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No.33 近衛A

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「私達は少し挨拶をしてくる。アスラン、お前はここで暫く待っていてくれ」

「わかりました」

「ありがとう。さっ、行こうかナターシャ」

「うん!」

「………はぁ」

「そんな顔をしていたら直ぐに怪しまれますよ?」

「クラウド」

「一緒に連れて行ってもらえないからと、そんな辛そうな顔をしない様に」

「………わかってるんだ。俺が感情を上手く隠せないから殿下は、俺をここに置いて行った。自分が未熟な所為だとわかっている。…わかってはいるが、あの様な人間の所に殿下1人を行かせてしまった自分が1番腹立たしい」

「過ぎた事はしょうがないでしょう。過ぎた事を悔やむより、今できる事をしなさい。私達がミスを犯したら今までの苦労が全て水の泡になります」

「そうだな。ありがとう、目が覚めたよ」

「よかったです。これで全てが台無しになっていたら、また徹夜の日々が始まってしまいますからね。もうごめんですよ、あんな辛い日々は」

「そうだな。早く終わらせて、殿下にはゆっくりとお休みしてもらわねば」

「………はぁ。この殿下バカ」

「ん?何か言ったか?」

「見事な忠誠心殿下バカと行ったんですよ」
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