この香水付けて好きな人に告白すると、今まで相手にしてくれなかった相手でも必ず成功するって凄い噂なんだから!」
洗脳中って書いてありますからね。
「ローズは、このあやし……凄い香水付けて誰に告白するの?」
「レムリアには教えてあげる。実は…」
耳元でローズが名前を言う。
その相手の名前を聞いて、レムリアは驚いた。
「えっ!?…………本気?」
「勿論!」
予想外の相手過ぎた。
「……あ~、頑張って」
レムリアには、それしか言えない。
その後、色んな店を見て回り日が暮れる前にはローズと帰路に着く。。
前世で死んだあの場所には行ってない。
今はレムリアとしての自我が強く、レムだった時のことは何処か他人事に思える。強いて言えば、誰かの人生を書いた物語を読んでいる様な感じだ。
「過去は過去。今は今だしねー」
「何か言った?」
「今が幸せだなぁって」
「何、おばあちゃんみたいな事言ってるのよ。私達まだ8歳よ?ピチピチの」
(いや、八歳なのにあの香水を使おうとするローズもどうかと思うよ…)
ーー数日後。
「レムリア!好きです。付き合ってください!」
ローズの家に遊びに行くと、何回目かの告白をリュシルにされる。
しかし、その背後の棚には。
『これで彼女も貴方に夢中!女心を鷲掴み!~あの頃の青春の香り~』
(確かに私は心を鷲掴みにされた…。キャッチコピーにな!何なの?あの頃の青春の香りって…)
逆に気になり過ぎて、リュシルの告白をすっかり流してしまったレムリア。何より、僅か六歳のリュシルがどうやってあの香水を手に入れたのかが非常に気になるのだった。
レムリアとローズは、一緒に街に出ていた。
(あれから百年以上経ってるのに、殆ど変わらないな…)
何の因果か、私はまたもサウスペドラ王国のクルシュドで生まれ育っていた。
(まぁ…そうは言っても、クルシュドでも一番端っこの方だけど)
今日は、ローズと一緒に買い物に来ていた。
何やら、ローズにはどうしても欲しい物があるみたいなのだ。
「レムリア見て!これよこれ。これが欲しかったの!」
「何々?『これで彼も貴女に夢中!魅惑の香りで洗脳中!』…………何これ?」
薄ピンクの液体が入った香水。
可愛らしい小瓶に入っているのだが、「此処までする?」と思わず思ってしまう程に厳重に密封されたその香水に、何処か恐ろしさを感じる。
(まず、キャッチコピーがヤバいよ。『洗脳中!』って…。しかも、匂いも薔薇ぽいローズの香りって……)
どっちも同じだろ!…と、思ったのはきっと私だけでは無い筈だ。
「知らないの?今人気のマダムゴリラットが作ってる香水!」
「それ、絶対マダムじゃ無い。そもそも、人間じゃ無いと思う」
何なの?マダムゴリラットって…。
「何、変な事言ってるのよ。それより、この香水付けて好きな人に告白すると、今まで相手にしてくれなかった相手でも必ず成功するって凄い噂なんだから!」
洗脳中って書いてありますからね。
「ローズは、このあやし……凄い香水付けて誰に告白するの?」
「レムリアには教えてあげる。実は…」
耳元でローズが名前を言う。
その相手の名前を聞いて、レムリアは驚いた。
「えっ!?…………本気?」
「勿論!」
予想外の相手過ぎた。
「……あ~、頑張って」
レムリアには、それしか言えない。
その後、色んな店を見て回り日が暮れる前にはローズと帰路に着く。。
前世で死んだあの場所には行ってない。
今はレムリアとしての自我が強く、レムだった時のことは何処か他人事に思える。強いて言えば、誰かの人生を書いた物語を読んでいる様な感じだ。
「過去は過去。今は今だしねー」
「何か言った?」
「今が幸せだなぁって」
「何、おばあちゃんみたいな事言ってるのよ。私達まだ8歳よ?ピチピチの」
(いや、八歳なのにあの香水を使おうとするローズもどうかと思うよ…)
ーー数日後。
「レムリア!好きです。付き合ってください!」
ローズの家に遊びに行くと、何回目かの告白をリュシルにされる。
しかし、その背後の棚には。
『これで彼女も貴方に夢中!女心を鷲掴み!~あの頃の青春の香り~』
(確かに私は心を鷲掴みにされた…。キャッチコピーにな!何なの?あの頃の青春の香りって…)
逆に気になり過ぎて、リュシルの告白をすっかり流してしまったレムリア。何より、僅か六歳のリュシルがどうやってあの香水を手に入れたのかが非常に気になるのだった。
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