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1 精霊王、異世界の魂に出会う①
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澄んだ青空に、緑豊かな山々。
そして辺り一面に広がる広大な湖や花畑。
この美しい場所は、人間界とは切り離された精霊界。
ここは精霊の生まれる場所。
精霊は皆ここで生まれ、人間界へと渡っていく。
そうして人間界で魔力を糧に成長するのだ。
美しく神聖な精霊界。
そんな美しい湖と花畑に一人の精霊が立っていた。
陽の光を受けて煌めく白銀の髪。
美しい琥珀色の瞳。
そして、この世のモノとは思えない中性的で美しい姿。
至高なる精霊達の王にして絶対なる者。
精霊王である。
そんな精霊王は、現在退屈していた。
「暇だ…」
精霊王としてこの世界に生まれてどれ程の月日が経ったのだろう?
気付いたら精霊界で生まれていた。
目を開けた瞬間、自身の役割を理解した。
自分は精霊王、世界を見守る者。
自分の後に生まれてくる精霊達が人間界に向かうのを見守り、世界に危機が訪れない様に精霊界から見守る。
そんな事を、彼此何千年して来ただろう?
世界の危機なんて二千年前に隕石が落下して来たのを防いで以来、とんと無い。
平和で大変よろしいが、今の精霊王の役割と言えば生まれて来た精霊達が人間界に行くのを見送り、たまに帰って来た精霊達から人間界の事を聞く事だけだ。
つまり、物凄く暇なのである。
「暇だなぁ」
そんな日々が永遠に続くと思っていたが、そんな退屈な日々は突如として終わりを告げる出来事が起きたのである。
そして辺り一面に広がる広大な湖や花畑。
この美しい場所は、人間界とは切り離された精霊界。
ここは精霊の生まれる場所。
精霊は皆ここで生まれ、人間界へと渡っていく。
そうして人間界で魔力を糧に成長するのだ。
美しく神聖な精霊界。
そんな美しい湖と花畑に一人の精霊が立っていた。
陽の光を受けて煌めく白銀の髪。
美しい琥珀色の瞳。
そして、この世のモノとは思えない中性的で美しい姿。
至高なる精霊達の王にして絶対なる者。
精霊王である。
そんな精霊王は、現在退屈していた。
「暇だ…」
精霊王としてこの世界に生まれてどれ程の月日が経ったのだろう?
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自分は精霊王、世界を見守る者。
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平和で大変よろしいが、今の精霊王の役割と言えば生まれて来た精霊達が人間界に行くのを見送り、たまに帰って来た精霊達から人間界の事を聞く事だけだ。
つまり、物凄く暇なのである。
「暇だなぁ」
そんな日々が永遠に続くと思っていたが、そんな退屈な日々は突如として終わりを告げる出来事が起きたのである。
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