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第4章 征服と反撃
3話 女性たちの反撃
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政府からは、人口の激減、特に男性の激減を受けて1つの指示がでた。
彗星に興味があったのは女性より男性だったようで、目が見えなくなった男性は多かった。
だから、目の見えなくなった男性はいつの間にか消えていたの。
政府からの指示は、10人、だいたい女性8人、男性2人が集団となり農業をすること。
そして、人類存続のために、できるだけ出産をすることという内容だった。
言い換えると、女性8人が、交代で男性2人の相手をして子供を作るということ。
1人の男性を独占したり、好き嫌いをすることは、この非常事態で許されないという。
これは、おそらく、宇宙人にコントロールされている人間の仕業だと思った。
でも、食料が大事、子供が大事ということには道理もあり、反対もできなかったの。
非人道的だと文句はあったし、子供を作ることは宇宙人にも得になることだったけど。
生活のライフラインを維持するために、人は東京と大阪に集められた。
電気とか水道は、東京と大阪ではなんとか昔の状況は維持できていたから。
別に、ライフルを持った警官とかが周りで強要してるわけじゃない。
でも、家で話していることも政府に盗聴されていると、まことしやかに言われていた。
気のせいかも知れないけど、閉塞感は高まっていった。
みんなは疑心暗鬼になって、あの人は政府の指示に反対だとか噂されることもあった。
でも、その度に、いつの間にか、噂された人はいなくなっていった。
だから、誰も、政府の言うことに反対しなくなっていったわ。
盗聴とか、陰口とか、それが本当にあるのかなんて分からない。
だけど、横にいる人が本心で話しているのかという恐怖が蔓延していた。
非常事態と言われると、どのような政府の指示にも、なにも言えない風潮は確かにあった。
私にも、同じグループの男性と過ごす夜が来た。
その男性をとっちめてやろうと思っていた。
だって、非常事態とはいえ、女性を子供製造機みたく扱うなんてひどい。
しかも、その男性は宇宙人に脳をコントロールされている可能性が高い。
でも、なんかおかしいの。
部屋に男性が入ってきた途端、恥ずかしくなって下を向いてしまった。
どうして、こんなに疑っている人のことを考えちゃうんだろう。
ふと気づくと、何をすれば喜んでもらえるかなんて考えていた。
そして、まずはお料理を作ろうと体が勝手に動いていた。
高い声なんて出していて、この人の子供を産みたいなんて考えちゃっている。
なにか、媚薬とか、夢中にさせる薬とかが撒かれたのかしら。
男性が入ってきた途端、考えているのは目の前の男性のことばかりになった。
どうしてなの?
いつの間にかパンツも汚れてる。触られてもいないのに。
こんな姿、知られたくない。本当に、私ったら、どうしちゃったんだろう。
これまで、男性も周りにいっぱいいたけど、何も感じなかった。
でも、今は目の前の男性のことしか考えられなくなっている。どうしてなの?
一緒に食事をしていると、その男性が使ったコップとかを見つめている。
男性から唇を重ねられた姿を想像して、目を閉じていた。
いえいえ、絶対におかしいって。そんなわけないもの。
私、こんなんじゃ、さかりがついた猫じゃない。だめ、だめ。
その時だった。男性が私の方にきて、手を握った。
そして、私の部屋のベットに私を寝かして、上から覆いかぶさってきたの。
え、何をするの? 私は、何が起こったか分からないまま、抵抗できずにいた。
そして、いつの間にか服は脱がされていて、気づくと、男性も何も着ていない。
私の唇に自分の唇を重ねてきた。
私は、もう抵抗できずに、自らもキスをしていた。
大きな胸板で抱かれ、幸せを感じたの。いつの間にか声も出ていて恥ずかしい。
体の中で、何かが爆発して、私の腕は男性の背中を強く抱き締めていた。
男性を求める体を押さえられない。
そして、男性に手をかけたまま、一緒に寝た。
朝、陽の光が顔を照らして目を覚めたの。
男性も横で寝てる。昨晩は何が起こったんだろう。
あれ、私は裸。そんなことって。
慌てて服を着て、昨晩、起きたことを思い出した。
私は、そんなにエッチに積極的な人じゃない。
そういえば、男性とのエッチなんて、何年ぶりかしら。
木村さんは奥手だったからエッチはほとんどしていないし。
でも、誰とかは別にして、男性に抱きしめられる温かさは久しぶりに安心感があった。
体が、男性を欲していたのかもしれない。
朝、横で寝ている男性の顔を、私はずっと見つめていた。
今夜は、別の女性と寝て、子作りをする。そして、翌日も。
毎晩、別々の女性たちと、どんな話しをしているんだろうか。
その中で、好みの女性ができるんだろうか。
妊娠する女性たちが、出てきた。
8ヶ月ぐらいになると安静にすべきとなり、農作業から外され、病院に入院となる。
その都度、グループのメンバーはシャッフルとなる。
したがって、エッチする男性もその都度変わる。
なんとなく、そんな生活が普通と思える日々が続くなか、大きな不満が沸き起こった。
赤ちゃんを出産すると、政府が養育すると言われて、子供は施設に収容されて会えない。
しかも、自然分娩じゃなくて、麻酔で寝ている間に生まれるらしい。
だから、いずれの女性も、我が子は見ていないと言っている。
後で、健康に生まれて、おめでとうと言われただけらしい。
これを聞いた時、やっぱり政府は宇宙人に支配されていると思った。
赤ちゃんは、血液製造機として飼われているに違いない。
