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3話 朝起きてみたら
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ベットに朝日が差し込み、チ、チ、チと鳥の囀りが聞こえてきた。俺は、いつの間にか寝てた。昨晩はいっぱい飲んだが、不思議とお酒は残っていない。二日酔いで気持ち悪く目覚めると思っていたが、逆に爽やかな朝って感じだ。
ところで、俺は、昨日、どう家に帰ったんだったっけ? たしか、浴びるように飲み、道に吐いたような。そういえば、変なおじさんに人生を変えてあげると言われて、薬を飲んだような。変な夢だった。
ふと、目を開けると、なんかいつもと雰囲気が違う。なんだろう。上半身を上げてベットに座ってみると、なんか部屋が綺麗だ。いつも、カップラーメンのカップとかゴミだらけなのに、綺麗に片付いている。
ワンルームの1室に見えるし、なんか俺の部屋とは配置が違うみたいだ。目の前の低い棚にはレースが載せられていて、その上に、子熊のぬいぐるみとかが置いてある。よく見てみると、カーテンもバラみたいな花柄の模様で、俺の部屋とは全く違う。
あれ、女性の部屋か? 俺は、その女性の部屋にきて、女性と寝たということか。そうだったら貴重な初体験なんだが、全く覚えていない。また、そんな女性もここにはいない。俺1人だ。
その時、時計のアラームが鳴った。アラームなんて付けたっけ? 飲んだ次の日はずっと寝るからアラームなんて付けないんだけどな。俺は、左手を回し、右の出窓にあるアラームを消そうとした。
その時の違和感、なんだろう。そう、胸に何かついてる。その時、気づいた。俺が着ているのは女物のパジャマ。あれ、どういうことだ。女性の部屋に泊まって、着る物がないから女性のパジャマを着たとか。でも、この胸はなんだ。
アラームを消し、パジャマのボタンを外したときの衝撃は、これまでの経験を遥かに超えていた。胸がある。上から、2つの山が見える。それも、かなり大きい。これって、ドッキリとかで、誰かが俺に何か付けたんじゃないか。
でも、触っても、体から外れることはなく、体を動かすと、一緒に揺れている。今更だが、髪の毛も、いつもより長く、重く感じる。慌てて、下も確認したが、あるべきものがない。
どういうことだろうか。ベットから飛び上がり、急いで着てるものを全て脱いで鏡の前に立った。そこに映っていたのは、どこから見ても、女性だった。
「どういうことだ。」
部屋に響いたのは、アニメキャラみたいで変な女性の声。俺は、女性に変わってる。そんなことがあるんだろうか? ないよな。悪い夢だ。
そういえば、昨晩、おじさんが人生を変えさせてあげると言って、薬を飲んだんだ。人生を変えるって、このことなのか。そんなことあり得ないだろう。
でも、時間が過ぎても、俺の体が元に戻ることはなかった。部屋を見渡すと、通常のワンルームで、ベットの足側をソファーのように座るのか、足側に小さなテーブルがあった。そのほか、机、クローゼットとトイレがあった。
そういえば、お風呂とか、洗濯機とか、炊事場がない。部屋を見ると、共同風呂がある古いアパートという感じじゃないから、お風呂は共同で使うような寮なのかもしれない。玄関も、金属の厚いドアというよりは、寮みたいに木の板のように見える。
何度も言うが、ここには俺しかいない。その時、いきなり尿意を催し、トイレに駆け込んだんだ。こんな体で、どうすればいい? よくわからなかったが、便器に座り、周りに飛び散らないか見つめながら、用を足した。
女性って、こんな風にするんだ。小でも、トイレットペーパーがないと困るななんて考えてたけど、そんなことはどうでもいい。上から見た体は、腰がくびれ、ヒップが大きいとか、明らかに男性とは違う。本当に、俺は女性になってしまったと実感した。
まず、裸でずっといられないから、クローゼットを探し、パンツとニットのセーターをとりあえず着た。なんかパンツは薄くて、ヒラヒラして馴染めない。そして、あまりに胸がゆらゆらして落ち着かないので、そこにあったブラジャーもつけてみた。
前のホックで止めるみたいだが、なんか締め付けられている感じで、女性って、こんなもの毎日つけてるのかと思いつつ、再度、セーターを着た。
今日は、いつなんだ。机の上にあるスマホが目に入った。このスマホ、顔認証できるか?
