2 / 9
第1章 私を殺した人
2話 三島 将生
しおりを挟む
僕は三島 将生。父親は自ら立ち上げた会社の社長をしていて、子供の頃からお金に困ったことはない。将来、会社経営を引き継ぐために、日本じゃなくてアメリカの大学で経営学を学んでこいと言われ、大学はハーバードに行った。
大学では、日本より授業についていくのが大変で苦労したけど、自分の部屋にしょっちゅう、いろいろな女を呼んで、毎朝起きると、横にどこかの女が寝てるという生活を送っていた。
アメリカから帰ってきて、まず、社会勉強をしろと父親から言われ、一番いいオファーを出した丸菱商事に入った。そこでは、もちろん数々の成果を出したが、父親から、リーダーとなるためには嫌われてはだめで、人から尊敬され、慕われることが重要だと言われていた。だから、つとめて、人にはやわらかく接した。
もちろん、いい人というだけでは、リーダーになれない。僕に人が集まってくるように、慕われつつ、手懐けていかなければならない。僕は必死に、試行錯誤をして、時には、悪どいと言われるようなことにも手をつけて人身掌握に努めた。
その結果、誰からも、あの人は、将来、この会社の社長になると噂されている。まあ、僕の実力を持ってすれば、当然のことなんだよな。父親の会社を継ぐのもいいけど、この会社の社長になって、親の会社と対等合併すれば、父親を超えられるじゃないか。
ある日、同僚から製薬会社の秘書室の女性とグループ飲み会合をしようと誘われ、そこで、知り合ったのが莉緒だった。莉緒は、顔やスタイルはどこにでもいそうな女、というより、平均以下で、魅了が全くないといっていい女だった。
でも、積極的にアプローチしてきて、すぐに寝れそうな都合がいい女だった。今は彼女はいないし、飽きればいつでも捨てればいい。もちろん、そんなことは本人に言わずに付き合い始めた。何よりも、俺に文句を言いそうにもないところがいい。
しばらく、付き合ったが、男性と付き合ったことがないのか、何も知らない女だった。若い子に教えてあげるのが楽しいということも聞くが、あんなに何も知らないのも困る。キスをしたら、泣きそうになって喜んでいた。僕に、ベタ惚れって顔に出てる。
こちらがリードするんだけど、恋には駆け引きっていうものもあるだろう。いつも、待ちの状態で、自分から手を握ろうともしないし、ほとんど自分の話しもせずに、下を見て、ずっと恥ずかしそうにしている。なんか疲れる。
ただ、その後、ホテルに誘ってエッチもしたが、体は感度も良く、見た目よりは、それほど悪い感じでもなかった。ただ、最初の時は泣いていて、痛かったのかいと聞いたら、嬉しかったのとワーワー泣かれたのはびっくりしたが。
神戸に一緒に旅行したが、セックスフレンドとしては都合も良かったので、1人エッチするよりはマシかと思い、週に1回ぐらい呼び出して、夜を一緒に過ごした。
ただ、こんな女を連れて歩くのは僕の格が落ちるので恥ずかしい。本当は、ホテルで待ち合わせをして、ホテルで別れるなんていうのが理想だった。でも、流石に、そこまですると人でなしと言われそうだ。
そんなことを思っている時に、モーターショーにいたコンパニオンの中で、芸能人バリの美貌と抜群のスタイルの女を見つけた。
その子を誘ったら、すぐ着いてきて、夜の渋谷とかを連れ回し、よく飲みに行った。彼女を連れて歩くと、誰もが彼女に振り返るぐらい美しい。その後、道玄坂のラブホに行くのがお決まりで、朝帰りの日が多くなった。
その子とのエッチは、いつも大袈裟で、体操でもしてるんじゃないかって感じだったが、まあ、アクセサリーのように、外を歩いていて自慢できるっていうだけでも価値はあった。
その分、莉緒と会う回数は減ったが、別れる積極的理由もなかったので、関係は続けていた。莉緒は、適当に褒めておけば嬉しそうにしている。
お互いに出会うのは避けたかったので、莉緒はその住まいに近い六本木、コンパニオンの子はその住まいに近い渋谷とエリアを絞って、会わないように気をつけていた。
でも、コンパニオンの子は、日常生活では、ガサツというか、この前、その子の部屋に行ったら、ゴミ屋敷のようで、一緒に暮らすのは無理だと思ったんだ。どうして、完璧な女はいないのか。
