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4話 大学生活
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今日は、寮への引っ越しの日。清和女子大の寮につき、指定された部屋に向かった。すでに横の部屋には同級生が入っていると聞いていた。
「こんにちは。今日から、隣の部屋に越してきた 室井 理恵 です。よろしくね。」
「理恵ね。聞いてる。糸井 彩 って言います。こちらこそ、よろしく。大学生活って初めてで、わからないことも多いけど、一緒にやっていけばできることも増えると思うから、仲良くしてくれると嬉しい。」
「こちらこそ。私、付属高校からの推薦入学だから、少しは知ってることもあると思う。そうはいっても、大学は初めてだし、不安も多いから、彩が仲良くしてくれると助かる。よろしく。じゃあ、荷物を入れるので、少しうるさいけど、ごめん。」
「まずは、荷物の搬入を手伝うことから始めるわね。」
「本当! 助かる。じゃあ、お願いするわね。」
なんか、初めて会うんだけど、自分に合うって感じがした。彩は、とっても、素直で、感じがいい。別に関係ないけど、以前、好きだった美沙と、外見は違うけど、雰囲気はとっても似てる気がしたの。
そして、感じたのは、彩は、男性も好きなんだろうけど、女性にも、そんなに抵抗感がないんじゃないかってこと。雰囲気なんだけど。なんか、私のバストとか、体も見ている気がして、それって、女性の嫉妬とかじゃなくて、私の体に興味があるって目線みたい。
これって、神様の巡り合わせじゃないかしら。もしかしたら、これからずっと付き合えるパートナーになれるかもしれない。
だから、今度は、悲鳴のように叫ぶようなことはしない。穏やかに、微笑んで付き合えるような関係を作っていくの。私は、彩を包み込むし、守っていく。そうすれば、彩も私のこと大切にしてくれるんだと思う。友達としてだけじゃなくて、恋人としても。
それって、妄想なの。いえ、そうじゃなくて、私が努力して、そういう関係を築いていくの。いくら待ってても、そんな関係はできない。作るのよ。
その後、引っ越しが終わって夕方になった。
「今日は、二人で引っ越し祝いということで、私の部屋でパーティーでもしない?」
「いいわね。部屋じゃお料理できないけど、料理とかどうする?」
「ポテチとかでもいい。あと、炭酸系の飲み物とか。一緒に買いに行こう。」
「じゃあ、行こう」
買い物でも、女友達を超えるような雰囲気も感じ、楽しい。買い物から帰ってきて、テーブルにスナック菓子を広げ、パーティーを始めた。
私は、彩から抵抗感をなくそうと、罪悪感を感じつつも、家から隠して持ってきたブランディーを少し、彩の飲み物にまぜて渡した。彩は疑うことなく飲んで、少し顔が熱ってきたみたい。
「なんか、気分が良くなってきたけど、どうしてかな。少し、フラフラするけど。」
「疲れたんじゃない。今日、手伝わせてしまって、ごめんなさいね。」
私は、最初は、テーブルで向かい合って座っていたけど、横に椅子を持っていって座り、体を密着して話し続けた。
「ねえ、彩って、スタイルいいね。」
「それほどじゃないよ。」
「彼とかいるの?」
「今はいないかな~。」
「そうなんだ。私、なんかぴーんときたんだけど、彩って、女の人好きじゃない?」
「いや・・・・」
「隠さなくてもいいのよ。私もそうだから、なんとなくわかるんだ。今どき、女同士のカップルだっていっぱいいるし。」
「でも、これまでそんなこと・・・。」
「そんなに、警戒しなくていいって。まず、気軽に試してみて、嫌だったら、やめればいいじゃん。横の部屋になったのも運命だと思うの。私は、彩のことタイプ。初めてみた時に、この人って思ったんだ。」
