JKは元女帝⁉︎

ハルン

文字の大きさ
上 下
5 / 22

女帝、説明を受ける。

しおりを挟む
「それでは教室に着くまでにこの学園の事をお話ししますね。」

そう言うと高橋先生は私に話し始めた。

「まず、寮の事から説明します。生徒達の住む寮は男子寮・女子寮と別れ隣り合っています。2階から上が生徒達の住む階となっており1人一部屋ですので落ち着くと思いますよ。部屋の中にはキッチンやお風呂などが完備されています。勿論、お部屋で食事をしてもいいですし1階の食堂で食事をしても大丈夫です。1階は共同スペースとなっているので仲良くなった人達と過ごす事が出来ます。寮はこの様な感じです。」
「わかりました。」

(1人部屋なのは嬉しいな~。)

「次に学園の話をします。学園は1学年がA~Cクラスまであります。Aが家柄が高い生徒や秀才達がいるクラスです。佐藤さんは秀才の方ですね。BがAの1ランク下な生徒と考えていただいた方が分かりやすいかと。Cには一般家庭より多少裕福な生徒達がいます。1年は3階、2年は2階、3年は1階にクラスがあります。生徒達のクラスや職員室、理事長室がある校舎が本校。生徒会室や移動教室で使う教室がある校舎が基本的に東校舎と呼ばれています。」
「説明ありがとうございます。」

丁度、教室に着いた。

「では、私が呼んだら入って来てください。」

そのまま高橋先生は教室に入っていく。

「皆さん。今日からこのクラスに編入する事になった佐藤さんです。佐藤さんどうぞ。」

呼ばれたので中に入る。するとたくさんの視線を感じた。

「今日からこの学園に編入する事になりました。佐藤麗です、よろしくお願いします。」

軽く頭を下げてクラスを見渡すと、殆どの生徒が顔をほんのり赤くしてこちらを見ていた。

「では、佐藤さんの席は窓際の背後から2番目のあの席です。」

そのまま言われた席に向かう途中、1人の男子生徒が足を出して来た。

大方、私を転ばして恥をかかせようとしているのだろう。

(ふーん。)

哀れな男子生徒。
彼は知らなかった。かつて女帝として君臨した彼女の性格を。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最近の美少女はお金で俺を買うらしい

鍵山 カキコ
恋愛
「アナタを、ください♪」  ──こんな言葉で恋は始まった。  高校の入学式で突然札束を差し出してきた美少女・神田愛。  彼女との出会いによって、俺を取り巻く環境は中学の時と大きく変わった。女の子が自然と群がってくる、勝ち組の高校生活……  などと、悦に入っている場合ではない!  どんなにモテようとも、俺には大本命がいるのである。何度か振られたのだが、それでも好きなんだ!  だがそんな俺の想いなんてお構いなしに、神田愛は踏み込んでくる。    ……そんな感じの二人だが、どうなる事やら。 投稿が結構まちまちですがよろしくお願いしますm(_ _)m

地味男はイケメン元総長

緋村燐
青春
高校一年になったばかりの灯里は、メイクオタクである事を秘密にしながら地味子として過ごしていた。 GW前に、校外学習の班の親交を深めようという事で遊園地に行くことになった灯里達。 お化け屋敷に地味男の陸斗と入るとハプニングが! 「なぁ、オレの秘密知っちゃった?」 「誰にも言わないからっ! だから代わりに……」 ヒミツの関係はじめよう? *野いちごに掲載しているものを改稿した作品です。 野いちご様 ベリーズカフェ様 エブリスタ様 カクヨム様 にも掲載しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

変態王子&モブ令嬢 番外編

咲桜りおな
恋愛
「完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい」と 「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」の 番外編集です。  本編で描ききれなかったお話を不定期に更新しています。 「小説家になろう」でも公開しています。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

【完結】奪われて与えられ、ーまた奪うのですね。今度は私から出て行きます。

BBやっこ
恋愛
“女帝の娘”そういう役職というか立場なのですが。私は赤児の頃から、国を支配下におく女帝の庇護下にありました。 容姿も似ておらず、最高の教育を受け待遇を受け。それをなぜ私のような出生のわからぬ女が? そう視線にも言葉にも受けて育ってきました。庇護者がなくとも学びの機会を与えられた。 妹とは程よい距離でしたが、嫁入りの話が来て政争に発展?

紅き女帝には怠惰な従者を ~お飾り君主にさせられたけど、私だって民を助けたい!~

虎戸リア
恋愛
圧倒的国力と武力で瞬く間に大陸を支配した帝国。 その君主であり、【紅き女帝】と恐れられている彼女の名は――ベアトリス・アドニシア そして怠惰を司る悪魔であり、ベアトリスに従者として仕え、力を貸す性別不明のメイド――ベルフェ。 「紅き女帝……って赤毛なだけだし、家臣が有能過ぎるだけなんですけど!! 私何もしてねえ!」 「いーじゃん、楽出来て。のんびりしようよ~」 「すっごい努力して何でも出来るようになったのに……なんか思ってたのと違う……もっと前線に出てズバズバ敵を倒すとか! 国同士の交渉で論破っ!! ってしたかった……あとイケメン王子とのラブロマンスとか! 全部ないじゃん!! なんなら部下の女騎士の方がなんか先に結婚しちゃったよ!」 「……君臨すれど統治せず。これがベストだよベアトリス。のんびり女帝ライフ楽しみなよ」 「私の努力がああああ!! 暇だし城を抜け出して帝都に行ってみようかなあ。あ、そうだ! 私のとこまで上がってこない市民の悩みごとをズバッと解決するのとかどう? ついでにイケメンを探そう!」 「いーんじゃなーい? いってらっしゃーい」 「あんたも行くの!」 こうしてベアトリスとベルフェは正体を隠し、帝都でお悩み相談カフェを始める事になったのだった。 出会いとトキメキ、そしてちょっと騒がしい二人の日常が、今はじまる。

神様に愛された少女 ~生贄に捧げられましたが、なぜか溺愛されてます~

朝露ココア
恋愛
村で虐げられていた少女、フレーナ。 両親が疫病を持ち込んだとして、彼女は厳しい差別を受けていた。 村の仕事はすべて押しつけられ、日々の生活はまともに送れず。 友人たちにも裏切られた。 ある日、フレーナに役目が与えられた。 それは神の生贄となること。 神に食われ、苦しい生涯は幕を閉じるかと思われた。 しかし、神は思っていたよりも優しくて。 「いや、だから食わないって」 「今日からこの神殿はお前の家だと思ってくれていい」 「お前が喜んでくれれば十分だ」 なぜか神はフレーナを受け入れ、共に生活することに。 これは一人の少女が神に溺愛されるだけの物語。

処理中です...