でも半年ぐらい前、桜井 早希という子と知り合った。歯科衛生士をしていて、歯医者からの帰りに、エレベーターで偶然一緒になり、話しが盛り上がった。歯医者には男は先生一人だけで、男と知り合う機会が少ないとか言っていたが、清楚という言葉がぴったりの子だった。
その子は、顔も芸能人だと言っても言い過ぎでないぐらい可愛くて、いつも楽しそうにケラケラと笑い、何を言っても笑顔で聞いてくれた。スタイルも抜群だったが、どちらかというと引っ込み思案で、家から積極的に出るタイプではない。
男性があまりいない世界には、このような素晴らしい女がいるもんなんだな。また、そういう環境だからこそ、男性から手をつけられることもなく、汚れずに清純のままでいられるんだ。理想じゃないか。
1ヶ月ぐらい付き合った頃、家まで送って行ったら、大雨が降ってきて、早希の方から雨もすごいし、少し、部屋で休んでいったらと誘われたので、これはラッキーと思い、初めて早希の部屋に入った。
何もない部屋だけど、とても清潔で、早希の性格そのもののように感じた。ワインがあると言われたので、そこで飲み直すことにした。ワインも数日に分けて飲むなんて、なんと質素な生活をしているんだ。そんな早希を今まで以上に愛おしく思った。
そのうち、早希はだいぶ酔っ払ったようで、歩いている時にベットに倒れてしまった。大丈夫かと駆け寄ると、大丈夫と言って、僕の肩に手をかけて立ちあがろうとした。僕は、酔ったふりをして早希に初めてのキスをした。そして、初めての一緒の夜を過ごした。
早希は、エッチをした時も上品だった。体の毛も綺麗に手入れされていて、いやらしさは全くない。また、あまり乱れることもなく、そうはいっても、愛してるという気持ちが伝わるように、僕を受け入れてくれた。
終わった後、本当に幸せで、ずっと愛していたいという顔で僕を見てくれたのは、今でも忘れることができない。こんなエッチは初めてだ。莉緒とは全く違う。
早希は、声もとても清純という感じで、エッチの時も含めていやらしさというものが全くない。話しを聞いているだけで、ずっと一緒にいたいという心地よさがある。
僕は、早希に夢中になり、週の半分以上は、早希の部屋に行って夕食を共にした。そして、莉緒とは別れることを決心した。
そこで、彼女に別れを言い出すために、大切な話しがあると言ってレストランに誘ったが、レストランで大泣きされるのも困るなとか思っているうちに、言うタイミングを逃してしまった。
何も話し出さないのを不審に思ったのだと思う。莉緒からホテルに泊まろうよと言われ、今出たばかりのレストランがあるホテルの1室を予約した。部屋で、話そうかと思ったが、もう1時は過ぎていて、ここで、大喧嘩になっても朝までもたないので、言い出せなかった。
さすがに、もう莉緒と寝る気にはなれなかったので、疲れたと言って寝ることにした。そして、次の朝、莉緒をおいて、早めにホテルを出た。
朝、莉緒と別れ会社に向かったが、途中で自転車に乗った老人が倒れてしまい、自宅まで届けたりしていて、かなり時間を使ってしまった。ちょっとボケていたから、俺のこと忘れちゃうかもな。別にお礼とかいらないけど。
それから会社に向かったので、会社には遅刻になってしまったが、成果だけ出していれば、遅刻とかを責められない会社だったので問題はない。
お昼にスマホを見ると、莉緒からメッセージが来ていたが、なんか見る気が起きずに放置してしまった。
大学では、日本より授業についていくのが大変で苦労したけど、自分の部屋にしょっちゅう、いろいろな女を呼んで、毎朝起きると、横にどこかの女が寝てるという生活を送っていた。
アメリカから帰ってきて、まず、社会勉強をしろと父親から言われ、一番いいオファーを出した丸菱商事に入った。そこでは、もちろん数々の成果を出したが、父親から、リーダーとなるためには嫌われてはだめで、人から尊敬され、慕われることが重要だと言われていた。だから、つとめて、人にはやわらかく接した。
もちろん、いい人というだけでは、リーダーになれない。僕に人が集まってくるように、慕われつつ、手懐けていかなければならない。僕は必死に、試行錯誤をして、時には、悪どいと言われるようなことにも手をつけて人身掌握に努めた。