私は彩にキスをした。そして、フラフラしている彩をベットに連れて行き、上に乗って、濃厚なキッスを続け、彩を愛撫し続けた。そして、彩がクライマックスを迎えた。
「よかった? 最初からこんなハードにするとだめかなと思ったんだけど、彩だったら、むしろ、最初から、こっちでいった方が、上手くいくんじゃないかと思って。彩は女性ホルモン、そんなに嫌じゃないんだよ。多分。結構、近づくだけで気持ち悪いっていう女性もいるし。でも、初めてで、そんなにいっちゃうなんって思わなかった。」
「恥ずかしい。」
「そんなことないよ。これから、ずっと一緒だね。私って、昔から悩みがあって、男性が好きになれなかったんだ。でも、女性に声をかけても嫌われるんじゃないかって。でも、なんか彩にあった途端、この人だったらいけるってビビってきて。今日は突然でごめんね。でも、よかったでしょ。」
「うん。理恵のことよく知らないし、これから、いろいろ教えてね。」
二人は、一緒にキスをしながら眠りに落ちた。その後も、二人は仲良く大学生活をおくり、ある日、彩から食事に誘われたの。
「理恵、今日、一緒にレストランに行かない? この前、この先のイタリアンが美味しいって聞いたから。」
「行こう、行こう。今日はご機嫌だね。」
「そうそう。じゃあ、予約しておくね。」
レストランに着くと、二人の会話は弾んだ。
「部屋で話すのと違って、これはこれでいいね。」
「そうね。そういえば、英語Ⅱの先生、なんか明治時代のおばあちゃんっていう感じだよね。」
「それ、面白い。確かにそう。もう少し、今時のニュースとか軽やかにレクチャーする方がいいのにね。」
「だから、あの先生の授業には、生徒が少ないんだろうね。私、参加してみたけど、いつも寝ちゃっていたもん。」
「それわかるー。先生、やめちゃうべきかもね。」
「それは言い過ぎだよ。そう思うけど・・・。あはは。」
でも、大学には中学、高校時代の知り合いもいて、これまで暗かった私が楽しそうに明るく過ごしているのを不愉快に思う人達がいたみたい。そんな人が、私には雰囲気の悪い男の人が周りにいて、気に食わないと、乱暴されるとか噂を流したみたいなの。
それから間もなくして、彩が話しかけてきた。
「今日、友達が、理恵は雰囲気の悪い男を使って、気に入らない女に乱暴しているとか、ありもしない話ししてたんだよ。ひどくない?」
「私、昔から、よく言われないし、気にしない。でも、言ってくれて、ありがとう。私、前にも言ったけど、男性とはあまり近づきたくないし、女性も私のこと好きって思ってくれる人は少ないし、あまり人に溶け込めないんだ。だから、彩がいてくれて、本当に助かってる。」
「大丈夫、大丈夫。私は理恵のこと、信じてるから。」
彩、ありがとう。私はそんな人じゃないと、周りの人にきっぱり否定してくれた。やっぱり、彩は心も綺麗な素敵な人ね。
でも、そんな関係は長続きしなかったの。どうも、彩が男性たちとグループで飲み会に行ったあたりから、男性に夢中になったみたい。
友達としては関係は普通に続いたんだけど、彩の私への気持ちはどんどんなくなっていくのがわかった。私が変わってるんだから、仕方がない。でも、私は彩を見守っていく。
しばらくすると、逆に、彩が男性にだらしない、男性を誘惑して性欲いっぱいの女性だという噂が広がったの。私は、女性たちがテーブルを囲んで、この話しをするたびに、否定してやった。みんな、私のことを怖がっているようだったから、そういう時には、みんな黙って、話しをやめた。
大学生活も楽しかったのは1年半ぐらい。それ以降は、彩とは女友達として仲良くしていたけど、心は男性にすっかり向かっていたので、結局、残りの2年半ぐらいは1人ぼっちだった。
