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アパートの住人達

101号室 女子高生の大家さん

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ある部屋の一室に目覚まし音が鳴り響く。

ジリリリリリリッ…

主人を起こそうと体を揺らしながら音を鳴らす目覚まし時計。

「う~ん。わかった…わかった起きるよ~」

そんな声と共に目覚まし音が止まる。

「ふぁ~」

大きな欠伸と共にベッドから起き上がった人物。肩下ほどで切り揃えられた髪は今は毛先があちこちに跳ねている。白い肌は寝起きのせいかほんのり赤みを帯びている。

「まだ寝てたい…。ゔ~。我慢我慢」

クリッとした黒い目には涙が浮かぶ。彼女はゆっくりとベットから出ると顔を洗い寝癖を整え身だしなみを整える。

それからキッチンに向かうと火を通したフライパンに卵とベーコンを入れる。トースターで焼いた食パンにバターを塗り火を通した目玉焼きとベーコンを乗せ、もそりもそりと食べる。

食べ終えた後、歯を磨き制服に着替える。白いブラウスのボタンを留め黒いスカートを履く。膝下の黒い靴下を履いた後に赤いブレザーを着る。最後に濃い緑色のネクタイを閉めれば完成。

「うん。変なとこ無し!準備完了」

時計を見ると7時25分。
家から学校までは歩いて10分。8時5分までに学校に着けばいいのでまだ時間がある。

「今日は家賃を貰う日だから挨拶ついでに貰ってこよう」

いつでも行けるように玄関に鞄を置き部屋を出る。このアパートは彼女が住んでいる部屋を含め7部屋がある。6部屋全室住人が住んでいる。

大家である彼女の部屋は1階右端の101号室。その隣の102号室に向かう。

ピンポーン

「おはようございます。琴音です。集金に来ました」

部屋の奥から音が聞こえ暫くする扉が開いた。


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