その結果、誰からも、あの人は、将来、この会社の社長になると噂されている。まあ、僕の実力を持ってすれば、当然のことなんだよな。父親の会社を継ぐのもいいけど、この会社の社長になって、親の会社と対等合併すれば、父親を超えられるじゃないか。
ある日、同僚から製薬会社の秘書室の女性とグループ飲み会合をしようと誘われ、そこで、知り合ったのが莉緒だった。莉緒は、顔やスタイルはどこにでもいそうな女、というより、平均以下で、魅了が全くないといっていい女だった。
でも、積極的にアプローチしてきて、すぐに寝れそうな都合がいい女だった。今は彼女はいないし、飽きればいつでも捨てればいい。もちろん、そんなことは本人に言わずに付き合い始めた。何よりも、俺に文句を言いそうにもないところがいい。
しばらく、付き合ったが、男性と付き合ったことがないのか、何も知らない女だった。若い子に教えてあげるのが楽しいということも聞くが、あんなに何も知らないのも困る。キスをしたら、泣きそうになって喜んでいた。僕に、ベタ惚れって顔に出てる。
こちらがリードするんだけど、恋には駆け引きっていうものもあるだろう。いつも、待ちの状態で、自分から手を握ろうともしないし、ほとんど自分の話しもせずに、下を見て、ずっと恥ずかしそうにしている。なんか疲れる。
ただ、その後、ホテルに誘ってエッチもしたが、体は感度も良く、見た目よりは、それほど悪い感じでもなかった。ただ、最初の時は泣いていて、痛かったのかいと聞いたら、嬉しかったのとワーワー泣かれたのはびっくりしたが。
神戸に一緒に旅行したが、セックスフレンドとしては都合も良かったので、1人エッチするよりはマシかと思い、週に1回ぐらい呼び出して、夜を一緒に過ごした。
ただ、こんな女を連れて歩くのは僕の格が落ちるので恥ずかしい。本当は、ホテルで待ち合わせをして、ホテルで別れるなんていうのが理想だった。でも、流石に、そこまですると人でなしと言われそうだ。
そんなことを思っている時に、モーターショーにいたコンパニオンの中で、芸能人バリの美貌と抜群のスタイルの女を見つけた。
その子を誘ったら、すぐ着いてきて、夜の渋谷とかを連れ回し、よく飲みに行った。彼女を連れて歩くと、誰もが彼女に振り返るぐらい美しい。その後、道玄坂のラブホに行くのがお決まりで、朝帰りの日が多くなった。
その子とのエッチは、いつも大袈裟で、体操でもしてるんじゃないかって感じだったが、まあ、アクセサリーのように、外を歩いていて自慢できるっていうだけでも価値はあった。
その分、莉緒と会う回数は減ったが、別れる積極的理由もなかったので、関係は続けていた。莉緒は、適当に褒めておけば嬉しそうにしている。
お互いに出会うのは避けたかったので、莉緒はその住まいに近い六本木、コンパニオンの子はその住まいに近い渋谷とエリアを絞って、会わないように気をつけていた。
でも、コンパニオンの子は、日常生活では、ガサツというか、この前、その子の部屋に行ったら、ゴミ屋敷のようで、一緒に暮らすのは無理だと思ったんだ。どうして、完璧な女はいないのか。
でも半年ぐらい前、桜井 早希という子と知り合った。歯科衛生士をしていて、歯医者からの帰りに、エレベーターで偶然一緒になり、話しが盛り上がった。歯医者には男は先生一人だけで、男と知り合う機会が少ないとか言っていたが、清楚という言葉がぴったりの子だった。
その子は、顔も芸能人だと言っても言い過ぎでないぐらい可愛くて、いつも楽しそうにケラケラと笑い、何を言っても笑顔で聞いてくれた。スタイルも抜群だったが、どちらかというと引っ込み思案で、家から積極的に出るタイプではない。
男性があまりいない世界には、このような素晴らしい女がいるもんなんだな。また、そういう環境だからこそ、男性から手をつけられることもなく、汚れずに清純のままでいられるんだ。理想じゃないか。
1ヶ月ぐらい付き合った頃、家まで送って行ったら、大雨が降ってきて、早希の方から雨もすごいし、少し、部屋で休んでいったらと誘われたので、これはラッキーと思い、初めて早希の部屋に入った。