もう少し外に出てみようと、コスプレショーとかに行って、スパイファミリーのヨルさんになってみたりもした。その場では仲のいい女友達もできたけど、ショーが終わると、それぞれが現実の生活に戻っていき、友達関係は続かなかった。
「こんにちは。今日から、隣の部屋に越してきた 室井 理恵 です。よろしくね。」
「理恵ね。聞いてる。糸井 彩 って言います。こちらこそ、よろしく。大学生活って初めてで、わからないことも多いけど、一緒にやっていけばできることも増えると思うから、仲良くしてくれると嬉しい。」
「こちらこそ。私、付属高校からの推薦入学だから、少しは知ってることもあると思う。そうはいっても、大学は初めてだし、不安も多いから、彩が仲良くしてくれると助かる。よろしく。じゃあ、荷物を入れるので、少しうるさいけど、ごめん。」
「まずは、荷物の搬入を手伝うことから始めるわね。」
「本当! 助かる。じゃあ、お願いするわね。」
なんか、初めて会うんだけど、自分に合うって感じがした。彩は、とっても、素直で、感じがいい。別に関係ないけど、以前、好きだった美沙と、外見は違うけど、雰囲気はとっても似てる気がしたの。
そして、感じたのは、彩は、男性も好きなんだろうけど、女性にも、そんなに抵抗感がないんじゃないかってこと。雰囲気なんだけど。なんか、私のバストとか、体も見ている気がして、それって、女性の嫉妬とかじゃなくて、私の体に興味があるって目線みたい。
これって、神様の巡り合わせじゃないかしら。もしかしたら、これからずっと付き合えるパートナーになれるかもしれない。
だから、今度は、悲鳴のように叫ぶようなことはしない。穏やかに、微笑んで付き合えるような関係を作っていくの。私は、彩を包み込むし、守っていく。そうすれば、彩も私のこと大切にしてくれるんだと思う。友達としてだけじゃなくて、恋人としても。
それって、妄想なの。いえ、そうじゃなくて、私が努力して、そういう関係を築いていくの。いくら待ってても、そんな関係はできない。作るのよ。
その後、引っ越しが終わって夕方になった。
「今日は、二人で引っ越し祝いということで、私の部屋でパーティーでもしない?」
「いいわね。部屋じゃお料理できないけど、料理とかどうする?」
「ポテチとかでもいい。あと、炭酸系の飲み物とか。一緒に買いに行こう。」
「じゃあ、行こう」
買い物でも、女友達を超えるような雰囲気も感じ、楽しい。買い物から帰ってきて、テーブルにスナック菓子を広げ、パーティーを始めた。
私は、彩から抵抗感をなくそうと、罪悪感を感じつつも、家から隠して持ってきたブランディーを少し、彩の飲み物にまぜて渡した。彩は疑うことなく飲んで、少し顔が熱ってきたみたい。
「なんか、気分が良くなってきたけど、どうしてかな。少し、フラフラするけど。」
「疲れたんじゃない。今日、手伝わせてしまって、ごめんなさいね。」
私は、最初は、テーブルで向かい合って座っていたけど、横に椅子を持っていって座り、体を密着して話し続けた。
「ねえ、彩って、スタイルいいね。」
「それほどじゃないよ。」
「彼とかいるの?」
「今はいないかな~。」
「そうなんだ。私、なんかぴーんときたんだけど、彩って、女の人好きじゃない?」
「いや・・・・」
「隠さなくてもいいのよ。私もそうだから、なんとなくわかるんだ。今どき、女同士のカップルだっていっぱいいるし。」
「でも、これまでそんなこと・・・。」
「そんなに、警戒しなくていいって。まず、気軽に試してみて、嫌だったら、やめればいいじゃん。横の部屋になったのも運命だと思うの。私は、彩のことタイプ。初めてみた時に、この人って思ったんだ。」
私は彩にキスをした。そして、フラフラしている彩をベットに連れて行き、上に乗って、濃厚なキッスを続け、彩を愛撫し続けた。そして、彩がクライマックスを迎えた。
