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第2章
No.241
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真琴達がいなくなった精霊達の事を不思議に思っている頃、当の精霊達はアルフォンスの居る書斎にいた。
「………もう一度言ってくれませんか?」
アルフォンスは、今し方精霊達に言われた言葉が一瞬理解出来ず、もう一度聞き返す。それに対して、みーちゃんが元気にもう一度言う。
『だから、真琴をファウチームに連れてくの!』
『違うよ、ファウアームだよ』
つー君が冷静に間違いを正す。
間違えてしまったみーちゃんを、ひー君が揶揄う。
『間違えてる、間違えてる!本当に、みーちゃんは馬鹿だなぁ~』
『む~~っ!何よ!!』
怒ったみーちゃんは、人の顔くらいの大きさの水の塊を作り出し、ひー君に向かって勢いよく放つ。ひー君は、軽々とその攻撃を避ける。標的を失った水の塊は、勢いをそのままに背後に飾ってあった絵に当たる。
『下手くそ~!』
『もう怒った!!』
そう言って、みーちゃんは何度もひー君に攻撃をする。ひー君も、火の玉を作り出し対抗する。部屋の中で、水の塊と火の玉が勢い良く飛び交う。
そんな二人の精霊を、アルフォンスは慌てて間に入って止める。
「やめて下さい!書斎が使えなくなるっ!それより、さっきの話の説明をして下さい!!」
『そうだよ。二人共、いい加減にしないと僕怒るよ?』
そう言って、つー君がニコッと笑いながら二人を注意する。だが、その笑みとは裏腹に全身から黒いオーラを放っている。その笑みを見て、二人は速攻で謝る。
『『ごめんなさい…』』
『二人は暫く大人しくしててね。僕が説明するから』
そう言って、つー君がアルフォンスに向き合う。
『ごめんね。それで、さっきの話だけど…』
「『真琴をファウアームに連れて行く』とはどう言う事ですか…?」
アルフォンスは怒りを抑えながら、つー君に問い掛ける。アルフォンス達は、真琴が誘拐されない様にする為にゼロ達常闇を捕まえたのだ。それなのに、何故真琴をファウアームに連れて行くのか。
『うん、怒るのも当然だよね。でも、どうしても真琴にお願いしたい事があるんだ』
「真琴にお願い…?」
『うん。正確には、精霊王様のお願いだけどね』
「精霊王…!」
まさかの精霊王の名前に、アルフォンスは息を飲む。その名が出た以上、アルフォンスだけで判断は出来ない。
「申し訳ありません。この件は、私の手に余る。陛下を交えて、詳しくご説明願えますか?」
『わかった。人には、人のルールがあるもんね。僕達は、真琴の所に戻ってるよ。ほら、みんな行くよ』
『眠い…』
『ふー君、起きて。ひかりちゃんは、やー君を影から引っ張り出して』
『わかったわ』
『そこの二人も帰るよ』
『『はい』』
「ご配慮、ありがとうございます」
理解あるつー君に感謝して、アルフォンスは緊急用の紙で手紙を書きながら使用人を呼ぶ。使用人は、所々焦げたり濡れたりしている部屋を見て一瞬固まるが、直ぐに持ち直した。
「アルフォンス様、どうされましたか?」
「直ぐに、この手紙を陛下に渡してくれ。それと、真琴の出かける準備を」
「かしこまりました」
使用人は、直ぐに部屋を出て行く。
それを見届けてから、自身も出かける用意をする為に書斎を後にした。
「………もう一度言ってくれませんか?」
アルフォンスは、今し方精霊達に言われた言葉が一瞬理解出来ず、もう一度聞き返す。それに対して、みーちゃんが元気にもう一度言う。
『だから、真琴をファウチームに連れてくの!』
『違うよ、ファウアームだよ』
つー君が冷静に間違いを正す。
間違えてしまったみーちゃんを、ひー君が揶揄う。
『間違えてる、間違えてる!本当に、みーちゃんは馬鹿だなぁ~』
『む~~っ!何よ!!』
怒ったみーちゃんは、人の顔くらいの大きさの水の塊を作り出し、ひー君に向かって勢いよく放つ。ひー君は、軽々とその攻撃を避ける。標的を失った水の塊は、勢いをそのままに背後に飾ってあった絵に当たる。
『下手くそ~!』
『もう怒った!!』
そう言って、みーちゃんは何度もひー君に攻撃をする。ひー君も、火の玉を作り出し対抗する。部屋の中で、水の塊と火の玉が勢い良く飛び交う。
そんな二人の精霊を、アルフォンスは慌てて間に入って止める。
「やめて下さい!書斎が使えなくなるっ!それより、さっきの話の説明をして下さい!!」
『そうだよ。二人共、いい加減にしないと僕怒るよ?』
そう言って、つー君がニコッと笑いながら二人を注意する。だが、その笑みとは裏腹に全身から黒いオーラを放っている。その笑みを見て、二人は速攻で謝る。
『『ごめんなさい…』』
『二人は暫く大人しくしててね。僕が説明するから』
そう言って、つー君がアルフォンスに向き合う。
『ごめんね。それで、さっきの話だけど…』
「『真琴をファウアームに連れて行く』とはどう言う事ですか…?」
アルフォンスは怒りを抑えながら、つー君に問い掛ける。アルフォンス達は、真琴が誘拐されない様にする為にゼロ達常闇を捕まえたのだ。それなのに、何故真琴をファウアームに連れて行くのか。
『うん、怒るのも当然だよね。でも、どうしても真琴にお願いしたい事があるんだ』
「真琴にお願い…?」
『うん。正確には、精霊王様のお願いだけどね』
「精霊王…!」
まさかの精霊王の名前に、アルフォンスは息を飲む。その名が出た以上、アルフォンスだけで判断は出来ない。
「申し訳ありません。この件は、私の手に余る。陛下を交えて、詳しくご説明願えますか?」
『わかった。人には、人のルールがあるもんね。僕達は、真琴の所に戻ってるよ。ほら、みんな行くよ』
『眠い…』
『ふー君、起きて。ひかりちゃんは、やー君を影から引っ張り出して』
『わかったわ』
『そこの二人も帰るよ』
『『はい』』
「ご配慮、ありがとうございます」
理解あるつー君に感謝して、アルフォンスは緊急用の紙で手紙を書きながら使用人を呼ぶ。使用人は、所々焦げたり濡れたりしている部屋を見て一瞬固まるが、直ぐに持ち直した。
「アルフォンス様、どうされましたか?」
「直ぐに、この手紙を陛下に渡してくれ。それと、真琴の出かける準備を」
「かしこまりました」
使用人は、直ぐに部屋を出て行く。
それを見届けてから、自身も出かける用意をする為に書斎を後にした。
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