あ、できた。今日は、2023年4月3日、ということは、確か昨日が2日だったから今日で間違いない。俺が女性になっただけなんだろうか。
鏡を見たが、可愛らしい大学生という姿に見えた。俺は誰なんだ。何が何だか分からず、ぐるぐる、その場を回っていたが、少し冷静になり、まず、バックとか、何か分かるものをごそごそと探した。
バックには、糸井 彩と書かれた学生証があり、そこには、今、鏡映ってる女性の顔写真があった。また、そこには、2005年2月20日生まれの18歳で、清和女子大の文学部1年生と書いてある。俺の2歳年下のようだ。
もう一つ、学生寮のご案内というレターがあって、入居は、4月2日、女子大内の学生寮とある。昨日、ここに入居したということだな。そして、そのレターの宛先は愛媛とあるから、愛媛に実家があり、そこから来たんだろう。
また、そのレターには、9日が始業式だと書いてある。俺は、大学1年生の女子大生だということのようだ。それも、女子大で、これまで女性なんかと話したことがない俺が女性として過ごせるんだろうか。女性ばかりの世界で、会う女性たちに何を話せばいいんだろう。
時間が経てば男性に戻れるんだろうか。明日、朝、起きたら、元に戻っているとか。それはそれで癌の体に戻るので、嬉しいわけでもない。
でも、1時間ぐらい経っても、全く体が変わる気配はない。そういえば、あのおじさんが、一旦変わると、もう戻れないと言っていたのを思い出した。
ところで、俺は、昨日、どう家に帰ったんだったっけ? たしか、浴びるように飲み、道に吐いたような。そういえば、変なおじさんに人生を変えてあげると言われて、薬を飲んだような。変な夢だった。
ふと、目を開けると、なんかいつもと雰囲気が違う。なんだろう。上半身を上げてベットに座ってみると、なんか部屋が綺麗だ。いつも、カップラーメンのカップとかゴミだらけなのに、綺麗に片付いている。
ワンルームの1室に見えるし、なんか俺の部屋とは配置が違うみたいだ。目の前の低い棚にはレースが載せられていて、その上に、子熊のぬいぐるみとかが置いてある。よく見てみると、カーテンもバラみたいな花柄の模様で、俺の部屋とは全く違う。
あれ、女性の部屋か? 俺は、その女性の部屋にきて、女性と寝たということか。そうだったら貴重な初体験なんだが、全く覚えていない。また、そんな女性もここにはいない。俺1人だ。
その時、時計のアラームが鳴った。アラームなんて付けたっけ? 飲んだ次の日はずっと寝るからアラームなんて付けないんだけどな。俺は、左手を回し、右の出窓にあるアラームを消そうとした。
その時の違和感、なんだろう。そう、胸に何かついてる。その時、気づいた。俺が着ているのは女物のパジャマ。あれ、どういうことだ。女性の部屋に泊まって、着る物がないから女性のパジャマを着たとか。でも、この胸はなんだ。
アラームを消し、パジャマのボタンを外したときの衝撃は、これまでの経験を遥かに超えていた。胸がある。上から、2つの山が見える。それも、かなり大きい。これって、ドッキリとかで、誰かが俺に何か付けたんじゃないか。
でも、触っても、体から外れることはなく、体を動かすと、一緒に揺れている。今更だが、髪の毛も、いつもより長く、重く感じる。慌てて、下も確認したが、あるべきものがない。
どういうことだろうか。ベットから飛び上がり、急いで着てるものを全て脱いで鏡の前に立った。そこに映っていたのは、どこから見ても、女性だった。
「どういうことだ。」
部屋に響いたのは、アニメキャラみたいで変な女性の声。俺は、女性に変わってる。そんなことがあるんだろうか? ないよな。悪い夢だ。
そういえば、昨晩、おじさんが人生を変えさせてあげると言って、薬を飲んだんだ。人生を変えるって、このことなのか。そんなことあり得ないだろう。
でも、時間が過ぎても、俺の体が元に戻ることはなかった。部屋を見渡すと、通常のワンルームで、ベットの足側をソファーのように座るのか、足側に小さなテーブルがあった。そのほか、机、クローゼットとトイレがあった。
そういえば、お風呂とか、洗濯機とか、炊事場がない。部屋を見ると、共同風呂がある古いアパートという感じじゃないから、お風呂は共同で使うような寮なのかもしれない。玄関も、金属の厚いドアというよりは、寮みたいに木の板のように見える。
何度も言うが、ここには俺しかいない。その時、いきなり尿意を催し、トイレに駆け込んだんだ。こんな体で、どうすればいい? よくわからなかったが、便器に座り、周りに飛び散らないか見つめながら、用を足した。
女性って、こんな風にするんだ。小でも、トイレットペーパーがないと困るななんて考えてたけど、そんなことはどうでもいい。上から見た体は、腰がくびれ、ヒップが大きいとか、明らかに男性とは違う。本当に、俺は女性になってしまったと実感した。
まず、裸でずっといられないから、クローゼットを探し、パンツとニットのセーターをとりあえず着た。なんかパンツは薄くて、ヒラヒラして馴染めない。そして、あまりに胸がゆらゆらして落ち着かないので、そこにあったブラジャーもつけてみた。
前のホックで止めるみたいだが、なんか締め付けられている感じで、女性って、こんなもの毎日つけてるのかと思いつつ、再度、セーターを着た。
今日は、いつなんだ。机の上にあるスマホが目に入った。このスマホ、顔認証できるか?
あ、できた。今日は、2023年4月3日、ということは、確か昨日が2日だったから今日で間違いない。俺が女性になっただけなんだろうか。
鏡を見たが、可愛らしい大学生という姿に見えた。俺は誰なんだ。何が何だか分からず、ぐるぐる、その場を回っていたが、少し冷静になり、まず、バックとか、何か分かるものをごそごそと探した。
バックには、糸井 彩と書かれた学生証があり、そこには、今、鏡映ってる女性の顔写真があった。また、そこには、2005年2月20日生まれの18歳で、清和女子大の文学部1年生と書いてある。俺の2歳年下のようだ。
もう一つ、学生寮のご案内というレターがあって、入居は、4月2日、女子大内の学生寮とある。昨日、ここに入居したということだな。そして、そのレターの宛先は愛媛とあるから、愛媛に実家があり、そこから来たんだろう。
また、そのレターには、9日が始業式だと書いてある。俺は、大学1年生の女子大生だということのようだ。それも、女子大で、これまで女性なんかと話したことがない俺が女性として過ごせるんだろうか。女性ばかりの世界で、会う女性たちに何を話せばいいんだろう。
時間が経てば男性に戻れるんだろうか。明日、朝、起きたら、元に戻っているとか。それはそれで癌の体に戻るので、嬉しいわけでもない。
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