「よかった? 最初からこんなハードにするとだめかなと思ったんだけど、彩だったら、むしろ、最初から、こっちでいった方が、上手くいくんじゃないかと思って。彩は女性ホルモン、そんなに嫌じゃないんだよ。多分。結構、近づくだけで気持ち悪いっていう女性もいるし。でも、初めてで、そんなにいっちゃうなんって思わなかった。」
「恥ずかしい。」
「そんなことないよ。これから、ずっと一緒だね。私って、昔から悩みがあって、男性が好きになれなかったんだ。でも、女性に声をかけても嫌われるんじゃないかって。でも、なんか彩にあった途端、この人だったらいけるってビビってきて。今日は突然でごめんね。でも、よかったでしょ。」
「うん。理恵のことよく知らないし、これから、いろいろ教えてね。」
二人は、一緒にキスをしながら眠りに落ちた。その後も、二人は仲良く大学生活をおくり、ある日、彩から食事に誘われたの。
「理恵、今日、一緒にレストランに行かない? この前、この先のイタリアンが美味しいって聞いたから。」
「行こう、行こう。今日はご機嫌だね。」
「そうそう。じゃあ、予約しておくね。」
レストランに着くと、二人の会話は弾んだ。
「部屋で話すのと違って、これはこれでいいね。」
「そうね。そういえば、英語Ⅱの先生、なんか明治時代のおばあちゃんっていう感じだよね。」
「それ、面白い。確かにそう。もう少し、今時のニュースとか軽やかにレクチャーする方がいいのにね。」
「だから、あの先生の授業には、生徒が少ないんだろうね。私、参加してみたけど、いつも寝ちゃっていたもん。」
「それわかるー。先生、やめちゃうべきかもね。」
「それは言い過ぎだよ。そう思うけど・・・。あはは。」
でも、大学には中学、高校時代の知り合いもいて、これまで暗かった私が楽しそうに明るく過ごしているのを不愉快に思う人達がいたみたい。そんな人が、私には雰囲気の悪い男の人が周りにいて、気に食わないと、乱暴されるとか噂を流したみたいなの。
それから間もなくして、彩が話しかけてきた。
「今日、友達が、理恵は雰囲気の悪い男を使って、気に入らない女に乱暴しているとか、ありもしない話ししてたんだよ。ひどくない?」
「私、昔から、よく言われないし、気にしない。でも、言ってくれて、ありがとう。私、前にも言ったけど、男性とはあまり近づきたくないし、女性も私のこと好きって思ってくれる人は少ないし、あまり人に溶け込めないんだ。だから、彩がいてくれて、本当に助かってる。」
「大丈夫、大丈夫。私は理恵のこと、信じてるから。」
彩、ありがとう。私はそんな人じゃないと、周りの人にきっぱり否定してくれた。やっぱり、彩は心も綺麗な素敵な人ね。
でも、そんな関係は長続きしなかったの。どうも、彩が男性たちとグループで飲み会に行ったあたりから、男性に夢中になったみたい。
友達としては関係は普通に続いたんだけど、彩の私への気持ちはどんどんなくなっていくのがわかった。私が変わってるんだから、仕方がない。でも、私は彩を見守っていく。
しばらくすると、逆に、彩が男性にだらしない、男性を誘惑して性欲いっぱいの女性だという噂が広がったの。私は、女性たちがテーブルを囲んで、この話しをするたびに、否定してやった。みんな、私のことを怖がっているようだったから、そういう時には、みんな黙って、話しをやめた。
大学生活も楽しかったのは1年半ぐらい。それ以降は、彩とは女友達として仲良くしていたけど、心は男性にすっかり向かっていたので、結局、残りの2年半ぐらいは1人ぼっちだった。
もう少し外に出てみようと、コスプレショーとかに行って、スパイファミリーのヨルさんになってみたりもした。その場では仲のいい女友達もできたけど、ショーが終わると、それぞれが現実の生活に戻っていき、友達関係は続かなかった。
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