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第2章
No.174
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此処暫くの間、アルフォンスはファウアームを警戒して真琴の護衛を兼ねて側にいた。だが、その間に溜まった騎士団長であるアルフォンスにしか出来無い仕事がある。今日は、その溜まった仕事を片付けなければならない日だった。
ーーガチャッ
「あっ、お久しぶりです団長」
「ハロルド、久し振り」
久し振りの執務室に入ると、右腕であるハロルドが書類から顔を上げて声をかけて来る。アルフォンスも、声をかけながら自身の執務机に近付く。机の上には、仕事出来ていなかった分の溜まった書類の束が積み重なっていた。
「………多いな」
思わず、心の声が溢れる。
「しょうがないですよ。団長にしか出来無い仕事は、沢山あるんですから」
「わかってる。わかってるが……」
(多すぎ無いか?)
日頃の仕事の感覚で言えば、この書類の山は30枚位だろうか。それが後2つ積み重なっている。
「……はぁ。……やるか」
仕方ない。
今日は、この書類を片付ける為に真琴のそばを離れたのだから。
***
ーーカリカリ…カリ
「……ふぅ。終わったな」
「お疲れ様です」
「ありがとう」
最後の一枚の書類を終わらせ、深い息を吐く。
すると、直ぐにハロルドが労りの声と共に入れた紅茶を机に置く。アルフォンスは、気の利く右腕に礼を言って紅茶を一口飲む。
疲れた身体に、暖かい紅茶が染み渡る。
「………相変わらず、ハロルドの入れる紅茶は美味いな」
「そうですか?まぁ、紅茶を飲むのが趣味ですからね」
アルフォンスに褒められて、ハラルドは嬉しそうに笑う。だが、元々強面の彼が笑うと更に恐ろしさがます。間違っても、子供やお年寄りには見せられ無い。
「かなり時間がかかったな」
窓の外を見ると、日が暮れ始め暗くなりかけていた。
「しょうがないですよ。書類、90枚はありましたからね」
「何故、1週間ほど休んだだけでこんなにも仕事が溜まるんだ…」
「此処んところ、国境付近に近付く怪しい奴等が増えてますからね。捕縛した殆どが何者かに雇われた奴等ですが、その様な奴等が増えれば増える程アルフォンス団長の仕事が増えますからね」
その言葉に、アルフォンスは酷く疲れた様に溜息を吐く。
「はぁ…。……で?雇い主の目星は付いたのか?」
「それが、まだなんです。如何やら、何人もの人物を経由して依頼されている様で元凶に辿り着けません。………それに」
「どうした?」
途端に、難しそうな顔をするハロルドにアルフォンスは気付く。その顔を見て、ハロルドに問いかける。
「………いや、それがですね。何人もの人物を経由しているせいで、どうやら途中から依頼内容が少しづつ変わっていった様で、依頼した人物を辿る度に内容が変化してるんですよ」
「………何だそれは」
ーー本来の命令と全然違う命令になっている?
ハロルドの言葉に、アルフォンスは絶句してしまった。
***
更新が今日になり、すみませんっ!
未だ、バタバタしていて来週の月曜日まで更新でき無いかもしれません。なるべく、今まで通りに更新できる様に頑張ります。
本当に、申し訳ありません。
ーーガチャッ
「あっ、お久しぶりです団長」
「ハロルド、久し振り」
久し振りの執務室に入ると、右腕であるハロルドが書類から顔を上げて声をかけて来る。アルフォンスも、声をかけながら自身の執務机に近付く。机の上には、仕事出来ていなかった分の溜まった書類の束が積み重なっていた。
「………多いな」
思わず、心の声が溢れる。
「しょうがないですよ。団長にしか出来無い仕事は、沢山あるんですから」
「わかってる。わかってるが……」
(多すぎ無いか?)
日頃の仕事の感覚で言えば、この書類の山は30枚位だろうか。それが後2つ積み重なっている。
「……はぁ。……やるか」
仕方ない。
今日は、この書類を片付ける為に真琴のそばを離れたのだから。
***
ーーカリカリ…カリ
「……ふぅ。終わったな」
「お疲れ様です」
「ありがとう」
最後の一枚の書類を終わらせ、深い息を吐く。
すると、直ぐにハロルドが労りの声と共に入れた紅茶を机に置く。アルフォンスは、気の利く右腕に礼を言って紅茶を一口飲む。
疲れた身体に、暖かい紅茶が染み渡る。
「………相変わらず、ハロルドの入れる紅茶は美味いな」
「そうですか?まぁ、紅茶を飲むのが趣味ですからね」
アルフォンスに褒められて、ハラルドは嬉しそうに笑う。だが、元々強面の彼が笑うと更に恐ろしさがます。間違っても、子供やお年寄りには見せられ無い。
「かなり時間がかかったな」
窓の外を見ると、日が暮れ始め暗くなりかけていた。
「しょうがないですよ。書類、90枚はありましたからね」
「何故、1週間ほど休んだだけでこんなにも仕事が溜まるんだ…」
「此処んところ、国境付近に近付く怪しい奴等が増えてますからね。捕縛した殆どが何者かに雇われた奴等ですが、その様な奴等が増えれば増える程アルフォンス団長の仕事が増えますからね」
その言葉に、アルフォンスは酷く疲れた様に溜息を吐く。
「はぁ…。……で?雇い主の目星は付いたのか?」
「それが、まだなんです。如何やら、何人もの人物を経由して依頼されている様で元凶に辿り着けません。………それに」
「どうした?」
途端に、難しそうな顔をするハロルドにアルフォンスは気付く。その顔を見て、ハロルドに問いかける。
「………いや、それがですね。何人もの人物を経由しているせいで、どうやら途中から依頼内容が少しづつ変わっていった様で、依頼した人物を辿る度に内容が変化してるんですよ」
「………何だそれは」
ーー本来の命令と全然違う命令になっている?
ハロルドの言葉に、アルフォンスは絶句してしまった。
***
更新が今日になり、すみませんっ!
未だ、バタバタしていて来週の月曜日まで更新でき無いかもしれません。なるべく、今まで通りに更新できる様に頑張ります。
本当に、申し訳ありません。
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