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第3章 田舎での家族生活
2話 ガールズトーク
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「なみさん、もう来て3ヶ月になるね。どう慣れた? いや慣れないよね。」
「世の中から見れば、とっても幸せとしか言えない。」
「そうよね。私の不満は、食べ物が淡白で、イタリアンとか食べられないことぐらいかな。彼はなんて言っているの。」
「彼は、不満があっても、あまり喋らないし。まあ、それなりに過ごしているんじゃないかな。でも、前から聞きたかったんだけど、みうさん、彼氏とかいなかったの?」
「聡さんにずっと憧れていたから、他の男性には興味はなかったかな。でも、逆に、聡さんは、他に女性とかいなかったか知らない?」
「お母さんと離婚して、あまり接点がなかったから知らないかな。でも、お父さんは、お母さんと会話していた記憶がないから、みうさんと仲良かったのはびっくり。あんなに女性と仲良く話す人だったかなと思った。」
「そうなんだ。でも、お母さんから不満とか聞いていたんでしょ。」
「あまり記憶はないんだよね。不満があったから離婚になったんだろうけど、子供には不満をぶつけなかったんだと思う。お父さんも、毎日遅くて、あまり話したことがないし。」
なんかいい情報が出てこないな。なみって娘、使えない。それだったら、この子の彼について聞いてみようか。
私となみさんは、農家から作り方を教えてもらった山菜をつまみにして、自前で作ってみた日本酒を試しに飲んでいた。自分でお酒を作るのは、昔は禁止されていたと思うけど、今は、そんなことを規制する人はいない。
アルコール濃度がどの程度なのかはわからないけど、味は、それなりに上手くできたねと2人で笑いながら飲み始めた。久しぶりの日本酒なので、少し飲みすぎてしまったかも。なみさんは、少しよろけて、お箸を手から落としている。
だから、なみさんも、警戒心はなくなり、本音ベースでいろいろと話していたと思う。また、いろいろと褒めたから、気分が良くなったみたい。
「まあ、そんなことはどうでもよくて、なみさんの彼について教えてよ。どんな人なの。」
「う~ん。ぼーっとしていて、なんか子供みたいな人。なんか親がオーストラリアで事業していてお金持ちらしい。今回は、オーストラリアは被害が少なかったみたいだから、その後も、事業は続いていて、親とこの前、電話で話したらしい。でも、飛行機とか、今は行けないので、当面は会えないって。私も、いつかはオーストラリアに行って、昔のような生活ができるのを楽しみにしている。ステーキとか食べられるかな?」
「それはいいわね。親は何をしているの?」
「なんかIT会社らしい。詳しくは知らないけど、コールセンターを管理するクラウドサービスとか、よく分からないこと言っていた。」
「これだけ環境が変わると、影響がどれぐらいあったかは分からないけど、お金持ちっていうのはいいね。なみさんは今後も、安泰だ。」
「まあ、オーストラリアに行けたらということだけど。」
「行ける、行ける。いいな。」
「みうさんだって、幸せそうだし。」
「そうだけど、なみさんにも幸せになってもらいたいな。」
これは使えるかも。ここでの生活が苦しくなっても、オーストラリアに行って、昔の生活ができるなら、それは朗報よね。でも、この子って、何考えているんだろう。あまり、気持ちが分からない。まだ警戒しているのかな?
