彼女の秘密！

今まで誤魔化してきたが…

「ん～。はぁ、眠れなかった」

（告白された…んだよね？）

あの後、色々キャパオーバーした私は逃げる様に部屋に戻った。ベッドに入って横になったが結局寝付けなかった。

「こんな感情まだ残ってたんだ」

年頃の女の子の様に誰かを思い寝付けないなんて。

「今日から授業が始まるしそろそろ準備しなきゃ」

顔を洗い髪を整え制服を着る。

「行ってきます」

机の上に飾ってある写真に向かい言う。暫く眺め部屋を出る。



＊＊＊


「リリアちゃ～ん！久しぶり！会いたかったよ～」
「久しぶりって言っても昨日会ったよね？」

ミアは休校になった3日間毎日私の部屋に遊びに来ていた。

「リリアちゃんと別れてから7時間23分もたったんだよ？これを久しぶりって言わないで何を久しぶりっていうの！」
「怖っ！」

ミアが怖い。まさか別れてからの時間を計っているとは思わなかった。そろそろ彼女をストー…ゴホンゴホンッ！いや、仲良い子なら離れていた時間を気にするかもしれない。

（全く、友達に対してなんて事思うんだ。私は）

「会えない間はリリアちゃんの部屋から持って来た服の匂いを嗅いでたんだ～」
「ギルティー！」

（有罪！もう誤魔化しきれないっ！ミアは私のストーカーだ！）

服の匂いを嗅ぐって…！それよりいつ服を持ち出したんだ。これはもう部屋に鍵を付けなくてはいけないかも知れない。

数日後、部屋に付けた鍵を難なく開けたミアが部屋に居て悲鳴をあげる事になるとはこの時の私はまだ知らない。