こんな状況なのに、男性達は、特に疑問を持たないように見える。
これを契機に女性たちの反撃が始まった。
彗星に興味があったのは女性より男性だったようで、目が見えなくなった男性は多かった。
だから、目の見えなくなった男性はいつの間にか消えていたの。
政府からの指示は、10人、だいたい女性8人、男性2人が集団となり農業をすること。
そして、人類存続のために、できるだけ出産をすることという内容だった。
言い換えると、女性8人が、交代で男性2人の相手をして子供を作るということ。
1人の男性を独占したり、好き嫌いをすることは、この非常事態で許されないという。
これは、おそらく、宇宙人にコントロールされている人間の仕業だと思った。
でも、食料が大事、子供が大事ということには道理もあり、反対もできなかったの。
非人道的だと文句はあったし、子供を作ることは宇宙人にも得になることだったけど。
生活のライフラインを維持するために、人は東京と大阪に集められた。
電気とか水道は、東京と大阪ではなんとか昔の状況は維持できていたから。
別に、ライフルを持った警官とかが周りで強要してるわけじゃない。
でも、家で話していることも政府に盗聴されていると、まことしやかに言われていた。
気のせいかも知れないけど、閉塞感は高まっていった。
みんなは疑心暗鬼になって、あの人は政府の指示に反対だとか噂されることもあった。
でも、その度に、いつの間にか、噂された人はいなくなっていった。
だから、誰も、政府の言うことに反対しなくなっていったわ。
盗聴とか、陰口とか、それが本当にあるのかなんて分からない。
だけど、横にいる人が本心で話しているのかという恐怖が蔓延していた。
非常事態と言われると、どのような政府の指示にも、なにも言えない風潮は確かにあった。
私にも、同じグループの男性と過ごす夜が来た。
その男性をとっちめてやろうと思っていた。
だって、非常事態とはいえ、女性を子供製造機みたく扱うなんてひどい。
しかも、その男性は宇宙人に脳をコントロールされている可能性が高い。
でも、なんかおかしいの。
部屋に男性が入ってきた途端、恥ずかしくなって下を向いてしまった。
どうして、こんなに疑っている人のことを考えちゃうんだろう。
ふと気づくと、何をすれば喜んでもらえるかなんて考えていた。
そして、まずはお料理を作ろうと体が勝手に動いていた。
高い声なんて出していて、この人の子供を産みたいなんて考えちゃっている。
なにか、媚薬とか、夢中にさせる薬とかが撒かれたのかしら。
男性が入ってきた途端、考えているのは目の前の男性のことばかりになった。
どうしてなの?
いつの間にかパンツも汚れてる。触られてもいないのに。
こんな姿、知られたくない。本当に、私ったら、どうしちゃったんだろう。
これまで、男性も周りにいっぱいいたけど、何も感じなかった。
でも、今は目の前の男性のことしか考えられなくなっている。どうしてなの?
一緒に食事をしていると、その男性が使ったコップとかを見つめている。
男性から唇を重ねられた姿を想像して、目を閉じていた。
いえいえ、絶対におかしいって。そんなわけないもの。
私、こんなんじゃ、さかりがついた猫じゃない。だめ、だめ。
その時だった。男性が私の方にきて、手を握った。
そして、私の部屋のベットに私を寝かして、上から覆いかぶさってきたの。
え、何をするの? 私は、何が起こったか分からないまま、抵抗できずにいた。
そして、いつの間にか服は脱がされていて、気づくと、男性も何も着ていない。
私の唇に自分の唇を重ねてきた。
私は、もう抵抗できずに、自らもキスをしていた。
大きな胸板で抱かれ、幸せを感じたの。いつの間にか声も出ていて恥ずかしい。
体の中で、何かが爆発して、私の腕は男性の背中を強く抱き締めていた。
男性を求める体を押さえられない。
そして、男性に手をかけたまま、一緒に寝た。
朝、陽の光が顔を照らして目を覚めたの。
男性も横で寝てる。昨晩は何が起こったんだろう。
あれ、私は裸。そんなことって。
慌てて服を着て、昨晩、起きたことを思い出した。
私は、そんなにエッチに積極的な人じゃない。
そういえば、男性とのエッチなんて、何年ぶりかしら。
木村さんは奥手だったからエッチはほとんどしていないし。
でも、誰とかは別にして、男性に抱きしめられる温かさは久しぶりに安心感があった。
体が、男性を欲していたのかもしれない。
朝、横で寝ている男性の顔を、私はずっと見つめていた。
今夜は、別の女性と寝て、子作りをする。そして、翌日も。
毎晩、別々の女性たちと、どんな話しをしているんだろうか。
その中で、好みの女性ができるんだろうか。
妊娠する女性たちが、出てきた。
8ヶ月ぐらいになると安静にすべきとなり、農作業から外され、病院に入院となる。
その都度、グループのメンバーはシャッフルとなる。
したがって、エッチする男性もその都度変わる。
なんとなく、そんな生活が普通と思える日々が続くなか、大きな不満が沸き起こった。
赤ちゃんを出産すると、政府が養育すると言われて、子供は施設に収容されて会えない。
しかも、自然分娩じゃなくて、麻酔で寝ている間に生まれるらしい。
だから、いずれの女性も、我が子は見ていないと言っている。
後で、健康に生まれて、おめでとうと言われただけらしい。
これを聞いた時、やっぱり政府は宇宙人に支配されていると思った。
赤ちゃんは、血液製造機として飼われているに違いない。
こんな状況なのに、男性達は、特に疑問を持たないように見える。
これを契機に女性たちの反撃が始まった。
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