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第2章
No.33 フラグを立てました
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その時の私達の気持ちは1つになっていた。
ーーマジか
この一言に尽きよう。
「んんっ!………ノア君、ごめんね。おじさん、よく聞こえなかったみたいなんだ。もう一度、教えてくれないかな?」
パパがノアに今一度、確認する。
「うん。パパは、アーノルド=ドラグニアっていうなまえだよ」
「うん、やっぱり間違いじゃなかったね~」
(一体、如何いう状況なの?)
これから倒しに行く筈の人類最大の敵である魔王の息子が今、私達の目の前にいる。
「おいおい、これは罠なんじゃないのか?」
「そうよ。子供がいるなんて聞いた事ないわ。もし仮に本当に魔王の子供だとして、何でこんな所に1人でいるのよ」
「それは、ノア君が言ってただろ?遊んでたら迷子になったって」
パパ達が少し離れた所で話し合いを始める。
「それこそ可笑しいでしょ!本当だとしても、魔王の息子よ?そんな奴の息子になんで護衛がいないのよ!もしも、護衛が必要無い程に強いのだとしたら?私達を倒す為に嘘を付いてるのだとしたら?」
「嫌、それは無いな」
「なんでそう言い切れるんだ?」
「そうよ」
「あれを見れば…な」
ギルバートの視線を辿る。
そこには、子供達に囲まれ照れながらも嬉しそうに話す魔王の息子。子供達から貰ったお菓子を大切そうに握り締めるノア。
「………確かに敵ではないな」
「………そうね」
涙を浮かべながら嬉しそうに笑うその姿は、独りぼっちの子供に初めての友達が出来た。…そんな感じだ。それを見て尚、ノアが嘘を付いているのでは無いかと疑い続ける事は出来なかった。
「それよりも、これからノア君をどうするか決めないとな」
「だな」
「はぁ…。面倒な事になったわね」
アニーさんの大きな溜息が聞こえる。
「現在、俺達は非常に危ない状況だ。魔王側から見れば、俺達は魔王の息子を人質に取ってる様に見える。今、魔王軍の誰かに見つかれば面倒な事になる」
パパ、それを世間ではフラグを立てると言うんです。
ーーマジか
この一言に尽きよう。
「んんっ!………ノア君、ごめんね。おじさん、よく聞こえなかったみたいなんだ。もう一度、教えてくれないかな?」
パパがノアに今一度、確認する。
「うん。パパは、アーノルド=ドラグニアっていうなまえだよ」
「うん、やっぱり間違いじゃなかったね~」
(一体、如何いう状況なの?)
これから倒しに行く筈の人類最大の敵である魔王の息子が今、私達の目の前にいる。
「おいおい、これは罠なんじゃないのか?」
「そうよ。子供がいるなんて聞いた事ないわ。もし仮に本当に魔王の子供だとして、何でこんな所に1人でいるのよ」
「それは、ノア君が言ってただろ?遊んでたら迷子になったって」
パパ達が少し離れた所で話し合いを始める。
「それこそ可笑しいでしょ!本当だとしても、魔王の息子よ?そんな奴の息子になんで護衛がいないのよ!もしも、護衛が必要無い程に強いのだとしたら?私達を倒す為に嘘を付いてるのだとしたら?」
「嫌、それは無いな」
「なんでそう言い切れるんだ?」
「そうよ」
「あれを見れば…な」
ギルバートの視線を辿る。
そこには、子供達に囲まれ照れながらも嬉しそうに話す魔王の息子。子供達から貰ったお菓子を大切そうに握り締めるノア。
「………確かに敵ではないな」
「………そうね」
涙を浮かべながら嬉しそうに笑うその姿は、独りぼっちの子供に初めての友達が出来た。…そんな感じだ。それを見て尚、ノアが嘘を付いているのでは無いかと疑い続ける事は出来なかった。
「それよりも、これからノア君をどうするか決めないとな」
「だな」
「はぁ…。面倒な事になったわね」
アニーさんの大きな溜息が聞こえる。
「現在、俺達は非常に危ない状況だ。魔王側から見れば、俺達は魔王の息子を人質に取ってる様に見える。今、魔王軍の誰かに見つかれば面倒な事になる」
パパ、それを世間ではフラグを立てると言うんです。
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