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10話 失ったもの
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「あれ、リビングで飲むんじゃないですか?」
「いや、この部屋で飲んで、疲れたら、その場で寝ちゃえるからいいんだよ。」
そんなものかしら。
2つのシングルベットに4人が座った。
私と結城先輩が1つのベットに。
あとの2人が別のベットに。
ベットの横にはシャンパンが置かれている。
私は、おしゃれな雰囲気とお酒に酔っていた。
そして、結城先輩の肩に顔を寄せた。
別の2人がいるのに。
その時だった。
結城先輩は、いきなり私にキスをしてきたの。
「え、まだ早い。」
「そんなこというなよ。いいだろう。」
私は、そろそろキスぐらいして欲しいなんて考えていた。
だからか、ベットに横になり、上にいる先輩のキスを許したの。
横をみると、一緒に来た美羽も同じようにキスをしている。
でも、その時だった。
いきなり、服を脱がされた。
「いや、やめて。」
「瑠香も、したいんだろう。キスだってしてたじゃないか。」
「そういう意味じゃない。」
「ここまできて、お預けなんてできないよ。」
私のワンピースは脱がされ、いつの間にかパンツだけになっていた。
「恥ずかしいからやめて。」
「胸が大きいな。前から見てみたかったんだよ。」
「いや。」
バストを揉まれ、いつの間にか声が出ていた。
嫌なのに。
「ほら、気持ちいいだろう。下も濡れてるじゃないか。嫌なんていいながら、その気なんだな。体が僕を求めているとか。燃えちゃうね。」
「だめ。」
いつのまにか、パンツも脱がされている。
「やめて。本当にお願いだから。」
「ここでやめられないだろう。」
「痛い。入ってる。だめ。」
なにかワックスみたいものを、あそこに塗られたみたい。
痛いのと同時に感じてる。
こんなに屈辱的な状況なのに。
横をみると、美羽も泣きながら声を出していた。
私も減量して筋肉も落ちているから男性の力には逆らえない。
というより、強くて逆らえないという恐怖を感じていた。
美羽からも、私の屈辱的な姿は見えていたんだと思う。
こんな姿、見せたくなかった。
でも、うつ伏せで腰をあげられ、後ろから入れられている。
まるで雌犬のよう。
美羽、みないで。
「だめ、子供ができちゃう。」
「嘘だろう。生の方が気持ちいいからな。」
先輩は中に出し切るとスッキリした顔つきになっていた。
私は、自分の下半身に目をやった。
いままで入っていた所をみると、白いものが中から流れ出ている。
先輩は、もう大きくなった自分のものを私の口に入れてきたの。
私は、グロテスクなその姿を口に入れたくなかった。
でも、体はもう抵抗できない。
私の口は、白いネバネバしたものでいっぱいになった。
「瑠香ちゃん、吐き出さないで飲んでくれないかな。」
もう、話すことはできなかった。
なんで、こんなことになったんだろう。
「楽しかったな。じゃあ、記念に写真とるから。今夜のことは誰にも言うなよ。言ったら、この写真を学校にばらまくから。」
「そんなことやめて。」
「ほら、掛け布団で隠すなよ。」
布団は剥がされ、美羽と私は体を寄せ合って震えていた。
スマホを私達に向けて何度も写真をとる。
何も付けていない私達の体が写真に写る。
「じゃあ、俺達は横の部屋で寝るから、君たちはこの部屋で休んでね。」
私達は、月明かりが窓から差し込む真っ暗な部屋で泣いていた。
今から思うと不用心だったの。
ひりひりする下半身に手を当て、子供ができていないことを祈った。
せっかく手に入ったこの体を汚してしまった。
もう、戻ることはできない。
なんてことをしまったのだろう。
翌朝、私達は、先輩たちが起きる前に家を出た。
ぎこちない歩きで駅に向かい、帰ったの。
それから数ヶ月経ったけど、生理が来ないことが心配だった。
あまりに来ないので、病院に行くと妊娠してるんだって。
おめでとうと言われたけど、その場で、中絶を相談した。
だって、あんな男の子供なんて産めないでしょう。
病院には、強姦されたと言って、1人で中絶することにしたの。
先生からは、警察とかに訴えないのかと聞かれたけど。
今は、そんなことを考えられない。
気持ち悪くてしかたがなかった。
汚い先輩の精子が体のなかで大きくなっていくことを。
はやく、この体から出してしまいたい。
でも、先生には堕胎した子どもについて1つのお願いをした。
子供のDNAデータは残しておきたいと。
その場で中絶の手術を受けた。
子宮に金属のようなものが入れられる。
痛みよりも、悔しさを感じていた。
私の反撃はそこから始まった。
警察と大学に、先輩の非道を訴えた。
中絶の証明書と堕胎した子供のDNAを添えて。
ニュースで大きく取り上げられてしまった。
本当は、顔出しはしない方がよかったんだと思う。
でも、私は許せないと報道陣に訴えた。
しばらくは私の顔がTVに毎日のように報道された。
そして、先輩たち2人は逮捕され、大学も退学になった。
当然の報いね。
私の体は、もっと痛めつけられたのだから。
でも、勝った気分にはなれなかった。
だって、先輩たちが逮捕されても私の体が元に戻るわけじゃない。
なにもかも失った気持ちで、大学の食堂で座っていた。
周りの学生達は、強姦されたバカな女だと軽蔑の目で見てる。
私は被害者なのに、なぜ、そんな目でみるの?
やっぱり顔を出したのは失敗だったかも。
美羽は、メンタルになり家に閉じこもっていた。
この前会ったけど、目は虚ろで、髪もぼさぼさ。
小さな声で、なんで公表したのよと私を責めていた。
ごめんね、美羽。
あの時の被害に加えて、私の行為で傷つけてしまった。
そんなつもりじゃなかったのに。
食堂の椅子に座っている、その時だった。
考えもしていないことが起きたの。
「いや、この部屋で飲んで、疲れたら、その場で寝ちゃえるからいいんだよ。」
そんなものかしら。
2つのシングルベットに4人が座った。
私と結城先輩が1つのベットに。
あとの2人が別のベットに。
ベットの横にはシャンパンが置かれている。
私は、おしゃれな雰囲気とお酒に酔っていた。
そして、結城先輩の肩に顔を寄せた。
別の2人がいるのに。
その時だった。
結城先輩は、いきなり私にキスをしてきたの。
「え、まだ早い。」
「そんなこというなよ。いいだろう。」
私は、そろそろキスぐらいして欲しいなんて考えていた。
だからか、ベットに横になり、上にいる先輩のキスを許したの。
横をみると、一緒に来た美羽も同じようにキスをしている。
でも、その時だった。
いきなり、服を脱がされた。
「いや、やめて。」
「瑠香も、したいんだろう。キスだってしてたじゃないか。」
「そういう意味じゃない。」
「ここまできて、お預けなんてできないよ。」
私のワンピースは脱がされ、いつの間にかパンツだけになっていた。
「恥ずかしいからやめて。」
「胸が大きいな。前から見てみたかったんだよ。」
「いや。」
バストを揉まれ、いつの間にか声が出ていた。
嫌なのに。
「ほら、気持ちいいだろう。下も濡れてるじゃないか。嫌なんていいながら、その気なんだな。体が僕を求めているとか。燃えちゃうね。」
「だめ。」
いつのまにか、パンツも脱がされている。
「やめて。本当にお願いだから。」
「ここでやめられないだろう。」
「痛い。入ってる。だめ。」
なにかワックスみたいものを、あそこに塗られたみたい。
痛いのと同時に感じてる。
こんなに屈辱的な状況なのに。
横をみると、美羽も泣きながら声を出していた。
私も減量して筋肉も落ちているから男性の力には逆らえない。
というより、強くて逆らえないという恐怖を感じていた。
美羽からも、私の屈辱的な姿は見えていたんだと思う。
こんな姿、見せたくなかった。
でも、うつ伏せで腰をあげられ、後ろから入れられている。
まるで雌犬のよう。
美羽、みないで。
「だめ、子供ができちゃう。」
「嘘だろう。生の方が気持ちいいからな。」
先輩は中に出し切るとスッキリした顔つきになっていた。
私は、自分の下半身に目をやった。
いままで入っていた所をみると、白いものが中から流れ出ている。
先輩は、もう大きくなった自分のものを私の口に入れてきたの。
私は、グロテスクなその姿を口に入れたくなかった。
でも、体はもう抵抗できない。
私の口は、白いネバネバしたものでいっぱいになった。
「瑠香ちゃん、吐き出さないで飲んでくれないかな。」
もう、話すことはできなかった。
なんで、こんなことになったんだろう。
「楽しかったな。じゃあ、記念に写真とるから。今夜のことは誰にも言うなよ。言ったら、この写真を学校にばらまくから。」
「そんなことやめて。」
「ほら、掛け布団で隠すなよ。」
布団は剥がされ、美羽と私は体を寄せ合って震えていた。
スマホを私達に向けて何度も写真をとる。
何も付けていない私達の体が写真に写る。
「じゃあ、俺達は横の部屋で寝るから、君たちはこの部屋で休んでね。」
私達は、月明かりが窓から差し込む真っ暗な部屋で泣いていた。
今から思うと不用心だったの。
ひりひりする下半身に手を当て、子供ができていないことを祈った。
せっかく手に入ったこの体を汚してしまった。
もう、戻ることはできない。
なんてことをしまったのだろう。
翌朝、私達は、先輩たちが起きる前に家を出た。
ぎこちない歩きで駅に向かい、帰ったの。
それから数ヶ月経ったけど、生理が来ないことが心配だった。
あまりに来ないので、病院に行くと妊娠してるんだって。
おめでとうと言われたけど、その場で、中絶を相談した。
だって、あんな男の子供なんて産めないでしょう。
病院には、強姦されたと言って、1人で中絶することにしたの。
先生からは、警察とかに訴えないのかと聞かれたけど。
今は、そんなことを考えられない。
気持ち悪くてしかたがなかった。
汚い先輩の精子が体のなかで大きくなっていくことを。
はやく、この体から出してしまいたい。
でも、先生には堕胎した子どもについて1つのお願いをした。
子供のDNAデータは残しておきたいと。
その場で中絶の手術を受けた。
子宮に金属のようなものが入れられる。
痛みよりも、悔しさを感じていた。
私の反撃はそこから始まった。
警察と大学に、先輩の非道を訴えた。
中絶の証明書と堕胎した子供のDNAを添えて。
ニュースで大きく取り上げられてしまった。
本当は、顔出しはしない方がよかったんだと思う。
でも、私は許せないと報道陣に訴えた。
しばらくは私の顔がTVに毎日のように報道された。
そして、先輩たち2人は逮捕され、大学も退学になった。
当然の報いね。
私の体は、もっと痛めつけられたのだから。
でも、勝った気分にはなれなかった。
だって、先輩たちが逮捕されても私の体が元に戻るわけじゃない。
なにもかも失った気持ちで、大学の食堂で座っていた。
周りの学生達は、強姦されたバカな女だと軽蔑の目で見てる。
私は被害者なのに、なぜ、そんな目でみるの?
やっぱり顔を出したのは失敗だったかも。
美羽は、メンタルになり家に閉じこもっていた。
この前会ったけど、目は虚ろで、髪もぼさぼさ。
小さな声で、なんで公表したのよと私を責めていた。
ごめんね、美羽。
あの時の被害に加えて、私の行為で傷つけてしまった。
そんなつもりじゃなかったのに。
食堂の椅子に座っている、その時だった。
考えもしていないことが起きたの。
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