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新たな人生
父side
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俺には大切な宝物が2つある。1つは、妻のアイシャ。ガキの頃街で見かけた彼女に一目惚れして口説き落とした。もう1つは、娘のレムリア。
あれはまだアイシャがレムリアを身篭った時だった。
「ねぇアラン」
「どうしたアイシャ?」
「生まれてくる子の名前なんだけど…レムリアって如何かしら?」
「おいおい。まだ生まれてくる子が女の子かもわからないんだぞ?」
「ううん。この子は絶対女の子よ」
いつになく強い意志のこもった瞳。
「あっ!今この子お腹を蹴ったわ!ほら、触ってみて?」
アイシャに手をお腹に導かれる。
ポコッポコ
「はは!本当だな。こんなに元気なんだ男の子じゃないか?」
「ぜーーたいに女の子よ!」
彼女の幸せそうな顔を見つめる。
「母親がそこまで言うならそうだろうなぁ」
「…アラン。この子を絶対に守り抜きましょうね」
「急にどうしたんだ?当たり前だろう?俺たちの子供だぞ?」
少し不安げに話す彼女に明るく言う。
「そうよね?でも急にそう思ったの。…やっぱり初めての妊娠だから不安なのかしら?」
それから数ヶ月後。
「ゔ~っ!!ハッハッ…ふぅゔ~っ!」
産気づいた彼女のいる部屋の外をウロウロしながら待つ。どの位時間が経ったのか。
「ホンギャア~!」
「!!」
聞こえた泣き声に扉を開ける。
「アイシャっ!」
「あらあら。気の早い旦那様ですねぇ」
助産師の先生に笑顔で言われる。
「アラン…。みて?やっぱり女の子だったでしょう?」
布に包まれた赤子を抱き寄せ顔を見る。
「まぁ!どうしたの?子供みたいに泣いちゃって」
「…え?」
彼女に言われて漸く自分が泣いている事に気が付いた。
「わからない…。わからないけどこの子の顔を見た瞬間、ようやく会えたと思ったら…急に」
「あなたも?実は私もよ。この子を腕に抱いた瞬間、同じ事を思ったの」
娘を腕に抱き笑う姿を見た瞬間強く思う。
ー 今度こそ守ってみせる
何故そう思ったのかは今でもわからない。
でも…。
「お父さん、お母さん。おはよう~」
「おはようレムリア。ご飯できてるわよ」
「ん~」
「この子ったら、まだ寝ぼけてるのね。ほら!起きなさい!」
「ははっ!レムリア、早く起きないと母さんのカミナリが飛んで来るぞ~」
「あなた!」
この温かい日常がいつまでも続く様に…。大切な宝物を守り抜くと誓った。
あれはまだアイシャがレムリアを身篭った時だった。
「ねぇアラン」
「どうしたアイシャ?」
「生まれてくる子の名前なんだけど…レムリアって如何かしら?」
「おいおい。まだ生まれてくる子が女の子かもわからないんだぞ?」
「ううん。この子は絶対女の子よ」
いつになく強い意志のこもった瞳。
「あっ!今この子お腹を蹴ったわ!ほら、触ってみて?」
アイシャに手をお腹に導かれる。
ポコッポコ
「はは!本当だな。こんなに元気なんだ男の子じゃないか?」
「ぜーーたいに女の子よ!」
彼女の幸せそうな顔を見つめる。
「母親がそこまで言うならそうだろうなぁ」
「…アラン。この子を絶対に守り抜きましょうね」
「急にどうしたんだ?当たり前だろう?俺たちの子供だぞ?」
少し不安げに話す彼女に明るく言う。
「そうよね?でも急にそう思ったの。…やっぱり初めての妊娠だから不安なのかしら?」
それから数ヶ月後。
「ゔ~っ!!ハッハッ…ふぅゔ~っ!」
産気づいた彼女のいる部屋の外をウロウロしながら待つ。どの位時間が経ったのか。
「ホンギャア~!」
「!!」
聞こえた泣き声に扉を開ける。
「アイシャっ!」
「あらあら。気の早い旦那様ですねぇ」
助産師の先生に笑顔で言われる。
「アラン…。みて?やっぱり女の子だったでしょう?」
布に包まれた赤子を抱き寄せ顔を見る。
「まぁ!どうしたの?子供みたいに泣いちゃって」
「…え?」
彼女に言われて漸く自分が泣いている事に気が付いた。
「わからない…。わからないけどこの子の顔を見た瞬間、ようやく会えたと思ったら…急に」
「あなたも?実は私もよ。この子を腕に抱いた瞬間、同じ事を思ったの」
娘を腕に抱き笑う姿を見た瞬間強く思う。
ー 今度こそ守ってみせる
何故そう思ったのかは今でもわからない。
でも…。
「お父さん、お母さん。おはよう~」
「おはようレムリア。ご飯できてるわよ」
「ん~」
「この子ったら、まだ寝ぼけてるのね。ほら!起きなさい!」
「ははっ!レムリア、早く起きないと母さんのカミナリが飛んで来るぞ~」
「あなた!」
この温かい日常がいつまでも続く様に…。大切な宝物を守り抜くと誓った。
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