「ところで、亮介は、私のことはなんでもきいてくれるけど、男の人って、分からないこと多いよね。」
「たとえば?」
「これまで3人ぐらいの人と同棲していたんだけど、なんかいつも黙っているし、ブスッとしていて、なんか私のこと好きじゃなくなったのかと思ったら、突然、一緒に飲むぞと言ってきたり。それで、料理とかいっぱい作って、飲みながらいっぱい話していたら、聞いていないし、何考えているか分からない。また、ショートの子が可愛かったとか言ってたから、2cmも髪切ってショートにしても、気づかない。なんなんだろう。」
「わかる。そういう人いるよね。なんなんだろうね。私は、あまり期待しないようにしているけど。でも、好きになったら、期待しちゃうしね。」
「そうそう、別の人は、飲みにいくと、ずっと、数学とかの話しをしている。よく分からないから、うんうんって笑顔で対応していたけど、本当に疲れちゃう。もちろん、話したいことがあるのはわかるけど、こちらが興味なければ、同じ趣味を持つ人に話すとか、なんか考えないのかな。」
「それも、わかるわ。そんな人多いよね。なんか、機械とか、音声の波形とか、私が興味のない話しを永遠に話している人っているよね。なみさん、面白いね。そんな人たちと結婚とかの話題にならなかったのも納得ね。」
「そうじゃなくて、実は、学生の時、最初に同棲した人とは結婚という話題はあったんだ。」
「え、なになに?」
「実は、彼とは結婚しようとお互いに言っていたんだけど、まだ彼は学生で、決心してなかったんだろうね。いつまでも決めないから結婚はこちらからやめたんだけど、その時、実は妊娠していたの。でも、もうよりは戻せなくて、悩んだせいか流産しちゃって、まあ、まだ若くて、結果オーライとも言えるけど。でも、一回、流産するとクセになるっていうし、今後は少し不安。」
私も堕ろしているけど、そんなことは、なみさんには言うつもりもない。あくまでも清純派という設定だし、なみさんはわからないけど、私は、なみさんのことを信用しきっているわけではないもの。
「そうなんだ。亮介さんは知っているの。」
「まだ話していない。彼の両親にも、そんな過去は話せないし、一生、黙っているつもり。みうさんも秘密にね。」
「もちろんだよ。」
これはいい情報だ。オーストラリアに行くには亮介さんとの関係を維持する必要があるけど、どうしてもとなったら、ばらすと言って、なみさんを手名付けられる。今日は成果があったわ。
私たちは、それから2時間も飲み明かし、その場で寝てしまっていた。
「世の中から見れば、とっても幸せとしか言えない。」
「そうよね。私の不満は、食べ物が淡白で、イタリアンとか食べられないことぐらいかな。彼はなんて言っているの。」
「彼は、不満があっても、あまり喋らないし。まあ、それなりに過ごしているんじゃないかな。でも、前から聞きたかったんだけど、みうさん、彼氏とかいなかったの?」
「聡さんにずっと憧れていたから、他の男性には興味はなかったかな。でも、逆に、聡さんは、他に女性とかいなかったか知らない?」
「お母さんと離婚して、あまり接点がなかったから知らないかな。でも、お父さんは、お母さんと会話していた記憶がないから、みうさんと仲良かったのはびっくり。あんなに女性と仲良く話す人だったかなと思った。」
「そうなんだ。でも、お母さんから不満とか聞いていたんでしょ。」
「あまり記憶はないんだよね。不満があったから離婚になったんだろうけど、子供には不満をぶつけなかったんだと思う。お父さんも、毎日遅くて、あまり話したことがないし。」
なんかいい情報が出てこないな。なみって娘、使えない。それだったら、この子の彼について聞いてみようか。
私となみさんは、農家から作り方を教えてもらった山菜をつまみにして、自前で作ってみた日本酒を試しに飲んでいた。自分でお酒を作るのは、昔は禁止されていたと思うけど、今は、そんなことを規制する人はいない。
アルコール濃度がどの程度なのかはわからないけど、味は、それなりに上手くできたねと2人で笑いながら飲み始めた。久しぶりの日本酒なので、少し飲みすぎてしまったかも。なみさんは、少しよろけて、お箸を手から落としている。