何もない部屋だけど、とても清潔で、早希の性格そのもののように感じた。ワインがあると言われたので、そこで飲み直すことにした。ワインも数日に分けて飲むなんて、なんと質素な生活をしているんだ。そんな早希を今まで以上に愛おしく思った。
そのうち、早希はだいぶ酔っ払ったようで、歩いている時にベットに倒れてしまった。大丈夫かと駆け寄ると、大丈夫と言って、僕の肩に手をかけて立ちあがろうとした。僕は、酔ったふりをして早希に初めてのキスをした。そして、初めての一緒の夜を過ごした。
早希は、エッチをした時も上品だった。体の毛も綺麗に手入れされていて、いやらしさは全くない。また、あまり乱れることもなく、そうはいっても、愛してるという気持ちが伝わるように、僕を受け入れてくれた。
終わった後、本当に幸せで、ずっと愛していたいという顔で僕を見てくれたのは、今でも忘れることができない。こんなエッチは初めてだ。莉緒とは全く違う。
早希は、声もとても清純という感じで、エッチの時も含めていやらしさというものが全くない。話しを聞いているだけで、ずっと一緒にいたいという心地よさがある。
僕は、早希に夢中になり、週の半分以上は、早希の部屋に行って夕食を共にした。そして、莉緒とは別れることを決心した。
そこで、彼女に別れを言い出すために、大切な話しがあると言ってレストランに誘ったが、レストランで大泣きされるのも困るなとか思っているうちに、言うタイミングを逃してしまった。
何も話し出さないのを不審に思ったのだと思う。莉緒からホテルに泊まろうよと言われ、今出たばかりのレストランがあるホテルの1室を予約した。部屋で、話そうかと思ったが、もう1時は過ぎていて、ここで、大喧嘩になっても朝までもたないので、言い出せなかった。
さすがに、もう莉緒と寝る気にはなれなかったので、疲れたと言って寝ることにした。そして、次の朝、莉緒をおいて、早めにホテルを出た。
朝、莉緒と別れ会社に向かったが、途中で自転車に乗った老人が倒れてしまい、自宅まで届けたりしていて、かなり時間を使ってしまった。ちょっとボケていたから、俺のこと忘れちゃうかもな。別にお礼とかいらないけど。
それから会社に向かったので、会社には遅刻になってしまったが、成果だけ出していれば、遅刻とかを責められない会社だったので問題はない。
お昼にスマホを見ると、莉緒からメッセージが来ていたが、なんか見る気が起きずに放置してしまった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
我らおっさん・サークル「異世界召喚予備軍」
虚仮橋陣屋(こけばしじんや)
青春
おっさんの、おっさんによる、おっさんのためのほろ苦い青春ストーリー
サラリーマン・寺崎正・四〇歳。彼は何処にでもいるごく普通のおっさんだ。家族のために黙々と働き、家に帰って夕食を食べ、風呂に入って寝る。そんな真面目一辺倒の毎日を過ごす、無趣味な『つまらない人間』がある時見かけた奇妙なポスターにはこう書かれていた――サークル「異世界召喚予備軍」、メンバー募集!と。そこから始まるちょっと笑えて、ちょっと勇気を貰えて、ちょっと泣ける、おっさんたちのほろ苦い青春ストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
手のひらサイズの…
MEIRO
大衆娯楽
【注意】特殊な小説を書いています。下品注意なので、タグをご確認のうえ、閲覧をよろしくお願いいたします。・・・
手のひらサイズの、下品でオカルティックなお話です。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
濁渦 -ダクカ-
北丘 淳士
大衆娯楽
政治的正しさ、差別のない社会を形成したステラトリス。
そこに生まれた一人の少女フーリエ。
小さい頃に読んだ本から本当の多様性を模索する彼女の青春時代は社会の影響を受け、どこに舵を切っていくのか。
歪みつつある現代と世の中のクリエーターへ送る抒情詩。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる