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No.24 貴族1

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「まぁ、見て?本当に平民が夜会に来ているわ」

「本当ね。なんて身の程知らずなのかしら」

「全くよ。私達貴族と同じ場所に来るなんて」


***


「いやはや、陛下の戯れにも困りましたなぁ」

「全くです。一体、何を考えていらっしゃるのか」

「追い払いたくも、陛下の指示がありますからな」

「本当に」


***


「こうして、民達と同じ席に付けるとは…」

「いつもと違った一面が見れて良いですな」

「えぇ。より民と近付けた気がします」

「あんな笑顔が見れるなら、今度我が領地でもこの様な夜会を開いてみようか…」

「おぉっ!良い考えですな」

「そうですな。祭り以外にもこのような事もあって良いかも知れませんなぁ」


***


「まぁ、彼方をご覧になって?あの小さな子供の笑顔。なんて可愛いのかしら」

「本当に。やはり子供とは可愛いものですね」

「えぇ。私の息子も昔はあんなに可愛らしかったのに、今は…」

「本当。私の息子もすっかり可愛げのない子になってしまって。やっぱり、女の子の方が良いわね」

「そんな事ありませんわ。娘も娘で手の掛かるものよ?」

「結局、小さい頃が1番可愛いって事よね」



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