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第2章
No.182
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真琴の身体の中に、精霊達が姿を消した次の日。朝食を食べ終えた後、アルフォンスの元へ城からの来客があった。仕事の話の様で、アルフォンスはそのまま来客と共に執務室に篭ってしまった。
真琴は日課の勉強を、護衛のルイザに教わる。
何時もはリディアが教えてくれるのだが、生憎今日は実家の用事で休みを取り居ないのだ。今日は、一般教養を教わっていた。
「ーーと、この国では生活の至る所に魔道具が使われています。前国王陛下が貴族間だけでは無く、庶民にも使える様に魔道具を普及して下さったお陰で、この国の生活水準は飛躍的に上がりました」
サラリと長い緑の髪を揺らしながら、持っていた教科書から視線を上げて茶色の瞳で真琴を見つめる。
「此処までで、何か分からない事はありましたか?私は、人に教える事がイマイチ苦手でして…」
「大丈夫です。ルイザさん、教えるのが上手いですよ」
「そうですか?なら良かったです」
そう言って、ルイザは親指の爪くらいの黒い石を真琴に見せる。
「これが、全ての魔道具の源である魔石です。魔石とは、自然界の魔力を吸収した石の事です。魔道具は、この魔石に溜まった魔力を使って使用するんです」
「その溜まった魔力を使い切ったら、どうするんですか?」
真琴の質問にルイザは、今度は白い親指の爪くらいの石を取り出す。
「魔石は、魔力を使い切るとこの様に白くなります。魔力を使い切った魔石は、普通の石と違い何度でも魔力を溜める事が出来ます。普通は、白くなった魔石は専門の回収業者に渡し、新たな魔石を買います。ですが、魔石は大きくなれば成る程に値段が高くなります。一般的には、この大きさの魔石ですが、これでも銅貨10枚します」
「それじゃあ、毎回新しいのを買うのは大変ですね」
同じタイミングで買い換えなければならなくなった時は、大変だろう。仮に、二つ買い換えたら銅貨20枚。人が1ヶ月生活するのにかかるのが銀貨1枚だと言われている。そう考えると、かなりの出費だ。
「えぇ。ですが、買い換えるのが大変な時は魔力量の多い知り合いに魔力を溜めてもらう事が一般的です。見てて下さいね?」
そう言って、ルイザが白い魔石を掌に乗せる。すると、白かった魔石がどんどん黒くなっていく。真琴は、その不思議な光景に魅入る。
「凄い…」
「この大きさの魔石なら、庶民の三人に一人は簡単に魔力を補充する事が出来ます。その間に、国の魔術師が回収した魔石に魔力を貯めて、それ等をまた売ったり再利用するんですよ」
「無駄が無いですね」
何度も再利用出来る魔石の仕組みに、真琴は強く感心したのだった。
真琴は日課の勉強を、護衛のルイザに教わる。
何時もはリディアが教えてくれるのだが、生憎今日は実家の用事で休みを取り居ないのだ。今日は、一般教養を教わっていた。
「ーーと、この国では生活の至る所に魔道具が使われています。前国王陛下が貴族間だけでは無く、庶民にも使える様に魔道具を普及して下さったお陰で、この国の生活水準は飛躍的に上がりました」
サラリと長い緑の髪を揺らしながら、持っていた教科書から視線を上げて茶色の瞳で真琴を見つめる。
「此処までで、何か分からない事はありましたか?私は、人に教える事がイマイチ苦手でして…」
「大丈夫です。ルイザさん、教えるのが上手いですよ」
「そうですか?なら良かったです」
そう言って、ルイザは親指の爪くらいの黒い石を真琴に見せる。
「これが、全ての魔道具の源である魔石です。魔石とは、自然界の魔力を吸収した石の事です。魔道具は、この魔石に溜まった魔力を使って使用するんです」
「その溜まった魔力を使い切ったら、どうするんですか?」
真琴の質問にルイザは、今度は白い親指の爪くらいの石を取り出す。
「魔石は、魔力を使い切るとこの様に白くなります。魔力を使い切った魔石は、普通の石と違い何度でも魔力を溜める事が出来ます。普通は、白くなった魔石は専門の回収業者に渡し、新たな魔石を買います。ですが、魔石は大きくなれば成る程に値段が高くなります。一般的には、この大きさの魔石ですが、これでも銅貨10枚します」
「それじゃあ、毎回新しいのを買うのは大変ですね」
同じタイミングで買い換えなければならなくなった時は、大変だろう。仮に、二つ買い換えたら銅貨20枚。人が1ヶ月生活するのにかかるのが銀貨1枚だと言われている。そう考えると、かなりの出費だ。
「えぇ。ですが、買い換えるのが大変な時は魔力量の多い知り合いに魔力を溜めてもらう事が一般的です。見てて下さいね?」
そう言って、ルイザが白い魔石を掌に乗せる。すると、白かった魔石がどんどん黒くなっていく。真琴は、その不思議な光景に魅入る。
「凄い…」
「この大きさの魔石なら、庶民の三人に一人は簡単に魔力を補充する事が出来ます。その間に、国の魔術師が回収した魔石に魔力を貯めて、それ等をまた売ったり再利用するんですよ」
「無駄が無いですね」
何度も再利用出来る魔石の仕組みに、真琴は強く感心したのだった。
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