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探し物
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その時。
「…こんな所にあったか」
背後から突如、低い男の声がした。
「っ!」
驚いて後ろを振り向く。
其処には黒い軍服を着た黒髪の綺麗な顔をした男の人が立っていた。
「誰だっ!」
誰よりも早くクリスが腰の剣を構える。それに習うように武器を持つ人達が各々の武器を構える。武器を持たない私を含めた人達はお父さんの方に集まる。
「私は獣人国アルス国の皇太子、グレイ・ウル・アルスだ」
「私はこの村の村長のフィルスと申します。それで?アルス国の皇太子様がこの村に何の用でしょう?此処が不可侵の森だとお分かりで?」
お父さんが一歩前に出て男の人に言う。
「勿論知っている」
「知っていて尚、この森に入って着たと言う事は我々エルフ族と獣人族とで戦争を起こすつもりですか?」
村のみんなに睨まれながらも男の人は平然とした態度で話す。
「不可侵の森に入った事は申し訳ない。だが、どうしてもこの村に用があった」
「用?」
エルザが聞き返す。
「…16年前、5000年に一度の流星群があった。その時、一つの星が群れから離れ地上に落ちた。我が国はその星の行方をずっと探して来た。そして遂にこの辺りに落ちた事を突き止めた。この森に住む貴方達は知ってるはずだ」
みんなが殺気立つ。
私の周りにいる女の人達がさり気無く私に近寄る。
「星は何処だ」
男の人が黒い瞳でお父さんを見つめる。
「…こんな所にあったか」
背後から突如、低い男の声がした。
「っ!」
驚いて後ろを振り向く。
其処には黒い軍服を着た黒髪の綺麗な顔をした男の人が立っていた。
「誰だっ!」
誰よりも早くクリスが腰の剣を構える。それに習うように武器を持つ人達が各々の武器を構える。武器を持たない私を含めた人達はお父さんの方に集まる。
「私は獣人国アルス国の皇太子、グレイ・ウル・アルスだ」
「私はこの村の村長のフィルスと申します。それで?アルス国の皇太子様がこの村に何の用でしょう?此処が不可侵の森だとお分かりで?」
お父さんが一歩前に出て男の人に言う。
「勿論知っている」
「知っていて尚、この森に入って着たと言う事は我々エルフ族と獣人族とで戦争を起こすつもりですか?」
村のみんなに睨まれながらも男の人は平然とした態度で話す。
「不可侵の森に入った事は申し訳ない。だが、どうしてもこの村に用があった」
「用?」
エルザが聞き返す。
「…16年前、5000年に一度の流星群があった。その時、一つの星が群れから離れ地上に落ちた。我が国はその星の行方をずっと探して来た。そして遂にこの辺りに落ちた事を突き止めた。この森に住む貴方達は知ってるはずだ」
みんなが殺気立つ。
私の周りにいる女の人達がさり気無く私に近寄る。
「星は何処だ」
男の人が黒い瞳でお父さんを見つめる。
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