JKは元女帝⁉︎

女帝、友達が出来る。

先生が教室から出て行った後、教室内は妙に静かだった。皆がチラチラと私を伺う様に見ている。

(…眠い。)

この席は暖かい日差しが当たるので気持ちよくて眠くなる。そんな時、1人の女子がこちらにやって来た。

「あっあの！」
「ん？」

伏せていた顔を上げるとそこには可愛い美少女がいた。

「わっ私！佐倉っ…佐倉萌って言います！わた…私とお友達になって下さい！」

佐倉さんはその大きな目に涙を溜めながら手を差し出した。勇気を振り絞り私に声を掛けたんだとわかるその様子に知らずに笑みが零れる。その瞬間、クラス中が息を飲んで彼女を見つめる。

「…私の名前は佐藤麗。麗って呼んで？よろしく萌。」
「！！うっうん！よろしく麗ちゃん！」

彼女の手を握ると萌は、ギュッと私の手を握り返し花の様な笑顔を浮かべた。