だから、なみさんも、警戒心はなくなり、本音ベースでいろいろと話していたと思う。また、いろいろと褒めたから、気分が良くなったみたい。
「まあ、そんなことはどうでもよくて、なみさんの彼について教えてよ。どんな人なの。」
「う~ん。ぼーっとしていて、なんか子供みたいな人。なんか親がオーストラリアで事業していてお金持ちらしい。今回は、オーストラリアは被害が少なかったみたいだから、その後も、事業は続いていて、親とこの前、電話で話したらしい。でも、飛行機とか、今は行けないので、当面は会えないって。私も、いつかはオーストラリアに行って、昔のような生活ができるのを楽しみにしている。ステーキとか食べられるかな?」
「それはいいわね。親は何をしているの?」
「なんかIT会社らしい。詳しくは知らないけど、コールセンターを管理するクラウドサービスとか、よく分からないこと言っていた。」
「これだけ環境が変わると、影響がどれぐらいあったかは分からないけど、お金持ちっていうのはいいね。なみさんは今後も、安泰だ。」
「まあ、オーストラリアに行けたらということだけど。」
「行ける、行ける。いいな。」
「みうさんだって、幸せそうだし。」
「そうだけど、なみさんにも幸せになってもらいたいな。」
これは使えるかも。ここでの生活が苦しくなっても、オーストラリアに行って、昔の生活ができるなら、それは朗報よね。でも、この子って、何考えているんだろう。あまり、気持ちが分からない。まだ警戒しているのかな?
「ところで、亮介は、私のことはなんでもきいてくれるけど、男の人って、分からないこと多いよね。」
「たとえば?」
「これまで3人ぐらいの人と同棲していたんだけど、なんかいつも黙っているし、ブスッとしていて、なんか私のこと好きじゃなくなったのかと思ったら、突然、一緒に飲むぞと言ってきたり。それで、料理とかいっぱい作って、飲みながらいっぱい話していたら、聞いていないし、何考えているか分からない。また、ショートの子が可愛かったとか言ってたから、2cmも髪切ってショートにしても、気づかない。なんなんだろう。」
「わかる。そういう人いるよね。なんなんだろうね。私は、あまり期待しないようにしているけど。でも、好きになったら、期待しちゃうしね。」
「そうそう、別の人は、飲みにいくと、ずっと、数学とかの話しをしている。よく分からないから、うんうんって笑顔で対応していたけど、本当に疲れちゃう。もちろん、話したいことがあるのはわかるけど、こちらが興味なければ、同じ趣味を持つ人に話すとか、なんか考えないのかな。」
「それも、わかるわ。そんな人多いよね。なんか、機械とか、音声の波形とか、私が興味のない話しを永遠に話している人っているよね。なみさん、面白いね。そんな人たちと結婚とかの話題にならなかったのも納得ね。」
「そうじゃなくて、実は、学生の時、最初に同棲した人とは結婚という話題はあったんだ。」
「え、なになに?」
「実は、彼とは結婚しようとお互いに言っていたんだけど、まだ彼は学生で、決心してなかったんだろうね。いつまでも決めないから結婚はこちらからやめたんだけど、その時、実は妊娠していたの。でも、もうよりは戻せなくて、悩んだせいか流産しちゃって、まあ、まだ若くて、結果オーライとも言えるけど。でも、一回、流産するとクセになるっていうし、今後は少し不安。」
私も堕ろしているけど、そんなことは、なみさんには言うつもりもない。あくまでも清純派という設定だし、なみさんはわからないけど、私は、なみさんのことを信用しきっているわけではないもの。
「そうなんだ。亮介さんは知っているの。」
「まだ話していない。彼の両親にも、そんな過去は話せないし、一生、黙っているつもり。みうさんも秘密にね。」
「もちろんだよ。」
これはいい情報だ。オーストラリアに行くには亮介さんとの関係を維持する必要があるけど、どうしてもとなったら、ばらすと言って、なみさんを手名付けられる。今日は成果があったわ。
私たちは、それから2時間も飲み明かし、その場で寝てしまっていた。
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